BLOG

だんだん肩が痛くなってきた・・・『変形性肩関節症』

 

福岡県久留米市安武町にある「まつもと整形外科」

 

こんにちは

まつもと整形外科の理学療法士です

 

今回は『変形性肩関節症』についてご紹介したいと思います

 

変形性肩関節症の症状と病態

変形性肩関節症は、肩関節の関節軟骨の摩耗や変形によって肩の痛みを生じます。症状としては、肩の痛み、可動域の制限、関節の腫れや張りが挙げられます。肩の痛みは運動や動作により悪化し、夜間や安静時にも痛みがある場合があります。肩の可動域制限は、日常生活やスポーツに支障を来たすことがあり、腕の動きが制限されます。

変形性肩関節症の病態は、肩関節の軟骨の摩耗や変形により、関節の動きが悪くなることが主な原因です。肩関節周囲の筋肉や腱が炎症を起こし、さらに痛みや可動域の制限が悪化します。また、長期的な経過により関節が変形し、関節の動きがさらに悪化することがあります。

変形性肩関節症の病態は個人差があり、症状の程度や経過が異なります。治療方法には保存療法や手術療法がありますが、まずは保存療法が試みられます。保存療法では、リハビリテーションや薬物療法、注射などが行われます。手術療法は、関節の機能回復や痛みの軽減を目的とし、関節鏡手術や人工関節置換術、靭帯修復術などが行われます。

 

変形性肩関節症の主な原因と危険因子

変形性肩関節症の主な原因は、加齢や過度の負担に伴う関節軟骨の摩耗や変形です。危険因子としては、遺伝的要素、肩関節の損傷や過度な使用、関節リウマチ、骨折などの外傷歴などがあります。

関節リウマチは、全身性の炎症性疾患で、関節軟骨の破壊が進行し、変形性肩関節症を引き起こすことがあります。骨折などの外傷は、関節の形状や機能に影響し、変形性肩関節症の発症に繋がることがあります。

運動不足や肥満、適切でない運動が危険因子となりますので、適切な運動や食生活の管理も重要です。病気の進行を遅らせるためには、早期の診断と適切な治療が不可欠です。

 

変形性肩関節症の正確な診断法

変形性肩関節症の診断は、まず身体検査による医師の診察が行われます。関節の可動域や痛みの有無、筋力の低下などが調べられます。次に、画像検査が行われ、レントゲンで関節の状態や病態を詳細に確認します。レントゲン検査では、関節の変形や骨棘、関節裂隙の狭小化などが確認されます。

正確な診断のためには、患者の症状や検査結果、既往歴などを総合的に評価することが求められます。診断後には、適切な治療法やリハビリが選択され、患者の状態に応じた適切な治療が行われます。

 

リハビリテーションの重要性と効果的な方法

リハビリは、患者様が肩の痛みや可動域制限から回復し、日常生活や職場復帰を目指すために行われます。効果的なリハビリによって痛みが軽減され、関節の可動域が改善されるために非常に重要となります。また、リハビリは予防的な効果もあり、症状の悪化を遅らせることが期待できます。

運動療法や理学療法を中心に、患者様の状態や目標に応じた効果的なリハビリを選択することが大切です。個々の症状や生活環境に適したオーダーメイドのリハビリメニューを組むことで、リハビリの効果を最大限に引き出すことができます。

 

リハビリの目的と変形性肩関節症への効果

リハビリの目的は、痛みの軽減、関節可動域の改善、筋力回復など、患者の身体機能を回復させることです。変形性肩関節症では、肩関節の軟骨が摩耗し、関節の動きが制限されるため、痛みや障害が起こります。

リハビリは変形性肩関節症に対して効果的であり、痛みの軽減が期待できます。また、関節可動域の改善や筋力アップによって、肩関節の機能回復を促すことも期待できます。積極的なリハビリにより、手術を回避することも可能となります。

 

効果的なリハビリ運動と個人別対応

効果的なリハビリには、筋力トレーニングやストレッチがあります。筋力トレーニングは、肩周囲の筋肉を鍛えることで、関節の安定化を図り、痛みを軽減します。ストレッチは、筋肉や腱を柔軟にし、関節可動域の改善を目指します。

1対1の個別リハビリが重要で、患者様の症状や体力に合わせた運動プログラムを提供することが大切です。また、リハビリは患者様自身が日常生活の中で実践できることが望ましいため、無理のない範囲で行うことが大切です。

