【6月の農繁期 第2弾】久留米市で手首の痛みや腱鞘炎に悩む方へ!整形外科専門医が教える原因と対策|久留米で整形外科診療を行う まつもと整形外科

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【6月の農繁期 第2弾】久留米市で手首の痛みや腱鞘炎に悩む方へ!整形外科専門医が教える原因と対策|久留米で整形外科診療を行う まつもと整形外科
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【6月の農繁期 第2弾】久留米市で手首の痛みや腱鞘炎に悩む方へ!整形外科専門医が教える原因と対策

【6月の農繁期】久留米市で手首の痛みや腱鞘炎に悩む方へ!整形外科専門医が教える原因と対策

 

【執筆】 

この記事は、福岡県久留米市安武町の「まつもと整形外科」院長 松本淳志(整形外科専門医)が執筆しています。
整形外科疾患、交通事故によるむちうちやケガの治療、リハビリテーションについて、医学的な見地から正しい情報をお届けします。


はじめに

 

筑後平野の肥沃な大地が広がる福岡県久留米市は、現在、一年で最も活気にあふれる「農繁期」の真っ只中です。
前回のブログでは、6月の麦の刈り取りから田植えへの切り替え、そして久留米特産のスイートコーン(とうもろこし)や枝豆といった夏野菜の収穫が重なることで起こりやすい「腰・膝・首の痛み」についてお話ししました。

息をつく暇もなく過酷な作業が続くこの時期ですが、実はまつもと整形外科の診察室で、もう一つ急増しているのが「手首が痛くて農具を握れない」「朝起きると指が引っかかってスムーズに動かない」といった、手や手首に関するお悩みです。

農作業におけるお身体の負担というと、どうしても腰や膝にばかり目が行きがちですが、あらゆる作業の最前線で精密かつハードな労働を強いられているのは「手」です。
毎年のことだからと手首の痛みを湿布だけでやり過ごしていると、痛みが慢性化し、最悪の場合は農機具を握ることすら困難になってしまうケースも珍しくありません。

そこで今回は、農繁期のお悩み解説の第2弾として、この時期に多発する「手首・指の腱鞘炎(けんしょうえん)」に焦点を当て、その痛みの原因から、まつもと整形外科で行っている専門的なアプローチについて、整形外科専門医の視点から詳しく解説いたします。

6月の農作業で手首に痛みが出るメカニズム

 

農繁期の作業は、普段の生活では考えられないほど、手首や指を極使する動作の連続です。
ここでは、なぜ手に激しい痛みが生じるのか、その医学的なメカニズムを解説します。

 

「腱」と「腱鞘」の摩擦による炎症

 

私たちの手首や指を曲げ伸ばしするための筋肉は、腕(前腕)から指先に向かって伸びる「腱(けん)」という紐のような組織で繋がっています。
そして、この腱が骨から浮き上がらないように押さえているトンネル状の組織が「腱鞘(けんしょう)」です。

指や手首を酷使すると、トンネルの中を紐が何度も何度も擦れ合いながら往復することになります。
この過剰な摩擦によってトンネル(腱鞘)が分厚く腫れ上がり、炎症を起こし、腱がスムーズに動かなくなって激しい痛みを引き起こす状態が「腱鞘炎」です。

 

腱鞘炎を引き起こす具体的な農作業

 

6月の久留米市の農作業においては、以下のような特有の動作が手首への多大な負担となります。

 

  • 重い育苗箱(なえばこ)や肥料の運搬
    水を含んだ重い苗箱を指先と手首の力だけで持ち上げ、運ぶ動作は、手首の親指側に位置する腱に負荷をかけます。(※ここで起こるのが「ドゥケルバン病」と呼ばれる手首の腱鞘炎です)

  • 鎌(かま)や鍬(くわ)を強く握る動作
    草刈りや土寄せなどで、農具の柄を長時間ギュッと強く握りしめる動作は、指を曲げるための腱鞘に大きなストレスを与えます。

