指の曲げ伸ばしで引っかかり違和感がある〜ばね指について〜

こんにちは!

久留米市安武町にある「まつもと整形外科」、理学療法士の葭原です!

 

みなさんは、指の曲げ伸ばしをするときに違和感を感じることはありませんか?

その症状は「ばね指(弾発指)」の可能性があります。

今回は「ばね指(弾発指)」についてお話しします!

 

〇症状〇

指は腱によって曲げ伸ばしをすることができますが、指の付け根で炎症が生じると、“腱鞘炎”になり腱の動きがスムーズでなくなり、指の付け根に痛み、腫れ、熱感が生じます。朝方に症状が強く、日中は使っていると症状が軽減することも少なくありません。進行するとばね現象が生じて“ばね指”となり、さらに悪化すると指が動かない状態になってしまいます。

※ばね現象:曲がった指を戻そうとして、無理に強い力をかけるとカクンと跳ねるように指が伸びます。指の腱が肥厚し、腱の通り道を通過する時に引っかかってしまうことで起こります。

 

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〇原因〇

更年期の女性に多く、妊娠出産期の女性にも多く生じます。手の使いすぎやスポーツや指を良く使う仕事の人にも多いのも特徴です。糖尿病、リウマチ、透析患者にもよく発生します。母指(親指)、中指に多く、薬指、小指、人差し指にもよくみられます。

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〇診断〇

指の付け根に腫れや痛みがあり、ばね現象があれば診断は容易です。糖尿病、リウマチ、透析患者では多発性に生じます。

 

〇治療〇

保存的療法としては、安静(シーネ固定も含む)や投薬、ステロイド注射などがあります。この注射は有効で、おおむね3か月以上は無症状なことが多いですが、再発することも少なくありません。改善しないときや再発を繰り返す場合は、手術を行います。切開するのは一部だけなので、小さな傷で済みます。

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手の症状でお困りのことがありましたら遠慮なくご相談くださいね!

2022年09月19日