こんにちは!久留米市安武町「まつもと整形外科」理学療法士の清谷です。
今回は「年をとっても筋肉はつくの?」ということについてお話しします。
結論からいいますと・・・
筋肉は何歳からでもつきます!
前回、私が紹介しました「サルコペニア・フレイルについて 運動の重要性」でもありましたが、筋肉は30歳ぐらいをピークに徐々に衰えていきます。これは生きるものとして自然な現象です。
また筋肉の増減は筋肉のタンパク質の合成と分解のシーソー関係によって決まります。運動はしっかり行えていても、栄養がなければタンパク質を作ることが出来ずに筋肉の合成は不十分となってしまいます。
つまり、適切な運動だけではなく、適切な食事も筋肉を増加させるためには必要ということです。
どんなトレーニングがいいの?
筋肉は基本的に高強度の負荷を与えることが有効と言われていますが、関節や靱帯等に大きな負担がかかってしまい、怪我をしてしまう可能性があります。
そのため、運動の速度を落とした「スロトレ」が重要です。
スロトレ=スロートレーニングはその名前の通り、ゆっくり動くということです。基本的には3~5秒で動きます。
具体例は下の通りです。
スクワット
~ポイント~
テーブルや椅子をつかみ、腰を下げます。体を持ち上げる時に完全に伸ばさずに少し曲げた状態でまた膝を曲げていきましょう。
4秒かけて腰を下ろす、4秒かけて体を持ち上げるというようにゆっくり行いましょう。
足開き運動
~ポイント~
テーブルや椅子をつかみ、足を開きます。戻すときは足を地面につけるのではなく、トレーニング中は常に足を浮かせるように意識しましょう。
体は真っ直ぐに!斜めにならないように真っ直ぐのまま開けるところまで足を開きましょう。
こちらも4秒かけて開き、4秒かけて戻します。
つま先立ち
~ポイント~
テーブルや椅子をつかみ、つま先立ちをします。ここでも体を下ろすときは地面に踵をつけるのではなく、少し浮かせた状態を保つようにしましょう。
4秒かけて体を持ち上げ、4秒かけて下ろします。
などです。
そのほかにも500mlのペットボトルを持って肘の曲げ伸ばす運動などでもゆっくり行うことでより筋肉に刺激が入るようになります。
サルコペニアにならず健康的に過ごせるように少しでも運動をしていきましょう!
当院では他に物理療法を行いながら患者様の症状に応じた治療・訓練提案を実施しています。
お困りなことがあれば気軽にご相談ください♪