冷え症〜改善の方法について〜

久留米市安武町にある「まつもと整形外科」、理学療法士の小塩です。

 

10/17に冷え症についてのブログを投稿しました。前回ブログ⇨冷え性〜原因と種類〜

冷え性の改善について前回の続きでをお話しします。

 

 

冷え性(冷え症)改善

まずは身体全体を温めるために、血行改善へ努めていきましょう。西洋医学における治療法では、ビタミンEの投与や、血管拡張剤の処方を行います。生活習慣の改善も効果的です。

 

・入浴や半身浴

できれば毎日、ぬるめのお湯にじっくり浸かって、汗ばむくらいまで温まってください。少し長めにお湯につかってみましょう。副交感神経が優位となり血管が拡がり、血行が良くなるだけでなくリラックス効果もあります。また、入浴後は冷えはじめる前に靴下を履いてください。半身浴も効果的ですが、お湯が冷めやすいため注意しましょう。

 

・運動

運動している時にも全身の血行は改善しますし、筋力がアップすることでも血行が改善します。血行が良くなると酸素と栄養素が全身に行きわたって老廃物の排出もスムーズになり、新陳代謝が促進し、体温も高くなって基礎代謝もアップします。
ハードな運動は特に必要ではなく、キビキビと歩く程度のウォーキングを習慣化するくらいで十分です。日常で歩く距離を少しだけ増やす程度でも、毎日行えば効果が現れます。
また、ストレッチはこわばった筋肉をほぐして血行を改善させますので、仕事の合間や就寝前に軽いストレッチを取り入れるようにしてください。特に、就寝前のストレッチは、血行が良くなり体温も上がるため、ぐっすりと眠ることができます。

 

・食生活改善

東洋医学では、食品を「陽性(身体を温めるもの)」と「陰性(身体を冷やすもの)」、そして、どちらでもない「中性」の3種類に分類しています。冷え性の患者さまには、「陽性」の食材を摂取することをおすすめします。

①陽性の食べ物

生姜やネギ、ニンニク、ごぼうなどの根菜類(寒い土地でとれる野菜はたいてい陽性です)。スイカの皮(シトルリンを多く含んでいます)や胡麻、黒豆、小豆などの黒い物。

②陰性の食べ物

トマトやキュウリなど生食できる野菜。砂糖や合成甘味料などの白い物、バター、マーガリン、スナック菓子やチョコレートなどの嗜好品。

③中性の食べ物

玄米や麦などの穀物

陽性の食品を多く接種するようにアドバイスしましたが、基本的に陽性・陰性・中性の食品をバランスよく摂取することが重要です。陰性の食べ物がお好きな場合は、スープやみそ汁など温かい料理で使うのも良いでしょう。 また、水分補給も重要ですが、冷たい飲み物は身体を冷やしてしまいます。そのため、夏でもできるだけ温かいもの・常温のものを飲んでください。特に、朝は身体の水分がとても少ない状態のため、白湯など温かい飲み物を飲む習慣を作ってみましょう。

体を温める飲み物

紅茶やほうじ茶、ウーロン茶、ココア、生姜湯など

体を冷やす飲み物

コーヒーや緑茶、ジュース、牛乳、水、アルコール類

 

・マッサージ

指先のマッサージを行うと、指先の血行が良くなり、肩こりや疲れ、倦怠感の改善になります。体温が上がるため、いつもより丁寧にマッサージする習慣を作りましょう。

 

・腹式呼吸

腹式呼吸を行うと副交感神経が働いたり基礎代謝がアップします。お腹に空気を少しずつ送るようにイメージしながら、ゆっくり息を吸っていき、吸う時より時間をかけて息を吐きだしてみましょう。1日に5~10回を目役に始めてみましょう。

 

改善の方法も食事や運動など様々な方法があります。

いろいろ試してみてご自身にあった方法を探してみてください。

2022年10月18日