 

 

 

日常生活での工夫とリハビリの継続

肩関節の症状改善には、日常生活での工夫とリハビリの継続が重要です。まず、痛みを軽減するために適切な運動を行いましょう。肩周囲の筋肉を鍛えることで、関節の可動域が向上し、動きがスムーズになります。

リハビリでは、理学療法士が一人ひとりに合ったリハビリプログラムを提供します。まずはリハビリに注力した整形外科でリハビリを行い、その後は自宅での継続が望ましいです。

また、肩の負担を軽くする生活習慣の見直しも大切です。例えば、重い荷物を持つ際に両手で分散させる、長時間同じ姿勢を避けるなどの工夫が必要です。加えて、食生活や睡眠習慣も関節の健康に影響を与えるため、バランスの良い食事や十分な睡眠が大切です。

 

予防策と生活習慣の改善

予防策として、適度な運動やストレッチを日常生活に取り入れましょう。スポーツや運動中に肩を痛めないように、ウォーミングアップやクーリングダウンも忘れずに行いましょう。

生活習慣の改善には、姿勢の良さや適切な体重管理も重要です。特にデスクワークをする方は、長時間同じ姿勢になりがちなので、適度に休憩をとり、ストレッチを行うことが望ましいです。

また、喫煙や過剰なアルコール摂取による炎症の誘発も関節に悪影響を与えるため、禁煙や適度な飲酒に努めましょう。バランスの良い食事も体の抵抗力を高め、関節症状の予防に役立ちます。

それでも症状が改善しない場合は、早めに整形外科での診断や治療を受けることも大切です。

 

【参考文献】

・日本整形外科学会,変形性関節症 https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/osteoarthritis.html

2024年04月27日
猫背について

福岡県久留米市安武町にある「まつもと整形外科」です!!

 

こんにちは😊😊😊理学療法士の鶴元です😁😁😁

 

猫背でお悩みの方必見!!

今回は猫背についてお話させて頂きます✨✨✨

 

*猫背とは?

・背骨が曲がって姿勢が悪くなる状態。

・猫背は背骨の中でも胸椎(胸の高さ)が曲がることが特徴的です。

・頭部は視界を保つために顎が上がる状態となります。

 

*原因・病態*

主な原因は筋力低下と考えられています。

人間は立っていても座っていても姿勢を正しく保持できるように筋肉が常に働いています。しかし、筋力が低下していると姿勢の保持ができなくなり、背骨の弯曲(曲がり)や骨盤の歪みが生じるようになります。

また、筋肉が固まって柔軟性が低下し、元の姿勢に戻りにくくなるのが特徴的です。

 

*猫背の主な影響*

・立っているときに首が前に出る

・骨盤が後ろに傾く

・股関節や膝関節が曲がってしまう

・バランス能力の低下

・圧迫骨折のリスク増大

 

*予防と治療*

運動を行い背骨の正常な弯曲を獲得し、日常生活での姿勢を気をつけることで予防や改善を期待することができます。

今回は自宅でできる運動を紹介させて頂きます。

 

運動

骨盤の運動

①椅子に浅く腰掛け、出来るだけ良い姿勢になります    

②骨盤を後に倒し、背中を丸めます

③骨盤を前に倒し、良い姿勢にします

④良い姿勢のまま5秒間保持します

⑤ ①~④を5~10回程繰り返しましょう

 

 

運動を朝、昼、晩の1日3回

毎日行うことが予防や改善に繋がるので理想的な姿勢を目指して無理のない程度で実践していきましょう!

 

  

今回ご紹介した運動を日常生活の中に取り入れ、猫背の予防や改善を行っていきましょう✨✨✨

当院では、円背(えんぱい:背骨が前に倒れた状態)の方へのリハビリも行っており、患者様に合わせたリハビリや自宅で出来る運動、ストレッチの指導も行っております。

お悩みの方がいらっしゃいましたらお気軽にご相談ください😊😊😊

2024年04月24日
貴重で学び多き時間でした✨

福岡県久留米市安武町にある「まつもと整形外科」です!!

 

こんにちは😁😁😁

 

高齢者疑似体験』第一弾の投稿です✨✨✨

 

先日、日頃お世話になっている関係者様に『高齢者疑似体験』の勉強会を開いていただきました🥰🥰🥰

様々な装具を装着し、高齢者の方が実際に感じる身体的な不自由さや心情を体験しましたよ!!!

