福岡県久留米市安武町にある「まつもと整形外科」です
こんにちは
理学療法士の近藤です
今回は『モートン病』についてお話しさせて頂きます。
症状
・第3~4趾間(足の指)の痺れ、疼痛、灼熱感(しゃくねつかん)などの多彩な神経症状
※個人差があります
特徴
・男性に比べて中年以降の女性に現れやすい
原因
扁平足がある場合になりやすいと言われています。
それに加えて中腰の作業やハイヒールの常用など、爪先立ちをする格好が長時間続くことにより足の指に行く神経が圧迫され痛みや痺れなどが生じると言われています。
特に、深横中足靭帯で圧迫されることが多いとされています(図2参照)
病態
深横中足靭帯とは?
深横中足靭帯とは足趾の付け根の関節(MP関節:中足趾節関節)にある隣り合う骨(中足骨)同士を繋いでいる靭帯です。
その深横中足靭帯の下を神経が通過するため、この靭帯と地面で圧迫されて神経症状が出やすいと言われています。
診断
足趾を背屈(上に伸ばす)するか、つま先立ちをすると特に3〜4番の足の指の痛みが強くなります。
確定診断には、X線(レントゲン)検査それに加えて他の疾患との鑑別にMRI検査、超音波検査、筋電図検査などを必要に応じて行います。
治療方法
治療法には保存療法(手術をしない)と、手術療法の2つの選択肢があります。
①保存療法
・局所の安静(作業姿勢の見直し、ハイヒールの禁止)
・薬剤内服
・運動療法
・サポーターや足底板(インソール)の利用
・ブロック注射
②手術療法
・神経剥離
・神経腫摘出
・深横中足靭帯の切離等
セルフでできるケア(足の指の運動)
「タオルギャザーエクササイズ」といい、足の指の筋力向上や足のアーチを引き上げる効果が期待でき扁平足予防にもなります✨✨✨
1. タオルを床に敷き、足の指の力でたぐり寄せます。
2. たぐり寄せたらタオルを戻して、何セットか繰り返してみてください。
3. 簡単に出来る方は重りをタオルの端に置いてやってみてください
終わりに…
当院は『人の手』を使ったリハビリに力を入れており、理学療法士、作業療法士が患者様一人一人に合わせたリハビリを行なっています。
何か困ったことやお悩みがありましたら、ぜひお気軽にご相談下さい