【7月の農繁期 後編】久留米市で草刈り・草むしりによる肘の痛みに悩む方へ!整形外科専門医が教える原因と対策|久留米で整形外科診療を行う まつもと整形外科

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【7月の農繁期 後編】久留米市で草刈り・草むしりによる肘の痛みに悩む方へ!整形外科専門医が教える原因と対策|久留米で整形外科診療を行う まつもと整形外科
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【7月の農繁期 後編】久留米市で草刈り・草むしりによる肘の痛みに悩む方へ!整形外科専門医が教える原因と対策

【執筆】‌ 

この記事は、福岡県久留米市安武町の「まつもと整形外科」院長 松本淳志(整形外科専門医)が執筆しています。
整形外科疾患、交通事故によるむちうちやケガの治療、リハビリテーションについて、医学的な見地から正しい情報をお届けします。

はじめに

 

筑後平野の豊かな恵みを受け、農業が盛んな福岡県久留米市。
6月の田植えや麦の刈り取りが一段落したのも束の間、7月に入ると厳しい猛暑とともに、畑やあぜ道、そしてご自宅のお庭の「雑草」が一気に成長します。
そのため、7月は連日のように除草作業に追われる、新たな農繁期へと突入します。

前回のブログでは、この7月の猛暑と過酷な農作業による疲労から、夜中に足がつってしまう「こむら返り」の原因と対策について解説いたしました。
今回は、その【7月の農繁期シリーズ】に続くテーマとして、同じくこの時期にまつもと整形外科の診察室で急増するお悩み、「草刈りや草むしり作業による肘の痛み」に焦点を当てます。

農家の方の「草刈り機(刈払機)」での作業はもちろんですが、実際の臨床現場で非常に多いのが、ご自宅のお庭で手作業の「草むしり」を頑張りすぎて肘を痛めてしまうケースです。
なぜ除草作業で肘が痛くなるのか、その原因から整形外科専門医による最新の治療アプローチまで詳しく解説いたします。

 

7月の除草作業(草刈り・草むしり)で「肘」が悲鳴を上げる理由

 

草刈り機を使用した作業や、手作業での草むしり、そして夏野菜の収穫作業は、思いのほか肘に甚大な負担をかけています。
その痛みの正体の多くは、医学的に「上腕骨外側上顆炎(じょうわんこつがいそくじょうかえん)」、一般的には「テニス肘」と呼ばれる疾患です。
テニスなどのスポーツでよく見られる名前ですが、実は日々の草刈りや草むしりによる酷使での発症が非常に多いのが特徴です。

 

1. 頑固な雑草を引き抜く「草むしり」の反復動作

 

農家の方だけでなく、一般のご家庭でも多発するのがこのケースです。
地面に生えた頑固な雑草を指先で強くつまみ、力任せに引き抜く動作は、手首を反らせたり指を伸ばしたりする筋肉(伸筋群)を強烈に酷使します。
この筋肉はすべて「肘の外側の骨の出っ張り(外側上顆)」に束になって付着しているため、草むしりを何十分も続けることで肘の付け根に過度な牽引力がかかり、微小な断裂や強い炎症が起きてしまうのです。

 

2. 草刈り機の「激しい振動」と「力み」

 

草刈り機を操作する際、手首から先をしっかりと固定してグリップを強く握り続けます。
さらに、エンジンの激しい振動が腕全体に伝わる中、重い機体を左右に何度も振り回す動作を繰り返します。
連日の草刈りによって前腕の筋肉が過剰に緊張し続け、肘の付着部に大きなダメージが蓄積します。

 

3. 夏野菜の収穫ラッシュによる酷使

 

7月はトマトやナスなど夏野菜の収穫がピークを迎えます。硬いツルや茎を剪定バサミで1日に何百回、何千回と切り続ける動作も、手や指の筋肉を通じてダイレクトに肘の外側に負担をかけます。
手首の腱鞘炎をかばいながら作業を続けているうちに、自然と負担が肘へと移行して悪化するケースも少なくありません。

7月の除草作業(草刈り・草むしり)で「肘」が悲鳴を上げる理由

こんな症状があれば要注意!肘からのSOSサイン

 

上腕骨外側上顆炎が悪化すると、以下のような日常生活の何気ない動作でも激痛が走るようになります。

 

