こんにちは!安武町「まつもと整形外科」の理学療法士の鶴元です。
みなさん、梅雨などの雨が頻繁に降る時期や雨が降る前日に頭痛やめまい、慢性の痛みが増強することはありませんか?
今回、天気(気圧)が崩れる時に慢性の痛みが増強する低気圧不調について紹介させて頂きます。私生活での対策、やってはいけないことなどを参考にして頂き、症状の軽減、改善のお役に立てればと思います。
◎今回は多くの方が抱える悩みとなる片頭痛(低血圧不調)を主に説明させて頂きます。
・低気圧不調とは
天気の変化によって起こる気象要素(気圧、温度、湿度、降水量など)の中でも、気圧が崩れる時に慢性の痛みが増強するものを低気圧不調と言います。
主に、気圧の変化によって体内の水分バランスが乱れることで起こるとされており、血管拡張による神経の圧迫で炎症を起こして頭痛が起こり、気圧の低下で自律神経が乱れることで「だるさ・めまい」が起こります。
他にも「むくみ・倦怠感・気分の落ち込み」などの症状もみられます。
・頭痛の種類
頭痛は種類がいくつかあり、種類を把握することが適切な対応に繋がります。
まずはチェックしてみましょう!
片頭痛(低気圧不調など)
痛みの特徴:こめかみがズキズキ痛む。何も手に付かない。
症状:ズキズキする痛みと吐き気、嘔吐、下痢。
原因:気圧やストレスなどによる脳血管の急激な拡張。
緊張型頭痛
痛みの特徴:頭が重く、圧迫されているように痛む。
症状:ダラダラ痛みが続き、肩こり、めまい、倦怠感。
原因:頭、首、肩の筋肉の緊張。
※緊張型頭痛に対してはリハビリでの軽減が期待できます。
群発頭痛
痛みの特徴:目をえぐられるような痛み。
症状:じっとしていられないほどの激しい痛み。
原因:眼の奥の動脈の拡張、飲酒で誘発。
どのように対策すればいいの?
多くの方が低気圧不調を軽減、改善するために市販の頭痛薬を飲んで抑えたり、睡眠を取って対処したりしていると思います。
頭痛薬や睡眠とは違う効果的な対処法
・内耳のストレッチ
【内耳と自律神経には深い関係があり、効果的】
方法
①両方の耳たぶを軽く横に引っ張り5~10秒位したら離す×2回
②両方の耳たぶを軽く引っ張って3回程回す
1日3セット行ってみましょう。
・患部を冷やす
低気圧頭痛は頭部の血管が拡張して周囲にある神経を刺激することで起こるため、頭痛がある場所を冷やすことで血管の拡張を抑え、痛みを和らげることができます。
患部を冷やす目安として5分。5分ぐらいすると痛みの感覚がなくなってきます。
・光や音の刺激の受けない環境にする
低気圧頭痛の時は光や音の刺激に弱いため、テレビやスマホなどの光、音を遮断し暗室で安静にしましょう。
・腹式呼吸で脳に酸素を送る
方法:仰向けで寝て膝を90°曲げ、両手をお腹にのせる。
鼻から息を4秒かけて吸い、息を1~2秒程止めてから、口から8秒かけて吐いていく。
これを1回1~5分、1日3回行なってください。
運動もポイント
事前に防ぐ、軽減させる方法
・1日3食のバランスの良い食事
特にマグネシウムとビタミンB2を摂るようにしましょう。
マグネシウムが豊富な食品:椎茸、さつまいも、バナナ、大豆、わかめなど
ビタミンB2が豊富な食品:アーモンド、卵、牛乳、緑黄色野菜
・早寝早起きで自律神経を整える
悪化させてしまう要因とは?
・頭痛時に食べてはいけない食品
チョコレート、ココア、お酒
・入浴や運動
※いずれも血管を拡張し痛みを助長させてしまいます。
今後は痛みや頭痛を我慢せず軽減させることや治すことに専念してみましょう!
また、当院では患者様の些細な悩みも伺いながら、アドバイスできることは提供させて頂いております。
その他、お身体でお悩みがある方は整形外科へご相談ください。