今週は高血圧に適した栄養管理についてお話します。
高血圧は、心臓が血液を全身に送る際に生じる動脈の抵抗が異常に高い状態です。この状態が続くと、心臓に負荷がかかるために心不全などの心臓病を起こしたり、心臓の血管に異常が出れば狭心症や心筋梗塞を起こしたり、脳の血管に異常が出れば脳梗塞や脳出血など命に関わる深刻な健康問題を引き起こす可能性があります。しかし、食生活を通じて高血圧のリスクを管理し、健康を維持することが可能です。
食事と高血圧:何を知る必要がありますか?
加工食品より家庭料理を: 家で作った料理は加工食品や外食よりも塩分が少ない傾向にあります。
低塩分の調味料の選択: 塩分の摂取を減らすことは、血圧を管理する上で非常に重要です。
バランスの取れた食生活を: 野菜や果物、高品質なたんぱく質、全粒穀物を中心にした食生活が心臓に優しいです。
適度なアルコール消費: アルコールは血圧に大きな影響を与えるため、適度に。
カフェインの摂取を控えめに: カフェインも血圧に影響を及ぼすことがあるため、注意が必要です。
運動とストレス管理: 運動とリラクゼーション、ストレスのコントロールは高血圧管理に役立ちます。
塩分の高い食品
食塩は血圧の上昇に直接関与しています。加工食品や市販の調味料からの摂取を控えましょう。
高脂肪食品
飽和脂肪とトランス脂肪は避け、心臓に優しい不飽和脂肪を選びましょう。
糖分の高い食品
糖分の過剰な摂取は肥満や糖尿病のリスクを高め、結果として血圧を上昇させます。
高血圧と戦う上で、食生活はあなたの最強の味方になり得ます。塩分の摂取を減らし、バランスの取れた栄養素を含む食事を心がけることで、高血圧を予防し、管理することができます。定期的に医師や栄養士と相談し、個別の健康状態やニーズに合わせた食事計画を立てることが大切です。日々の食生活に注意を払い、適切な運動を組み合わせることで、高血圧のリスクを低減し、全体的な健康を向上させることが可能になります。
高血圧管理の一環として、食事記録をつけることをお勧めします。塩分に対する意識と知識が高まるだけではなく、塩分の摂取量や摂取栄養素を把握することで、どの食品が血圧に良い影響を与え、どの食品が避けるべきか、理解できるようになります。また、定期的な運動や十分な水分摂取、ストレス管理も、血圧を正常範囲に保つためには不可欠です。
高血圧は、食事と生活習慣の改善によってもリスクを軽減させることができます。バランスの取れた食事、塩分の摂取量の管理、定期的な運動、ストレスの適切な管理を心がけることで、高血圧のリスクを減らし、健康的な生活を送ることができます。この情報があなたの健康への一歩となり、日々の選択に役立つことを願っています。心臓の健康を守り、高血圧との戦いで勝利するために、今日から一緒に考えてみましょう。
ここでは実際に高血圧に適した食事のレシピをご紹介します。
塩分を控えめにし、野菜や全粒穀物、良質なたんぱく質を豊富に含むものがおすすめです。今月は簡単に作れて栄養バランスも良い「豆腐と野菜のミネストローネ」のレシピを紹介します。
ポイントは、塩分を控えめにするために、市販のブイヨンの代わりに水と野菜で出汁をとり、味付けには香草やスパイスを活用します。
このレシピは、野菜をたっぷり摂れる点と、香草を使用し塩分を控えめにしている点で高血圧の方に最適です😊また、豆腐を使用することで良質なたんぱく質を摂取でき、満足感も得られますよ。豆腐は大きめにカットすることがポイントです。
ぜひ作ってみられてくださいね!
来週は高血圧に適した運動療法についてお話します!
当院の理学療法士が準備いたしますので、ぜひお楽しみにされてください🍀
📖参考文献📖
・厚生労働省.高血圧 https://00m.in/CMoEN
・日本臨床内科医会.高血圧 https://www.japha.jp/general/byoki/hbp.html
・日本高血圧学会.高血圧治療ガイドライン2019 https://www.jpnsh.jp/data/jsh2019/JSH2019_hp.pdf
・厚生労働省「日本人の食事摂取基準」策定検討会
「日本人の食事摂取基準(2020年版) 『日本人の食事摂取基準』策定検討会報告書」266-272, 2019.https://www.mhlw.go.jp/content/10904750/000586553.pdf
・厚生労働省「平成30年国民健康・栄養調査結果の概要」https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000688863.pdf
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