体験中、スタッフより「怖い…」「見えない…」「小銭が出せない…」などなど沢山の声が聞こえてきました。

実際に体験して学ぶ事はすごく大切ですね🍀 当院は、毎日多くのご高齢の方が受診されます。

今回の学びを活かし、これまで以上に寄り添ったおもてなしができるように努力してまいります💪✨

 

 

近日、別チームが疑似体験予定となっています😊😊😊

またご報告させていただきますね🥰🥰🥰

ご協力いただきました関係者の皆様、本当にありがとうございました😆😆😆

2回目もどうぞよろしくお願いいたします😊✨️

2024年04月21日
初めての”茶話会”を開きました☕

福岡県久留米市安武町にある「まつもと整形外科」です!!

 

こんにちは😁😁😁

 

先日、当院で初めての“茶話会”をリハビリ部で行いました🥰🥰🥰
診療後に軽食を準備して、おしゃべりをしながら楽しい時間を過ごしましたよ🤩🤩🤩
仕事中とはまた違った雰囲気で、一言で表現するならばそう・・・『凄く楽しかった!!』
(まんまの表現っ🤣🤣🤣)

 

 

MIT組織学習センターの共同創始者であるダニエル・キム教授が提唱された組織開発のフレームである“成功循環モデル”では、組織の結果の質を高めたいとき、まず『関係性の質』を高めるべきと言われています。
今回、同じ時間を楽しく過ごす事で“関係の質”が高まり、“思考の質”、“行動の質”、“結果の質”というサイクルへ繋がる大きな一歩になったかと思います✨✨✨

今後もスタッフ一同、ご来院いただく皆様のお役にたてるようチーム力を高めていきたいと思います💪✨

 

 

茶話会をしたいというスタッフの願いを聞き入れてくださった院長、本当にありがとうございました😭😭😭
次回はどの部署で開かれるのか?✨
その時は院長、よろしくお願いします😍😍😍(笑)

2024年04月17日
第2回『まつもと未来会議』開催しました✨

福岡県久留米市安武町にある「まつもと整形外科」です

 

こんにちは😁😁😁

 

先日、第2回『まつもと未来会議』を開催しました!!
前回と同様に“久留米シティプラザ”さんの会議室をお借りしたのですが、今回は何と大会議室をお借りして広いスペースでの会議となりました🥰🥰🥰

 

 

 

会議の前にグループ分けを行いました✨
新発想の“水津式 グループ分け”に会議前から大変盛り上がりましたよ🤩🤩🤩

 

 

『未来目標』の発表では、各自がそれぞれ考えた目標を発表し合い、目標達成へのモチベーションを高めました💪✨お互いを知るきっかけともなり、これから更にいい関係をつくっていけるのではないかと思います😁😁😁

院長から今後の展望についてのお話があり、マネージャ―進行のもと今後どんなことをしたいかについてみんなで意見を出し合いました✨✨✨

 

 

 

ワークで、『目をつむって指示通りに紙を折っていくゲーム』を行ったのですが、結果は見事にバラバラ…。
このゲームから、相手は分かるはず、分かっているはずと思い込んで話を伝えていないかという自身の振り返りと共に、出来る限り明確に伝えるということを学びました。
この学びをもとに、他のスタッフが指示者となって同じゲームを2回行ったのですが、同じ結果になるスタッフが見事に増えました👏👏✨✨
2回目のゲームで、指示者以外全員同じ結果になったというミラクルが起きた時はみんなで大爆笑となりました🤣🤣🤣

 

 

最後にチームづくりの動画を視聴した後グループワークを行いました😊😊😊
“成功の循環モデル”では“関係の質”からスタートさせること、そして“目標ベースのコミュニケーションが大切”ということを学び、現場で出来ることについてグループで話し合い発表しました✨
それぞれ現場で出来る事を発表し合う中で、“SMARTの法則”を活用しようと意見がありました✨
“SMARTの法則”を用い共通の目標設定することで「今何をするべきか」が明確となり、スムーズに次の行動に移れるようになります。自主的に行動できるようになるため、スタッフのモチベーションアップにも繋がるのではないかということで今後積極的に活用していきたいと思います🥰🥰🥰✨✨✨

 

 

