BLOG
突然の強い痛み⚡ぎっくり腰

こんにちは

 

 まだまだ寒い日が続いていますが、2月も半ばになり春も少し近づいてきました🌼

 

 まつもと整形外科は5月から新しい場所で、新しく生まれ変わりますが、節目の季節でもある春になると、3月、4月は特に新生活が始まったり、引っ越し予定の方やご家族の引っ越し作業の手伝いをされる方もいらっしゃるのではないでしょうか

 

 今回はそのような引っ越し作業等で重たい物を持った時や、日常生活でも急に腰をひねるなどの動作で引き起こされてしまうぎっくり腰についてお話したいと思います

ぎっくり腰のイラスト(女性) | かわいいフリー素材集 いらすとや

 

 

ぎっくり腰とは

 重いものを持った時や、急に腰をひねるなどの動作、また、ただ立ち上がるだけの動作でも引き起こされてしまう痛みの名称で、正式名称は急性腰痛症といいます。突然強い痛みが出現し、症状が強い場合はその場から動けなくなってしまうこともあります。欧米ではその激しい痛みから「魔女の一撃」とも呼ばれます。

多くは1週間~2週間程度で自然に回復していきますが、数か月といった長期にわたり痛みが持続するケースもあります。

 レントゲンでは明確な異常が見つからないことも多く、また神経症状は伴いませんそのため、強い痛みが続く、また下半身に痛みやしびれといった症状が出現した場合などは、背骨の骨折である脊椎圧迫骨折や椎間板ヘルニアなどの他の病気が隠れている場合があります。

 そのため、自分で判断せずに、早めに医療機関を受診することをお勧めします!

 

原因

 痛みの原因ははっきりわかっていません。

原因として考えられているのは腰の背骨の関節や軟骨に過剰に力がかかって怪我をしたような状態、また、腰を支える筋肉やすじなどの組織の損傷などが多いと考えられます。

 力仕事や長時間の立ち仕事、座り仕事をする方など慢性的に腰に負担がかかっている方運動不足の方睡眠不足で体調が整っていない方など筋肉の血流が悪く、柔軟性が低下している方は引き起こす要因と考えられます。

また、ストレスなど精神的な負担も発症に関わっていると考えられています。

 

治療

 基本的に安静といわれますが、痛みに応じて日常生活を送っていただく方が回復が早いという報告もあります。日常生活で動けるように痛みが強い場合は、痛み止めの湿布を用いて症状を緩和していきます。またコルセットなどの装具を使うこともあります。コルセットを着用することで腰を支えてくれるため、起き上がりや立ち上がりなどの動作が楽になります。コルセットは長時間着用すると腹筋や背筋などの筋力が弱るといわれていますが、長時間着用しなければ筋力が弱ることはほぼないと考えます。

 筋肉が硬くなって痛みがある場合には、マッサージにより筋肉の緊張を緩め循環をよくすることで疼痛緩和を図ることが有効と考えられます。ただし、ぎっくり腰ではなく違う病気が潜んでいた場合には、マッサージを行うことで痛みを悪化させてしまう可能性があるので注意が必要です。

痛み止めのイラスト湿布イラスト/無料イラストなら「イラストAC」腰痛防止ベルトの正しい選び方、使い方【図解】 | 安全衛生.com~安全な職場づくりのためのサイト

 

 

予防

 まずは腰の筋肉に負担をかけず筋肉を柔らかい状態でキープするために背骨を支える筋肉の柔軟性を高めたり筋力を鍛えることが重要です。また、床の物を拾うときの動作は、腰を曲げて行うと腰に負担がかかるため、膝を曲げて腰を落として取ることで腰への負担を軽減できます。

 普段からの姿勢や動作、運動を心がけていくことが大切になります

 

予防のための運動

例:腹式呼吸

 ①仰向けに寝て膝を立てます。(膝を立てることで横隔膜が動きやすくなります)

 ②手を胸とお腹の上に置きます。(右手は胸の上、左手はお腹の上など)

 ③鼻から息を吸い込み、お腹が膨らむのを感じます。(胸に置いた手はあまり動かないことを確かめます)

 ④口から息を吐き、お腹がへこんでいくのを感じます。(あまり力は入れずに行います)

 

リハビリ科 げんき通信vol.11 リラクゼーション〜腹式呼吸〜 | 宇都宮内科医院

※そのほかストレッチスクワットなどの運動を無理のない範囲で行うこともおすすめです。

 

【最後に・・・】

 今回、お話ししたように動作時に急に腰痛が生じ、動けなかったりする場合にはぎっくり腰が疑われますしかし、医師の判断による治療がない場合は、より悪化させてしまう恐れがあります。また、他の病気が隠れていることもありますので、まずは整形外科を受診することをお勧め致します。

 

気になる症状がある方はお気軽にご相談ください

 

 

2022年02月14日