  • 農業用機械の操作と振動
    トラクターや田植え機、草刈り機などのハンドルを長時間握り続けることで、細かい振動が手首の関節や腱に伝わり続け、微小な損傷と炎症を蓄積させます。




見逃してはいけない腱鞘炎の初期サイン

 

腱鞘炎は、ある日突然激痛に襲われるというよりも、少しずつ進行していく病気です。
以下のようなサインが現れたら、重症化する前に医療機関を受診するタイミングです。

  1. 親指を広げたり、動かしたりすると手首周辺にピキッと痛みが走る。

  2. 手首の親指側の出っ張っている部分が腫れており、押すと痛い。

  3. 朝、目覚めたときに指がこわばって曲げ伸ばししにくい。

  4. 指を曲げた状態から伸ばそうとすると、カクン!と弾くように引っかかる(ばね指)。

まつもと整形外科での専門的なアプローチ

 

「手首が痛いけれど、今は1年で一番忙しい時期だから休めない」という農業従事者の皆さまの切実な思いにお応えするため、まつもと整形外科では、正確な診断に基づいたスピーディーかつ適切な治療をご提案しています。

 

1. 超音波(エコー)やレントゲンを用いた正確な診断

手首や指の痛みの原因は、腱鞘炎だけではありません。
年齢による軟骨のすり減り(母指CM関節症やヘバーデン結節など)や、神経の圧迫(手根管症候群)が原因である場合もあります。
まつもと整形外科では、整形外科専門医がレントゲン検査や超音波(エコー)検査などを用いて骨や靭帯、腱の状態を正確に可視化し、痛みの本当の原因を突き止めます。

 

2. 即効性のある治療と、作業を止めないサポート

痛みが強く、日常生活や農作業に大きな支障が出ている急性期には、炎症を起こしている腱鞘内に直接アプローチする「ステロイド注射」が非常に有効です。
まつもと整形外科では、超音波(エコー)画像で患部の状態をリアルタイムに確認しながら針を進める「エコーガイド下ステロイド注射」を行っています。
エコーを使用することで、周囲の神経や血管を安全に避けつつ、炎症の強いピンポイントな位置へミリ単位の正確さで薬液を注入できるため、極めて高い即効性と安全性が期待でき、多くの場合で劇的に腫れと痛みが和らぎます。
また、作業を休めない方のために、患部を保護して手首にかかる負担を逃がすための「医療用サポーター(装具)」の処方や、テーピングの指導も行い、お仕事と治療の両立をサポートいたします。

 

3. 理学療法士・作業療法士による専門的なリハビリテーションと丁寧なマッサージ

まつもと整形外科には、国家資格を持つ理学療法士(PT)や作業療法士(OT)が32名在籍しており、230平方メートルにおよぶ広々とした地域最大級のリハビリテーション室を完備しています。

腱鞘炎の根本的な原因は、「腕全体の筋肉の硬さ」や「手首に負担のかかる間違った動作」にあることが少なくありません。
リハビリテーションでは、電気治療などの物理療法に加えて、セラピストの手による丁寧なマッサージ(徒手療法)をしっかりと行います。

過酷な農作業によってガチガチに緊張し、血流が滞ってしまった前腕(肘から手首までの部分)から指先にかけての筋肉や筋膜を、プロの確かな技術で優しく、念入りに緩めていきます。
この施術(マッサージ)によって血行を促進し、蓄積した疲労物質を洗い流すことで、頑固な痛みやこわばりを根本から解きほぐします。
さらに、痛みが和らいだ段階で、農具の負担の少ない握り方や、手首を痛めにくい身体の使い方などをマンツーマンで丁寧に指導いたします。

 

エコー(超音波診断装置)を用いた的確な診断と注射

エコーガイド下注射

 

「健康をプロデュースする企業」として

 

