今週は糖尿病 第2弾!! 検査〜治療についてお話します。
糖尿病は、体内の血糖値(ブドウ糖)が異常に高い状態を指します。血糖は私たちの主なエネルギー源であり、食事から得られます。インスリンというホルモンが血糖を体の細胞に運び、エネルギーとして使用するのを助けます。しかし、糖尿病の方はこのプロセスが上手く機能しないため、血糖が細胞内に吸収されずに血液中の血糖が上昇します。
糖尿病には主に2つのタイプがあります
糖尿病は適切に治療や管理されない場合は神経障害、心臓病、腎臓病、視力喪失、および下肢の問題など、重大な合併症を引き起こす可能性があります。そのため、適切な診断、治療、ライフスタイルの変更が重要になります。
糖尿病の診断と管理には、血液検査が中心となります。これらの検査は、血糖値のコントロールを評価し、糖尿病の診断を確定するために不可欠になります。
これらの検査は、糖尿病の診断、病状のモニタリング、および治療計画の調整に不可欠です。まつもと整形外科では久留米市でも数少ない糖尿病専門医による診断が可能です🍀患者さんのの病状を正確に把握し、適切な治療法を提案します。
糖尿病治療の基本は、血糖コントロールを適切に行うことになります。適切な血糖コントロールにより、糖尿病による合併症を予防することができます。
血糖コントロールは、食事療法、運動療法、薬物療法などで行い、それぞれの治療が効果的になるように、糖尿病専門医の指導のもとで適切な療法が選択されることが求められます。
また、患者様自身が病気に対する理解を深め、自己管理を行うことも重要です
糖尿病の薬物治療の概要
糖尿病の薬物治療は、主に1型糖尿病と2型糖尿病に分けられます。1型糖尿病では、体内で十分なインスリンを生産できないため、インスリンの補充が必要です。一方、2型糖尿病では、体のインスリンの使い方が効率的でないか、またはインスリンを十分に生産できないため、様々な種類の薬が使われます。
1型糖尿病の薬物治療
2型糖尿病の治療薬は多岐にわたり、以下のような薬剤があります。
・αグルコシダーゼ阻害薬:小腸からの糖の吸収を遅らせます
・ビグアナイド薬(メトホルミン):肝臓で糖が新たに作られるのを抑え、骨格筋や脂肪組織における糖の消費を促すことでインスリン抵抗性を改善します。
糖尿病の薬物治療は、患者様の具体的な状態や血糖コントロールの必要性に応じて、様々な薬剤が組み合わされます。患者様一人ひとりの病歴、生活習慣、および潜在的な副作用を考慮して、最も適切な治療計画を立てます。治療の目標は、血糖値を正常範囲内に保ち、糖尿病に関連する合併症のリスクを最小限に抑えることです。
糖尿病の方の約40~60%が高血圧を合併しています。また、高血圧の方が糖尿病になる確率は、高血圧ではない方の2~3倍高いと言われており、「糖尿病」と「高血圧」には深い関係があります。
糖尿病と高血圧の関係性について、大きな要因となっているのが「肥満」です。
肥満になると、交感神経(自律神経)が過度に緊張し、血圧を上げるホルモン(アドレナリン、ノルアドレナリン)が多く分泌されるのために、高血圧になりやすくなります。生活習慣病である2型糖尿病の方は肥満体系の方が多く、高血圧になりやすいと考えられます。
最後に、患者自身が自分の症状や状態を把握し、医師や専門家と相談しながら適切な治療法や予防策を選択することが重要です。糖尿病患者にとって、症状別の適切な治療方法を選択することが、自身の健康や生活の質の向上に繋がります。
糖尿病の薬物治療は、定期的な血糖モニタリング(血糖値、HbA1c)と医師による評価を通じて継続的に調整される必要があります。
糖尿病のコントロールには、継続的な治療と予防が不可欠です。糖尿病専門医の診療を受け、食事療法・薬物療法・運動療法を適切に組み合わせて治療することが望ましいです。予防には、生活習慣の改善、食生活の改善、定期的な運動、ストレス管理も重要になります。
患者様自身でも積極的に治療や予防に取り組むことが、糖尿病をコントロールする上で最も重要なポイントになります。
糖尿病の管理は、薬物治療だけでなく、適切な食事、規則的な運動、および継続的な自己管理の組み合わせを通じて最適化されます。
次回は、1番生活の身近なものになる『糖尿病に適した食事、栄養について』お話します。
旬の春キャベツを使ったレシピもご紹介いたしますのでお楽しみに🍀
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📖参考文献📖
・一般社団法人日本糖尿病学会一般社団法人 日本糖尿病学会公式http://www.jds.or.jp/modules/education/index.php?content_id=132
・糖尿病情報センター.糖尿病とは https://dmic.ncgm.go.jp/general/about-dm/010/010/01.html