今回の会議では、スタッフ同士で話し合う時間が多く、“目標ベースのコミュニケーション”が出来ました🥰🥰🥰
終始和やかな雰囲気で笑いも多く、参加者からたくさんの意見も出て活気ある会議となりました✨✨✨

第3回『まつもと未来会議』が楽しみです🥰🥰🥰

2024年04月14日
誰もが悩まされる『肩こり』

福岡県久留米市安武町にある「まつもと整形外科」

 

こんにちは!今回は誰もが一度は悩まされる肩こり』についてご紹介します

 

スマートフォンの普及もあり、子供から高齢者まで、多くの方がが抱える共通の悩みが「肩こり」です。

肩こりを解決するために、治療や実践的なアドバイスを紹介します。

肩こりの原因は多岐にわたりますが、主にスマートフォンやパソコンの使い過ぎ、長時間の不自然な姿勢や運動不足、家事やストレスなどが挙げられます。これらの原因を踏まえ、具体的な改善策を提案します。

 

肩こりの原因

まず、肩こりの原因となるスマートフォンやパソコンの使い過ぎ、不適切なデスク環境や長時間の同じ姿勢での作業によって、首から肩への負担を増加させ、筋肉や筋膜の緊張が強くなります。筋肉や筋膜の緊張が強くなると、結果的に筋肉や筋膜が硬くなり、血流が滞り、痛みやこわばりが生じます。これが肩こりの原因です。また、首の筋肉は後頭部から両肩にかけて走行しているために肩こりは頭痛を起こしやすく、筋緊張性頭痛とも呼ばれています。

 

 

 

肩こりを改善するためにできること

まつもと整形外科では、リハビリにて筋肉​や筋膜の緊張を緩和し、血行を改善させて、肩こりの症状を軽減させます。「人の手」を使ったリハビリでは、筋肉や筋膜の硬さをほぐすことができ、血流が促進され症状の改善が期待できます。また、電気治療を同時に行うことでさらに効果的です。

 

姿勢の改善やストレッチ

姿勢の改善も重要です。正しい姿勢を保つことで、首や肩への負担を軽減させて、肩こりの予防にもつながります。リハビリの際は、自宅でできるストレッチなどの指導を同時に行うこともできます。

 

ライフスタイルの見直し

ライフスタイルの見直しも肩こり対策には不可欠です。睡眠の質の向上バランスの良い食事十分な水分摂取が、全体的な健康状態を改善し、肩こりを軽減します。

最後に、ストレス管理も肩こり解消において重要な要素です。ストレスは筋肉や筋膜の緊張を引き起こし、肩こりの原因となります。ストレスを軽減し、リラクゼーションを図ることも、肩こり解消の手助けになります。

 

症状が改善しても、リハビリで日々のメンテナンスを継続することが重要です。整形外科専門医やリハビリ専門家の理学療法士のアドバイスを参考に、健康的な体を維持しましょう。

 

【参考文献】

日本整形外科学会.肩こり https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/stiffed_neck.html

 

2024年04月12日
腰部脊柱管狭窄症ってどんな病気??

福岡県久留米市安武町にある「まつもと整形外科」

 

こんにちは!今回は、腰部脊柱管狭窄症についてご紹介したいと思います

 

 

腰部脊柱管狭窄症とは?

腰部脊柱管狭窄症は、腰椎の脊柱管が狭窄(細く狭くなる)し、神経が圧迫されることで、様々な症状が引き起こされる病気です。加齢による脊椎の変形や靭帯の肥厚、椎間板ヘルニア、腰椎分離症など、様々な要素が加わって発症します。
症状は様々ですが、代表的なものは腰痛、臀部から下肢の痛み・痺れ、筋力低下などです。歩行時や立ち上がる時、長時間同じ姿勢を続ける時に症状を悪化させることがあります。歩行によって腰痛が増悪し、一定時間座ることで痛みが軽減する場合は、間欠性跛行と呼ばれる症状で、腰部脊柱管狭窄症の特徴とされています。
症状が進行すると、日常生活での動作や運動が困難となり、安静時にも痛みがでると、生活の質が著しく低下します。早期に適切な診断と治療を受けることが重要です。

 