6月の多忙な農繁期を乗り切ることは、久留米市の農業を守る上で非常に重要です。
しかし、無理を重ねてお身体を壊してしまっては元も子もありません。

まつもと整形外科は、単に目の前の痛みを一時的に取り除くためだけの医療機関ではありません。
「健康をプロデュースする企業」として、地域の農業の最前線でご活躍される皆さまが、5年後も10年後も痛みなく、ご自身の思い描くライフスタイルとお仕事を元気に続けられるよう、全力でサポートすることを使命としています。

手首や指に少しでも違和感や痛みを感じたら、「これくらい大丈夫」と放置せず、どうぞお早めにまつもと整形外科へご相談ください。

よくある質問

 

Q1. 農作業で手首が痛いのですが、忙しくてすぐに受診できません。市販の湿布を貼っておけば治りますか?

A1. 市販の湿布には痛みを一時的に和らげる消炎鎮痛効果がありますが、腱鞘炎の根本的な治療には限界があります。
腱鞘炎は皮膚の奥深くにあるトンネル(腱鞘)の激しい炎症であるため、表面からの湿布だけでは炎症を抑えることができず、無理に使い続けることで慢性化・重症化するリスクが高いです。
悪化すると治るまでに数ヶ月かかったり、手術が必要になったりすることもありますので、ご都合をつけてできるだけ早めにまつもと整形外科を受診されることをお勧めします。

Q2. 腱鞘炎と診断されたら、農作業は完全に休まなければいけませんか?今の時期は絶対に休めないのですが……。

A2. 6月の農繁期が皆さまにとってどれほど大切な時期であるか、十分に理解しております。
完全に作業を休むのが理想的ではありますが、現実的には難しい方が大半です。まつもと整形外科では、患者さまのお仕事の状況をしっかりとお伺いし、痛みをコントロールする注射治療を行ったり、手首の動きを制限しつつ指先は使えるような着脱式の装具(サポーター)を用いたりすることで、可能な限り作業を続けながら治癒を目指す治療計画を一緒に考えます。

 

Q3. 手首だけでなく、指の付け根が痛くて、指を曲げるとカクンカクンと引っかかります。これも農作業が原因でしょうか?

A3. はい、その可能性が非常に高いです。指を曲げる腱が炎症を起こし、スムーズに動かずに引っかかってしまうその症状は「ばね指(弾発指)」と呼ばれ、指や手首の腱鞘炎が悪化したものです。
農具を強く握る動作や、重い苗箱を指の力で保持する動作を繰り返すことで頻発します。
放っておくと指が完全に曲がったまま伸びなくなってしまうこともあるため、お早めに専門医の診察を受け、適切な注射やリハビリテーションを開始することをお勧めします。

 

当院には国家資格を持つ理学療法士·作業療法士·柔道整復師が計32名在籍しています。

患者さま一人ひとりに合った専門性の高いリハビリメニューを提供させていただきます。

ご不明な点などありましたら、お気軽にご相談ください!

👉当院のリハビリについて知りたい方はこちら

 

👉腱鞘炎の治療や検査など詳しく知りたい方はこちら

 

【参考文献】

・高齢農作業者に対する腰痛予防に関する研究,高氏 涼太, 河野 奈美 

 

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著者

院長
松本 淳志 Atsushi Matsumoto

経歴

  • 済生会福岡総合病院
  • 製鉄記念八幡病院
  • 福岡市民病院
  • 九州大学病院
  • 九州医療センター
  • 福岡赤十字病院
  • 済生会八幡総合病院
  • 福岡青洲会病院

資格・所属学会

  • 日本整形外科学会 専門医(日本専門医機構)
  • 日本整形外科学会認定 運動器リハビリテーション医
  • 日本整形外科学会認定 脊椎脊髄病医
  • 日本フットケア学会認定 フットケア指導士
  • インフェクションコントロールドクター
  • 身体障害者福祉法第15条指定医師(肢体不自由)
  • 難病指定医
  • 日本医師会認定産業医
  • 日本整形外科学会
  • 日本感染症学会
  • 日本フットケア・足病医学会