  • 庭の草むしりで、雑草を引っこ抜く瞬間に肘の外側がピキッと痛む。

  • 草刈り機のエンジンをかける(紐を引く)瞬間に肘に激痛が走る。

  • 朝、顔を洗うときに両手で水をすくおうとすると肘が痛い。

  • 濡れたタオルを雑巾絞りする動作が痛くて力が入らない。

  • ドアのノブを回す、ペットボトルのキャップを開ける動作がつらい。

これらの症状を「単なる疲労だろう」「歳のせいだから仕方ない」と放置していると、炎症が慢性化してしまい、最悪の場合はコップを持ったり農機具を握ったりすることすら困難になってしまいます。

 

明日からの作業で実践できる肘の負担軽減策

 

雑草の成長は待ってくれませんので、日々のケアと予防策を取り入れながら作業を行うことが重要です。

 

1. 草むしりは「専用の道具」を活用する

 

手作業での草むしりでは、指と手首の力だけで雑草を引き抜かないことが鉄則です。
草取り用の小さな鎌や、テコの原理で根元から抜きやすくなる専用の道具(草抜きツール)を積極的に活用し、肘の筋肉への直接的な牽引力を減らすことが大切です。

 

2. 防振手袋と肩掛けハーネスの正しい活用

 

草刈り機を使用する際は、振動を減らす「防振手袋」の着用をお勧めします。
また、腕の力だけで機械を振り回さず、肩掛けベルトやハーネスの長さを正しく調整し、体幹全体で重さを支えながら腰の回転を使って草を刈るように意識してください。

 

3. 作業前後の手首や前腕ストレッチ

 

作業の合間やお風呂上がりに、痛い方の腕の肘をまっすぐ伸ばし、手のひらを下に向けます。
もう片方の手で、伸ばした手の手首を「手の甲側(手前)」にゆっくりと曲げ、腕の筋肉が気持ちよく伸びているのを感じながら20秒ほどキープするストレッチが効果的です。

 

まつもと整形外科での専門的な治療アプローチ

 

ご自宅でのストレッチや休息を挟んでも痛みが引かない場合や、タオルを絞るのもつらい場合は、無理をせずにまつもと整形外科へご相談ください。

まつもと整形外科では、日本整形外科学会認定の整形外科専門医が、超音波(エコー)画像検査を用いて、レントゲンでは映らない肘の筋肉や靭帯の炎症、細かい断裂の程度をリアルタイムで正確に診断いたします。
その上で、以下の4つの柱を組み合わせた総合的な治療を提供しています。

 

1. 薬物治療(鎮痛薬、外用薬)

 

まずは痛みを和らげ、日常生活の質を落とさないために、患者さまの症状に合わせて適切な内服薬(消炎鎮痛薬)や外用薬(湿布、塗り薬)を処方します。

2. エコーガイド下ステロイド注射

 

痛みが強く、農作業や家事に大きな支障が出ている急性期には、炎症を起こしている部位をエコーでピンポイントに確認しながら行う「ステロイド注射」が非常に有効です。
痛みの原因となっている患部に直接アプローチできるため、多くの場合、注射直後に劇的に痛みが和らぎます。

3. 物理療法(電気治療など)

 

専用の医療機器を用いた物理療法(干渉波などの電気治療や超音波治療)を行います。患部の血流を促進し、筋肉の緊張をほぐすことで、組織の修復を早める効果が期待できます。

4. 専門スタッフによるリハビリテーション

 

まつもと整形外科には、国家資格を持つ理学療法士(PT)・作業療法士(OT)・柔道整復師・鍼灸師が計32名在籍しており、230平方メートルにおよぶ広々とした地域最大級のリハビリテーション室を完備しています。
肘の痛みの根本原因である「前腕から肩にかけての筋肉の過緊張」に対し、専門のセラピストが徒手療法(マッサージ)でしっかりと揉みほぐします。
さらに、草刈り機やハサミを使う際、そして草むしりをする際の、肘や手首に負担のかかりにくい身体の使い方までマンツーマンで丁寧に指導いたします。
作業中に肘の負担を減らす「専用のサポーター(エルボーバンド)」の処方や正しい装着方法のアドバイスも行います。リハビリは予約制のために、待ち時間はありません。