症状:腰痛と下肢の痺れ

腰部脊柱管狭窄症の症状は、歩いているとお尻や足に痛みやしびれを感じ、休むと楽になります。歩くと痛くなる、休むと楽になる、こういった症状を間欠性跛行と呼び、腰部脊柱管狭窄症に特徴的です。下肢の痛みや痺れは片側の時もあれば、両側のこともあります。歩行時や立ち上がる時、長時間同じ姿勢を続けることで症状が悪化することもあります。症状が進行すると、筋力低下や感覚障害も生じることがあります。さらに悪化すると、排尿・排便障害をきたします。

 

 

診断方法:医師による診察と検査

腰部脊柱管狭窄症の診断は、まず医師が患者様の症状や身体検査から病態を把握して、さらにレントゲン検査で評価します。症状が複雑で判断が難しい場合や、狭窄部位を詳しく調べるために、MRI検査を追加することもあります。
医師は画像診断や検査結果をもとに、症状の程度や狭窄部位を評価します。

 

保存的治療(薬物療法、運動療法)

薬物治療
血管拡張血流改善薬(リマプロストなど)(商品名 オパルモン)
 →強力な血管拡張作用で神経の血流増加を促します。狭窄部位の血流を改善させて、痺れや痛みを改善させます。

非ステロイド抗炎症薬(NSAID)(ロキソプロフェン、セレコキシブ、ジクロフェナクなど)(商品名 ロキソニン、セレコックス、ボルタレン)
→急性に発症していれば、炎症を伴っていることが多く、炎症と痛みの改善を目的に使用します。長期の使用では、胃潰瘍や腎機能悪化に注意が必要です。有効率は70~80%と言われています。

神経障害性疼痛治療薬(プレガバリン、ミロガバリンベシル)商品名(リリカ、タリージェ)
→神経障害性疼痛に効果があり、神経痛の第一選択薬になります。副作用は眠気、ふらつき、浮腫、体重増加などありますが深刻な副作用はありません。

オピオイド(トラマドールなど)商品名(トラムセット、ワントラム、ツートラム)
→慢性疼痛や難治性疼痛で使用します。副作用として、嘔気が出ることがあるため制吐剤を併用します。

 

リハビリテーションの役割

リハビリテーションは腰部脊柱管狭窄症の患者にとって重要な役割を果たします。リハビリは痛みや痺れを軽減させ、日常生活の質を向上させます。腰の筋力が低下すると、腰椎の不安定性が強くなり、変形をきたし、結果として神経の圧迫が強まります。リハビリすることで、筋力低下を防ぐことができれば、腰椎の不安定性もなくなり、神経痛の軽減が期待できます。
具体的にリハビリでは、筋肉の柔軟性を高めるストレッチングや筋力をアップさせるエクササイズが行われます。また、適切な姿勢を維持することで腰痛や神経根の圧迫を軽減することができます。

 

日常生活での注意点

日常生活で腰部脊柱管狭窄症を悪化させないためには、以下の注意点に留意することが重要です。
– 長時間の立ち仕事や座り仕事は避ける
– 重いものを持ち上げる際は正しい方法で行う
– 姿勢を良くするために背筋を伸ばす
– 足腰に負担をかけない適切な体重を維持する
– 睡眠時にも適切な姿勢を心掛ける
これらの注意点に従うことで、症状の悪化を防ぎ、手術が必要になるリスクを軽減することができます。

 

姿勢の改善と筋力アップ

姿勢の改善と筋力アップは腰部脊柱管狭窄症の治療において大切なことです。正しい姿勢をとることで神経根の圧迫が減り、症状を改善することができます。また、筋力がアップすることで、腰椎の不安定性がなくなり、体のバランスが整い、圧迫された神経が回復します。

 

身体を動かす運動療法の導入

身体を動かす運動療法は、筋力や柔軟性の向上を目的とし、痛みや痺れの軽減を図ることができます。運動療法には、ウォーキングや水泳、ヨガなどの運動が含まれます。これらの運動は低負荷で行うことができ、体に無理をかけずに筋力や柔軟性を向上させることができます。

 

腰部脊柱管狭窄症の治療とリハビリのまとめ

腰部脊柱管狭窄症の治療は、まずは手術ではなく、保存的治療(薬物療法、リハビリ)が中心になります。薬物治療は薬の調整が必要になり、リハビリは継続することで、症状の改善や日常生活の質の向上を図ることができます。

 

まつもと整形外科には動きの専門家である理学療法士・作業療法士が在籍しています!気になることがありましたら、お気軽にご相談ください

 

【参考文献】

・日本整形外科学会.腰部脊柱管狭窄症 https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/lumbar_spinal_stenosis.html

・日本脊髄外科学会.腰部脊柱管狭窄症 http://www.neurospine.jp/original28.html

2024年04月09日
急に起こる腰痛 ぎっくり腰とは
福岡県久留米市安武町にある「まつもと整形外科」
 
こんにちは今回はよく耳にするぎっくり腰についてご紹介します!
 
