足の裏が痛い!!『足底腱膜炎』

福岡県久留米市安武町にある「まつもと整形外科」

こんにちは!

突然ですが、

☑︎たくさん歩いた後、足の裏が痛くなった

☑︎靴を変えたら足が疲れやすくなった

という方はいらっしゃいませんか?

今回は『足底腱膜炎』について紹介したいと思います

足底腱膜炎リハビリの効果的な方法

足底腱膜炎は、足底の筋や腱が慢性的な刺激で損傷し、炎症が起こる疾患です。痛みが発生しやすい土踏まずの部分から踵まで、症状が広がることがあります。

リハビリテーションによって、痛みを軽減し、歩行時の足の痛みや機能を回復させることができます。リハビリ方法には、ストレッチや筋力トレーニングがあります。また、適切な靴やインソールの使用で、足のアーチをしっかりサポートし、負担を減らすことができます。さらに、炎症を抑えるために、冷却剤やアイシング、ステロイド注射も有効です。

適切な方法でリハビリを行い、足底腱膜炎の予防や治療に取り組むことが大切です。

足の裏の痛み

痛みの原因と適切な診断方法

足底腱膜炎の痛みの原因は、過剰な負担やストレスがかかり続けることで、筋や腱が損傷し炎症が発生することです。長時間立ち仕事やスポーツ、または不適切な靴を履くことが要因となります。

診断には、まず医師による問診と足の状態の観察や検査が行われます。X線検査を用いて、足の形や骨の異常の有無を確認します。

診断後は適切な治療(投薬、注射)やリハビリを受けることが重要です。

ストレッチと筋肉の柔軟性向上

足底腱膜炎の痛みを軽減するためには、ストレッチが効果的です。筋肉や腱を柔らかくし、適度なアーチを保ちます。

具体的なストレッチ方法としては、足の裏を指で押し、足首や土踏まずをストレッチさせます。痛い部位を強く押しすぎると、炎症が波及して痛みが悪化することがあるので注意が必要です。

さらに、筋力トレーニングやバランス運動を行うことで、足底筋肉の機能を向上させ、足底腱膜炎の予防に役立ちます。

ストレッチは以下の記事で写真付きで紹介してますので、ぜひご覧ください

足底腱膜炎のストレッチ方法

運動と筋力強化プログラム

運動と筋力強化プログラムは、足や膝など関節の痛みを軽減し、運動機能を向上させるために重要です。

足底腱膜の柔軟性を高めるストレッチや、足首や土踏まずのアーチ機能を改善する筋力トレーニングが一般的です。例えば、土踏まずを持ち上げる運動や、かかとを上下させる動作を行うことで、足の筋力が向上します。

また、適切な運動プログラムを実践することで、体重負担が軽減され、炎症や痛みが和らぐことが期待できます。スポーツを行う際にも、筋力強化や適切なストレッチが、怪我の予防に役立ちます。

運動と筋力強化プログラムは、関節や筋肉の機能低下を改善し、痛みや疾患の治療に寄与します。リハビリ専門家である理学療法士に指導をあおぐことで、一人一人に合った運動を獲得しましょう。

インソールや適切な靴選びの重要性

インソールや適切な靴選びは、足の痛みや疾患の予防と治療に大変重要です。適切な靴は、足のアーチをサポートし、衝撃を分散させることができます。

靴選びでは、土踏まずや踵をしっかりと支えるインソールが重要です。また、適切な靴のサイズや幅がある靴を選ぶことで、足の痛みや負担を軽減することができます。

インソールは、足の形状や歩行時の負担を考慮して作られており、土踏まずをサポートし、地面からの衝撃を吸収します。どのインソールが適切かは、医師や専門家と相談することが望ましいです。

ただし、靴選びやインソールだけではなく、適切な歩行方法やランニングフォームも足の痛みを予防する上で重要です。

当院では装具外来(https://m-seikei.net/examination/examination06/)の日に、保険診療を使ってオーダーメイドでインソールを作成することができます。

運動靴

自分にあった靴を使いましょう

足底腱膜炎の予防方法と改善策

足底腱膜炎は、足底の膜が炎症を起こすことで痛みが生じる疾患です。運動や立ち仕事による負担が原因で痛みが生じます。予防方法としては、適切なアーチサポートを持つ靴の着用や、適切な体重管理が重要です。また、運動前のストレッチや筋力トレーニングも効果的です。

症状が現れた場合、診断を受けて早期治療に取り組むことが大切です。整形外科専門医の診察を受け、投薬、注射、リハビリなど生活環境や症状に応じた治療方法を提案します。アイシングやテーピングも症状の軽減に役立ちます。

予防策として、運動中の衝撃を吸収するクッション性のある靴を選ぶと、足への負担を軽減できます。ランニング時には、適切なフォームで地面を踏み出すことが重要です。

スポーツランニング時の注意点

スポーツランニング時に足底腱膜炎を予防するためには、適切な靴選びやランニングフォームの習得が必要です。靴は、クッション性が高くて適切なアーチサポートがあるものが良いです。

ランニングフォームでは、前傾姿勢を取り、地面を蹴りだすように力を入れることです。これにより足底への衝撃が軽減され、足底腱膜炎の予防に繋がります。

また、足首や足底筋のストレッチも効果的です。運動前後に実践することで、足底腱膜炎の発症リスクを下げることができます。

運動量の急激な増加はリスクを上げるため、徐々に慣らしていくのが良いでしょう。適切な休息も大切です。疲労の蓄積を抑えることで、足底腱膜炎の予防に繋がります。

運動する女性

運動量に注意

足底腱膜炎リハビリの成果とまとめ

足底腱膜炎のリハビリは、痛みの軽減や機能回復を目指すものです。適切な治療を受け、リハビリに励むことで、痛みが改善し、日常生活やスポーツが再び楽しめるようになることが期待できます。

リハビリに取り組む際は、医師や理学療法士と連携して、適切な方法を選択しましょう。筋力トレーニングやストレッチ、インソールの使用など、効果的な改善策を試すことが重要です。

足底腱膜炎は予防可能な疾患です。適切な靴選びやランニングフォームの習得、運動前後のストレッチ実践など、日々の努力が大切です。

リハビリの成果を維持するためにも、今後も足底腱膜炎の予防に取り組んでいきましょう。

【参考文献】

・日本足の外科学会,足底腱膜炎 https://www.jssf.jp/general/download/pamphlet_pla.pdf

2024年05月03日