当院の強み:九州最大規模のリハビリテーション体制

まとめ:7月の過酷な除草作業を乗り切るために 〜健康をプロデュースする企業として〜

 

猛暑の中での草刈りや草むしりは、ただでさえ体力を奪われる過酷な作業です。
それに加えて肘の痛みを抱えたままでは、作業効率が落ちるだけでなく、無意識のうちに手首や肩など他の部位までかばって痛めてしまう悪循環に陥ります。

「健康をプロデュースする企業」として、地域の農業を最前線で支える皆さまや、ご家庭のお庭を守る皆さまが、いつまでも元気に身体を動かせるよう総合的にサポートいたします。
「最近、草むしりをすると肘がうずく」「ペットボトルの蓋を開けるのがつらい」といったサインを感じたら、どうか我慢なさらずに、お気軽にまつもと整形外科へご相談ください。

 

よくある質問

 

Q1.農家ではないのですが、自宅の庭の草むしりをした後から肘の外側が痛みます。草むしりでも肘が痛くなりますか?

 

A1. はい、草むしりでも十分に肘の痛みが生じます。
手作業での草むしりは、指先で草をつまんで力強く引き抜く動作を繰り返すため、前腕(腕)の筋肉を著しく酷使し、「上腕骨外側上顆炎(テニス肘)」を発症する典型的な原因の一つです。農作業に限らず、一般のご家庭での除草作業や家事で肘を痛めてご来院される患者さまは非常に多いため、安心してお早めにまつもと整形外科へご相談ください。

 

Q2. 毎日草刈りや野菜の収穫があり、どうしても作業を休めません。治療法はありますか?

 

A2. 作業を続けながら痛みをコントロールする方法はございます。
痛みが強い場合はエコーガイド下のステロイド注射で強い炎症を抑えることができます。
また、お薬や物理療法と併用しながら、作業中に前腕に巻くことで肘への負担を減らす「専用のエルボーバンド(サポーター)」の処方や、作業後のアイシング・ストレッチ指導など、患者さまのライフスタイルに合わせた治療計画を提案いたします。

 

Q3.草むしりをした後、肘の外側だけでなく腕全体がだるくて痛みます。これもテニス肘でしょうか?

 

A3. はい、テニス肘(上腕骨外側上顆炎)の可能性が高いですが、痛む場所や症状によっては「上腕骨内側上顆炎(ゴルフ肘)」の可能性も考えられます。

肘の外側に付着している筋肉は手首や指先まで繋がっているため、テニス肘の炎症が強くなると、前腕(肘から手首)の外側全体にだるさや痛みが広がることがよくあります。
一方で、草を強く握りこんだり、手首を手のひら側にスナップさせて引き抜いたりする動作を繰り返すことで、今度は肘の「内側」の筋肉(屈筋群)が炎症を起こす「上腕骨内側上顆炎」のケースも臨床現場では非常に多く見られます。

腕全体に痛みやだるさが出ている状態は、筋肉が強くSOSを出しているサインです。
いずれの場合も放置すると長引いてしまうため、まずはまつもと整形外科を受診いただき、エコー検査等で痛みの原因が「外側」なのか「内側」なのかを正確に突き止めることが大切です。

 

当院には国家資格を持つ理学療法士·作業療法士·柔道整復師が計32名在籍しています。

患者さま一人ひとりに合った専門性の高いリハビリメニューを提供させていただきます。

ご不明な点などありましたら、お気軽にご相談ください!

 

👉当院のリハビリについて知りたい方はこちら

 

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著者

院長
松本 淳志 Atsushi Matsumoto

経歴

  • 済生会福岡総合病院
  • 製鉄記念八幡病院
  • 福岡市民病院
  • 九州大学病院
  • 九州医療センター
  • 福岡赤十字病院
  • 済生会八幡総合病院
  • 福岡青洲会病院

資格・所属学会

  • 日本整形外科学会 専門医(日本専門医機構)
  • 日本整形外科学会認定 運動器リハビリテーション医
  • 日本整形外科学会認定 脊椎脊髄病医
  • 日本フットケア学会認定 フットケア指導士
  • インフェクションコントロールドクター
  • 身体障害者福祉法第15条指定医師(肢体不自由)
  • 難病指定医
  • 日本医師会認定産業医
  • 日本整形外科学会
  • 日本感染症学会
  • 日本フットケア・足病医学会