そもそもぎっくり腰とはどのような状態なのでしょうか?ぎっくり腰とは急に起こった腰や背中の痛みのことで、正式な医学用語ではありません。正式な病名は「急性腰痛症」と言います。
 
 

ぎっくり腰の原因

ぎっくり腰は腰の筋肉や筋膜の炎症、筋肉の肉離れ、腰椎椎間板ヘルニア、腰椎椎間関節症、仙腸関節由来など様々な原因が考えられ、画像検査で異常がないこともあり、非特異的腰痛に分類されます。
 

ぎっくり腰を起こしやすい原因とは

多くの場合、不適切な体の動かし方や日常のちょっとした動きが原因です。
◎重いものを持ち上げる
◎腰を捻る
◎大きなくしゃみをする
ぎっくり腰は、ちょっとしたことで、予期せぬ特に起き、何もしていなくてもなることがあります。
 
 

ぎっくり腰に怖い病気は隠れていませんか??

◎化膿性脊椎炎
◎転移性骨腫瘍
 
ぎっくり腰は通常は2週間以内に改善してきます。2週間以上、強い痛みが続く場合は上記のような病気を併発していることがあります。
 
 
ぎっくり腰の治し方(対処法)
 
今回は、ぎっくり腰に直面した際の対処法と、将来的な再発を防ぐための予防策を理学療法士の視点からご紹介します。
 
【自宅でできる対処法】

腰痛は温めた方がいいですか?冷やした方がいいですか?

ぎっくり腰の初期対応には、温めるよりは冷やしてください。温めると炎症が波及して、悪化することがあります。ですので、腰痛が強い時期には長風呂はしない方がいいです。
冷却療法が効果的です。冷却パックを20分程度患部に適用し、炎症と痛みを抑えましょう。腰に負担のかからない楽な姿勢を取ることが大切です。
そして、適度な安静を保ちつつ、完全に動かないわけではなく、可能な範囲で軽い活動を続けても大丈夫です。
 

腰痛が強いですが、マッサージをしても大丈夫ですか?

慢性的な腰痛であれば、マッサージやストレッチをしても問題ありません。慢性的な腰痛は、筋肉や筋膜の凝りが原因のことも多く、マッサージやストレッチで改善されることがあります。
一方、急性腰痛症では、痛みが強い時は無理なマッサージは腰痛を悪化させることがあります。自己判断で行ってしまうと、もし圧迫骨折が隠れているとその骨折を悪化させるともあります。整形外科専門医の診察と検査を受けて、行うことが望ましいです。
急性腰痛症でも、リハビリを行うことがあります。当院でも急性腰痛症や腰椎圧迫骨折、腰部脊柱管狭窄症、腰椎椎間板ヘルニアなどではリハビリを行っておりますが、それは専門性が問われますので、整形外科専門医やリハビリ専門家の理学療法士がきちんと評価を行って、リハビリを行っております。ですので、通常のマッサージとは意味合いが異なります。
 
 

運動しても大丈夫ですか?

慢性的な腰痛や予防の面では運動しても大丈夫です。一方、急性腰痛症では無理に運動すると炎症が波及して腰痛が悪化するために、運動は行わない方がよいです。
 
ぎっくり腰はどれくらいで治りますか?
通常の急性腰痛症では、筋肉や椎間関節の炎症が原因のことが多く、約2週間程度で長くても約4週間程度で治まることが多いです。4週間以上続く腰痛では、圧迫骨折や椎間板ヘルニアなど他の病気が隠れている可能性もあります。
 

整形外科でのリハビリ治療

症状が改善しない場合は、専門家の診断と治療が必要になります。
まつもと整形外科では整形外科専門医が診察と診断を行い、リハビリ専門家である理学療法士がリハビリや物理療法(電気治療)を行い、鎮痛薬を使った薬物療法を含む治療計画を提案します。リハビリや物理療法は腰痛の軽減のみではなく、腰の筋肉を強化し、柔軟性を向上させることで、再発のリスクを減らし、早期回復につながります。
 

