こんにちは!産後リハビリチームの理学療法士です
今回のテーマは『腱鞘炎』です!!
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『産後リハビリと骨盤矯正』を理学療法士が徹底解説Vol.3〜産後腰痛〜
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産後のお母さんたちにとって、腱鞘炎は大きな悩みの一つです。腱鞘炎とは、手や指の腱とその周囲の鞘が炎症を起こす症状で、手首や指の痛み、関節の動きの悪化を引き起こします。特に産後のママは、抱っこや授乳など育児による手首への負担が大きく、腱鞘炎になりやすい状態です。リハビリ方法としては、まず腱鞘炎の原因となる動作や負担を見直し、手首の負担を軽減します。ストレッチや軽いマッサージも効果的で、炎症を抑える薬やサポーターの使用も考慮すると良いでしょう。重症化した場合には、専門的な治療が必要となるため、適切なタイミングで整形外科専門医や理学療法士に相談することも大切です。
腱鞘炎は、手や指の関節の動きをスムーズにする腱と鞘に炎症が生じる症状で、痛みや腫れ、動きの制限などが特徴です。産後のお母さんの手首の腱鞘炎は、赤ちゃんの抱っこや授乳による手首への負担が原因で発症しやすくなります。また、妊娠中のホルモンバランスの変化や骨盤矯正による身体のバランス変化も影響し、手首への負担が増大します。さらに、産後の生活において手を酷使することが多いため、腱鞘炎が発症しやすい状況が整うのです。
産後の手首の痛みの主な原因は、繰り返し行う育児動作による腱鞘炎です。特に抱っこや授乳で手首にかかる負担が大きく、長時間続けることで痛みが生じます。注意点としては、手首の痛みを無視せず、早期に原因を特定し対処することが重要です。痛みが悪化すると、日常生活や育児に支障をきたすリスクが高まるため、改善策を実行しましょう。
抱っこや授乳で手首への負担を軽減する方法には、適切な姿勢や育児グッズの活用があります。まず、赤ちゃんを抱っこする際は、手のひらや腕を平行に保ちながら、肩と肘の力を使って支えることで手首の負担を減らせます。また、授乳時には、クッションなどを利用して赤ちゃんの体重を支える工夫が有効です。さらに、手首にサポーターやテーピングを使用することで、関節を安定させて痛みを軽減できます。負担の軽減方法を日常生活に取り入れ、手首の痛みを改善しましょう。
産後腱鞘炎は、手首や指の痛みという症状が現れる炎症性の状態です。産後の女性に多く発症し、育児や生活に影響を与えることがあります。原因は、妊娠中から出産後のホルモンバランスの変化や、赤ちゃんの抱っこや授乳で手首や腱に負担がかかることによるものです。しかし、適切なリハビリや治療法を用いることで、痛みを軽減し、日常生活を楽にしていくことが可能です。具体的には、効果的なストレッチや筋肉や関節のケア、症状に応じたサポーターやテーピングの使用が挙げられます。理学療法士と相談し、個別の状態に合わせた方法を選ぶことが大切です。
腱鞘炎の改善には、適度な運動が効果的です。特に、手首や指のストレッチは、筋肉の柔軟性を高め、関節の動きをスムーズにすることができます。痛みの軽減や炎症の予防にも役立ちます。運動は毎日続けて行うことがポイントで、過度に負担をかけないように注意が必要です。また、全身のバランスを整えるスポーツや、リハビリにも効果が期待できます。
自宅で手軽に行えるストレッチとしては、手を手前に引っ張る方法や、手首を回す運動も効果的です。さらに、肩こりや肩の痛みがある場合には、肩や肘のストレッチも取り入れると良いでしょう。ストレッチは、適度な力で行い、無理をしないように注意してください。
今回は手首のストレッチを一つ紹介いたします。
<右手の場合>
①手のひらを上に向けて肘を伸ばしましょう。
②左手で右手を手前に引きます。10秒程度キープしましょう。
腱鞘炎の症状や負担を軽減するために、専用のサポーターやテーピングを利用することがおすすめです。サポーターは、手首や指の動きをサポートし、適度な圧迫感で安定感を与えます。一方、テーピングは、筋肉や腱の動きをサポートし、痛みを軽減する効果があります。どちらも正しい使用方法を学び、必要に応じて活用しましょう。
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【参考文献】
・佐藤珠美,産後の女性の手や手首の痛みと関連要因,日本助産学誌,p63-70,2017 https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjam/31/1/31_16-16/_pdf
・おかやま子育て応援サイト,抱っことおんぶ https://www.city.okayama.jp/kosodate/0000046841.html