アキレス腱断裂のリハビリと予防について

こんにちは!久留米市安武町にある「まつもと整形外科」の理学療法士の中尾です。

今回はスポーツ選手や愛好家の方は身近に起こることがあるアキレス腱断裂について説明したいと思います。

アキレス腱断裂について

アキレス腱断裂はスポーツ愛好家・競技者を中心に日常よく見られる疾患です。

急激な収縮を伴う動作でアキレス腱に過剰な負荷がかかり発症します。

アキレス腱断裂の状態
アキレス断裂

アキレス腱断裂の診断

断裂の診断では、患者様の訴えに加え断裂部の陥凹、またうつぶせで行うトンプソンテストなどが有用です。

トンプソンテスト 

トンプソンテスト
トンプソンテスト

保存療法に対するリハビリ

受傷後0~8週 

股関節や膝関節のトレーニングを実施します。

荷重は体重の2分の1から始めていきます。4週程度で全体重をかけて歩行を開始します。

荷重訓練の方法
荷重訓練の方法

また受傷後4週頃から足関節の軽い関節の動きを開始します。

受傷後8週~12週 

この時期では状態は安定しThompson testができるようになります。

筋力強化は足部全方向の等尺性収縮から開始します。

荷重時内側縦アーチの下降を防ぐためタオルギャザーを実施したりボールを足底で転がし、足底の感覚訓練も有効です。

受傷後9週から足の軽い運動を開始しますが徐々に座位での踵上げなどへ強度を強めていきます。

受傷後10週で立位での両脚踵上げ、11週で片脚での踵上げが許可されるますがあくまでも筋力の回復及び腱断裂部の疼痛に応じて進めていきます。

受傷後12週までは装具装着可での歩行を行いましょう。

受傷後12週~ 

この時期より徐々にジョギング・ランニングへと進めていきます。

5ヶ月をすぎると活動性の高いトレーニングが可能となります。

また横歩きやタンデム歩行で左右均等に荷重できるようバランス訓練を行いましょう。

アキレス腱断裂の予防

予防法としてはスポーツや運動前のストレッチが非常に有効です。

アキレス腱は腓腹筋、ヒラメ筋という2つの筋肉から構成されているためそれぞれストレッチを紹介します。

腓腹筋ストレッチ 

腓腹筋のストレッチ
腓腹筋のストレッチ

注意点

・ストレッチする方の足を後ろにする

・伸ばす方の足の踵を地面につける

・足の指を外に向けない

ヒラメ筋ストレッチ 

ヒラメ筋のストレッチ
ヒラメ筋のストレッチ

注意点

・踵を浮かさない

・体重を前にかける

スポーツリハビリ

まつもと整形外科ではスポーツでのケガの治療を専門とするスポーツリハビリチームがあり、

スポーツでのケガの治療を専門とする理学療法士が治療を担当します。スポーツリハビリでは、スポーツでのケガに対して早期スポーツ復帰、再発の予防、パフォーマンス向上を目的としてリハビリを行っていきます。競技特性に応じた専門的なリハビリが必要となるために、スポーツでのケガでお悩みの方、リハビリをご希望の方はぜひご相談下さい。

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2022年05月17日