ぎっくり腰の予防法

ぎっくり腰の予防には、適度な運動やストレッチが大切です。運動不足は筋力低下や筋力の柔軟性が低下するために、急性腰痛症は起こりやすくなります。そして、適正体重の維持、背筋と腹筋のバランスの良い強化も予防の鍵となります。
また、日々の姿勢を意識し、特に重いものを持ち上げる際の正しい方法を実践することは、腰への負担を最小限に抑えるために役立ちます。
 

まとめ

今回はぎっくり腰の原因と正しい対処法、予防策について専門的な立場からお伝させていただきました。急性腰痛症には、いろんな病気が隠れていることもありますので自己判断で対処するのではなく、一度整形外科専門医の受診をお勧めいたします。
 
【参考文献】
・日本整形外科学会.ぎっくり腰 https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/acute_low_back.html
2024年04月05日
医経統合実践塾に参加させていただきました✨

福岡県久留米市安武町にある「まつもと整形外科」

 

こんにちは😁😁😁

先日、医経統合実践塾2024博多会場第1回に参加させていただきました🥰
前年10月以来久しぶりの実践塾とあって数日前からワクワクモゾモゾ落ち着かず🤣

実践塾開催を心待ちにしていました😍😍😍
今年は過去最多の12名参加です✨✨✨
大勢での参加にも関わらず、スタッフに学びの機会をくださる院長には感謝しかありません😭😭😭

実践会の根本さんからは、社会人、医療人としての“あり方”や“やり方”を学びました✨
根本さんの講座は言わずと知れず凄い(楽しく、そしてしっかり学べる)のですが、実践塾ではいつも顎が外れる程、沢山の“おもてなし”をいただきます✨
『神は細部に宿る』と根本さんがよく言われますが、実践会の全てのスタッフ様に浸透していることにいつも衝撃を受けます✨
実践会の皆様、毎回素敵なおもてなしをありがとうございます🥰🥰🥰

 

第2講座は岐阜県岐阜市の“あおと整形外科クリニック”の青戸先生のご講演でした✨
同じ整形外科という診療科で共感する部分が多く、あおと整形外科クリニック様のこれまでの軌跡や青戸先生のスタッフ様への温かい思いを深く感じながら貴重なお話を拝聴しました✨
ついつい“クスリ”と笑ってしまう青戸先生の話術にも一気に引き込まれたスタッフ一同でした😍😍😍
個人としては青戸先生の”恩送り“というお話に大変感銘を受けました✨✨✨
青戸先生、貴重なお話をありがとうございました✨✨✨

 

 

 

 

 

 

 

実践塾後には院長が交流会を開いてくださり、素敵な雰囲気と美味しいお料理の中楽しい“飲みにケーション”を行いました🥰🥰🥰
ビックチームであるため普段なかなか話す機会が少ない多職種のスタッフで和気あいあいと過ごすことが出来ました✨

 

 

 

 

今回の学びを聞いて満足ではなく、早速行動にうつしていきたいと思います💪✨

2024年04月04日
腰椎椎間板ヘルニアとは? 病態と原因を知ろう!

福岡県久留米市安武町にある「まつもと整形外科」

 

こんにちは!今回は腰椎椎間板ヘルニアについてご紹介したいと思います

 

腰椎椎間板ヘルニアは、腰の骨をつなぐ椎間板が圧迫することで痛みしびれが発生する疾患です。原因は主に加齢や外傷、姿勢の悪さ、運動不足、肥満などが挙げられます。理由としては、経年変化により椎間板の水分が失われ、椎間板が狭窄し、核が外に飛び出すことで神経根が圧迫されます。具体例には、長時間座ったり、重いものを持ち上げる動作が繰り返されることで負担がかかり、ヘルニアが発生する場合があります。予防策としては、適度な運動や正しい姿勢の維持、体重管理が重要とされています。

 

 

「ヘルニア」ってどんな病気?

