“高血圧の完全ガイド: 診断から治療の秘訣まで”
こんにちは🍀
まつもと整形外科は福岡県久留米市安武町にある、整形外科・リハビリテーション科・糖尿病内科・循環器内科のクリニックです!!
 
本日は高血圧の検査から治療までをお話させていただきます。
高血圧の検査や治療といってもたくさんの検査やお薬があり、難しく感じますね。本日は検査やお薬についてお話しします!

 

高血圧の検査から治療まで

高血圧は心臓や血管に負担をかける病態であり、放置すると動脈硬化が進んで心筋梗塞や脳卒中などの重大な健康問題を引き起こす可能性があります。しかし、適切な検査と治療により、高血圧は管理することで心筋梗塞や脳卒中を予防することができます。

 

高血圧の検査プロセス

高血圧の診断は、主に血圧の測定によって行われます。医療機関では、患者様がリラックスした状態で、複数回にわたり血圧を測定します。医療機関で血圧を測定すると白衣高血圧と言われるように、血圧が高めになることがあります。正確な血圧を把握するために、家庭での血圧の自己測定や、24時間血圧モニタリング(ABPM)が推奨されることもあります。

高血圧が疑われる場合、追加的な検査を行うことがあります。これには、心電図(ECG)、心エコー、血液検査、尿検査などが含まれ、高血圧の原因や影響を評価します。

 

高血圧の治療プロセス

高血圧の治療は、生活習慣の改善と薬物療法の組み合わせによって行われます。

 

生活習慣(ライフスタイル)の改善

  • 食生活の見直し:塩分の摂取量を減らし、フルーツ、野菜、全粒穀物を豊富に含む食事を心がけます。
  • 定期的な運動:ウォ―キングなどの有酸素運動が最も手軽で運動です。無理のない速度 で、毎日 30 分程度歩くと、血圧が下がる効果があると言われています。
  • 体重管理:適正体重の維持または達成を目指します。
  • 禁煙と節度ある飲酒:タバコは血圧に悪影響を及ぼし、アルコールの過剰摂取も血圧を上昇させます。
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  • 高血圧の薬物療法をくわしくみてみましょう!

  • 高血圧の薬物療法は、血圧を下げることで動脈(血管)の負担を軽減させ、心臓病や脳卒中などの合併症のリスクを低減するために重要な役割を果たします。患者様の年齢や健康状態、血圧の値、および併発する合併症(糖尿病、脂質異常症、慢性腎不全)によって一種類ではなく、複数の高血圧治療薬を処方することがあります。

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利尿薬

  • 作用機序:体内の余分なナトリウムと水分を排出し、血液量を減少させることで血圧を下げます。
  • 主な例:フルイトラン、トリクロルメチアジド。
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ACE阻害薬

  • 作用機序:アンジオテンシン変換酵素(ACE)を阻害し、血管を収縮させる物質の生成を抑えることで血管を拡張し、血圧を下げます。
  • 主な例:エナラプリル、リシノプリル、カプトプリル。
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アンジオテンシンII受容体拮抗薬 (ARB)

  • 作用機序:アンジオテンシンIIが血管の受容体に結合することを阻害し、血管を拡張させて血圧を下げます。
  • 主な例:ロサルタン、バルサルタン、テルミサルタン。
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カルシウムチャネルブロッカー

  • 作用機序:カルシウムの血管筋細胞への流入を抑制し、血管を拡張させて血圧を下げます。
  • 主な例:アムロジピン、ニフェジピン、ディルチアゼム。
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ベータ遮断薬

  • 作用機序:心拍の頻度と力を減少させ、血圧を下げます。また、一部のベータ遮断薬は血管を拡張する効果もあります。
  • 主な例:メトプロロール、アテノロール、ビソプロロール。
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アルファ遮断薬

  • 作用機序:アルファ受容体をブロックし、血管を拡張して血圧を下げます。
  • 主な例:ドキサゾシン、プラゾシン。
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アルファ・ベータ遮断薬

  • 作用機序:アルファとベータの両方の受容体をブロックすることで、血管を拡張し、心拍をゆっくりとさせます。
  • 主な例:カルベジロール、ラベタロール。
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たくさんの薬の種類があり難しく感じますが、薬物療法を開始する際は、専門の医師が患者様の健康状態や他の使用中の薬剤との相互作用を考慮し、最適な薬剤を選択しますので安心してお任せ下さい☺️当院には循環器専門医が在籍していますので、ご安心下さい。

高血圧の治療におけるフォローアップは、治療計画の有効性を評価し、患者様の血圧が目標範囲内に安定しているかどうかを確認するために重要です。

 

自己管理と健康教室

  • 自宅での血圧測定:自宅で定期的に血圧を測定し、記録することは、治療の効果を確認し、必要に応じて医師と共有するために役立ちます。
  • 健康なライフスタイルの維持:健康的な食生活、定期的な運動、禁煙、適切なアルコール摂取量の維持など、ライフスタイルの改善は高血圧管理の基礎となります。
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  • 健康教室への参加:病気についての理解を深め、自己管理のスキルを向上させるのに役立ちます。また当院は国家資格の理学療法士による運動療法を交えた健康教室にも力を入れています。一緒に健康を手に入れましょう🙌
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  • 継続的なサポートとコミュニケーション

  • 質問や懸念がある場合は、医師や看護師に相談することが重要です。また、新しい症状や副作用が現れた場合には、速やかに医療機関に連絡しましょう。当院は循環器専門医が在籍しており、高血圧を熟知している医師・看護師・理学療法士・臨床検査技師・放射線技師・薬剤師とたくさんのチームがそろっています。お悩みから安心した治療を提供できるようお待ちしてしております。ぜひ、『まつもと整形外科」へ一度ご相談ください!
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次回は高血圧の方のための栄養についてお話します!どうぞ、お楽しみに😊

📖参考文献📖
・厚生労働省.高血圧 https://00m.in/CMoEN

・日本臨床内科医会.高血圧 https://www.japha.jp/general/byoki/hbp.html

・日本高血圧学会.高血圧治療ガイドライン2019 https://www.jpnsh.jp/data/jsh2019/JSH2019_hp.pdf

・日本心臓病財団.高血圧治療ガイドライン・エッセンスhttps://www.jhf.or.jp/pro/a&s_info/guideline/post_3.html

 

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2024年04月04日