小指側の手首の痛み TFCC損傷とは?

こんにちは、理学療法士の仲です。

今回は、TFCC損傷についてお話しさせて頂きます。

 

<TFCC損傷とは>

手首の小指側にあるTFCCと呼ばれる靭帯と線維軟骨の複合体が損傷する怪我のことです。

転倒した際に強く手をつくような外傷や重たいフライパンを振る、野球のバッティング、ゴルフ、テニスやバ トミントンでのスイングなど手首を繰り返し捻じる様な動作で損傷することが多いです。TFCC損傷は、「三角線維軟骨複合体損傷」の略で、手関節捻挫と呼称される場合もあります。

 

<症状>

主な症状としては、

・手首を動かす際に小指側に強い痛みが出る。

・小指側に曲げると痛みが出る。

・小指側の手首を押すと痛みが出る。

・ドアノブや鍵を回す動作で痛みが出る。

右図の場所に、このような症状が出た場合は、整形外科を受診しましょう。重症化すると、安静時にも痛みが出る場合があります。

※TFCC損傷は、腱鞘炎と痛みが出る場所が違います。詳しくは、当院のブログに載せているので、そちらをチェック!!

 

<治療と予防>

 治療では、まず画像検査(レントゲン、MRIなど)で損傷の程度を判断します。損傷が大きくない場合は保存療法として、手関節にサポーターやテーピングを巻いて固定したり、運動・スポーツを制限して安静にします。また、当院ではリハビリでストレッチやトレーニング、動作指導等を行い、安定した動作の獲得やスポーツ復帰を目指します。

(※スポーツ復帰は経過を診ながら医師と相談をして決めます。)

 保存療法でも痛みが続く場合は、患部にステロイド注射や内視鏡を用いて手術療法を行う場合もあります。

 

予防法としては

 ・なるべく手首に負担をかけない。

 ・スポーツの際は、手首のテーピング等でサポートする。

 ・手首を痛めた場合は、アイシングを行う。

 ・手首のストレッチを行って怪我をしにくくする。

ここで簡単なストレッチをご紹介します。

○腕のストレッチ

①肘を曲げる

②腕の上側を伸ばす場合は手首を下に向ける。下側を伸ばす場合は手首を逆向き。

③反対の手で持って伸ばしていく。

注意点

 この時に勢いよく反動をつけて伸ばすのではなくゆっくりと伸ばしましょう。

 手首の角度が変わらないように伸ばしましょう。

(1回約30秒程度)

 

 

 

 

 

 

 

その他にも当院では、1人1人に合わせたリハビリを行っています。また、皆様のお悩み・ご相談に全力でサポート致します。何かご不明な点、気になる方がいらっしゃいましたらご気軽にご相談下さい!

2022年04月26日