ヘルニアは、組織や器官が本来あるべき場所から押し出され、異常な位置に移動する病気です。腰椎椎間板ヘルニアは、腰の骨の間にある椎間板が破れ、中のゲル状物質が外に漏れ出して神経を圧迫します。そのため、痛みやしびれ、筋力低下などの症状が出現します。治療は保存療法と手術療法があり、症状の程度や患者の状態に応じて適切な方法が選択されます。

 

 

腰椎椎間板ヘルニアの主な症状とリスク要因

腰椎椎間板ヘルニアの主な症状は、腰痛や足の痛み、しびれ、筋力低下などが挙げられます。リスクとして以下のようなものが挙げられます

– 加齢: 椎間板の水分量が減少し、柔軟性が低下します。

– 長時間の座位: 長時間座ることで腰に負担がかかり、ヘルニアのリスクが高まります。

– 運動不足: 腰周りの筋肉が衰えることで、腰への負担が増大します。

– 肥満: 体重が増えることで腰にかかる負担が増します。

– 重いものを持ち上げる動作: 腰にかかる負担が増し、ヘルニアのリスクが高まります。

これらのリスク要因を改善することで、ヘルニアの発症を予防することができます。

 

腰椎椎間板ヘルニアの診断方法と検査手順

腰椎椎間板ヘルニアの診断は、医師による問診や身体検査、画像検査などを組み合わせて行われます。まず、患者の症状や痛みの程度、持病などを聞く問診が行われます。次に、身体検査で神経障害の有無や筋力低下の程度を確認します。最後に、MRIやCTなどの画像検査で椎間板ヘルニアの位置や大きさ、神経根の圧迫状況を詳しく調べます。これらの検査結果を基に、医師は患者に適切な治療方法を提案します。

 

腰椎椎間板ヘルニアの保存的治療とリハビリテーション

腰椎椎間板ヘルニアは、椎間板が神経を圧迫し症状が現れる疾患です。治療には保存的治療と手術がありますが、保存的治療がまず試みられます。具体的な方法として、痛みを軽減する投薬治療、安静、神経ブロック注射が行われる。症状が改善した後、リハビリテーションが重要です。

リハビリでは、筋力を向上させる運動や姿勢改善を目指します。腰椎椎間板ヘルニアには、腰部の筋力低下や姿勢の悪さが原因となることがあるため、これらを改善することで再発予防につながります。また、リハビリで痛みが緩和されることもあります。リハビリの効果は個人差があるため、理学療法士と相談しながら適切なプログラムを組むことが重要です。

 

日常生活での腰椎椎間板ヘルニア予防法をマスターしよう!

日常生活での腰椎椎間板ヘルニア予防法には以下のようなポイントがあります。

– 適切な姿勢を維持し、長時間の同じ姿勢を避ける

– 腰に負担をかけないように持ち上げる際は膝を曲げる

– 適度な運動を行い、筋力を維持する

– 定期的にストレッチやリラクセーションを行う

– 正しい寝姿勢を意識し、腰に負担がかからないように配慮する

これらの予防法は、日常生活で意識して行うことで腰椎椎間板ヘルニアのリスクを減らすことにつながります。

 

適切な姿勢と腰痛予防に効果的なストレッチ

適切な姿勢は腰痛予防に役立ちます。立つときや座るときに背筋を伸ばし、膝や股関節を過度に曲げないように心掛けましょう。また、ストレッチも効果的で、特に腰や股関節周りの筋肉の柔軟性を高めるストレッチがおすすめです。具体的なストレッチはこちらのブログをぜひご覧ください定期的に行うことで筋肉の緊張が和らぎ、腰痛予防や改善に繋がります。

 

腰椎椎間板ヘルニアを悪化させないライフスタイルのポイント

腰椎椎間板ヘルニアを悪化させないライフスタイルのポイントには、適切な運動、バランスの良い食事、ストレスの軽減があります。適度な運動は筋力維持に役立ち、症状の悪化を防ぎます。バランスの良い食事で健康的な体重を維持することも重要です。また、十分な睡眠とストレスの解消法を見つけることで、症状が改善することもあります。これらのポイントを意識して、腰椎椎間板ヘルニアを悪化させないライフスタイルを目指しましょう。

 

まつもと整形外科には動きの専門家である理学療法士・作業療法士が所属しています

気になることがありましたら、お気軽にご相談ください

 

【参考文献】

日本脊髄外科学会.腰椎椎間板ヘルニア http://www.neurospine.jp/original27.html

日本整形外科学科.腰椎椎間板ヘルニア https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/lumbar_disc_herniation.html

2024年04月03日