骨粗鬆症は予防と検査が大切です!

こんにちは!

今回は『骨粗鬆症とは?』『骨粗鬆症の予防と検査』についてお話したいと思います

初めに

骨粗鬆症とは骨の強度が低下して、骨折しやすくなる骨の病気のことです。

骨粗鬆症により骨がもろくなると、つまづいて手をついたり、くしゃみをした時などのわずかな衝撃で骨折してしまうことがあります。骨粗鬆症による骨折から介護が必要になってしまう人も少なくありません。また、痛みなどの自覚症状がないことが多く、定期的に骨密度検査を受けることが大切です!

骨粗鬆症により折れやすい部位

背骨脚のつけ根手首腕のつけ根が骨粗鬆症により骨折しやすい部位です。

脆弱性骨折を起こしやすい場所

脆弱性骨折

背骨が体の重みで押し潰れてしますことを「圧迫骨折」と言い、背中や腰が曲がるなどの原因となります。

1カ所骨折すると、その周囲の骨にも負担がかかり、連鎖的な骨折につながりやすいため、早期発見、早期治療が重要です。

脚のつけ根は骨折すると歩行が困難になり、要介護状態になるリスクが高くなります。85%は転倒が直接の原因となっていますので、

骨粗鬆症の治療とともに、転倒予防も重要です。

骨粗鬆症の原因

原発性骨粗鬆症 続発性骨粗鬆症
加齢…骨密度は女性の場合、18歳頃がピークで40歳半ばまでは、ほぼ一定を維持しますが、50歳前後から低下していきます。

閉経…女性ホルモンの分泌が低下すると急激に骨密度が減ります。

妊娠後若年性など

副甲状腺機能亢進症などの内分泌疾患(関節リウマチ、糖尿病、生活習慣病など)

ステロイド薬の長期服用

栄養性(胃切除、吸収不良症候群など)

不動性(病気やけがなどで体が動かせない状態になるなど)

骨粗鬆症の症状チェック

✅50歳を過ぎた ✅閉経した ✅以前より身長が縮んだ

✅背中や腰が曲がってきた ✅背中や腰に痛みを感じる

骨粗鬆症の症状

骨粗鬆症の症状

1つでも当てはまれば骨粗鬆症の可能性がありますので検査をお奨めします!

身長低下の主な原因は骨粗鬆症です。気になる症状があれば、そのままにせず、早めに医療機関を受診しましょう!

4センチ以上身長が縮んだ人は積極的に骨密度検査やレントゲン検査を受けることが推奨されています。

背中が曲がっていないかチェックしてみましょう‼ まっすぐな姿勢は耳、肩、腰骨が一直線になっています。鼻が胸より前に出ていれば、背中が曲がっているのかもしれません。

検査の方法

問診

気になっている症状や、閉経時期、病歴、食事や運動、生活習慣に関することなど、診断するうえで、大切な手がかりとなります。

骨密度検査

骨の強さを判定するための代表的な指標です。骨の中にカルシウムなどのミネラルがどの程度あるかを測定します。骨密度は若い人の骨密度の平均値と比べて自分の骨密度が何%であるかで表されます。

レントゲン検査

主に背骨のX線写真を撮り、骨折や変形の有無、骨がスカスカになっていないかを確認します。骨粗鬆症と他の病気とを区別するためにも必要な検査です。

身長測定

25歳の時の身長と比べ、どのくらい縮んでいるかは骨粗鬆症を診断する上での指標になります。

血液・尿検査

骨代謝マーカーという検査により、骨の新陳代謝の速度を知ることができます。骨代謝マーカーは血液検査、尿検査によって測定されます。骨吸収を示す骨代謝マーカーの高い人は骨密度の低下速度が速いことから、骨密度の値に関わらず、骨折の危険性が高くなっています。この検査は骨粗鬆症を他の病気と区別するためにも行われます。

骨粗鬆症の治療

骨粗鬆症の治療の目的は、骨密度の低下を抑え、骨折を防ぐことにあります。治療の中心は薬物治療(①骨を壊す働きを抑制する薬、②骨の形成を促進する薬、③骨の作り替えのバランスを整える薬)になりますが、骨粗鬆症の発病には、食事や運動などの長年の生活習慣も深く関わっています。そのため、薬物治療とともに、食事療法や運動療法も並行して行い、骨密度を高めていくことが重要です!

骨粗鬆症と診断され、薬物治療をはじめても、なかなか処方通りの服薬ができていないという報告があります。多くの場合骨粗鬆症の薬物治療は1~2年といった長い治療で効果が表れます。痛みが消えた、なかなか骨密度が上がらないからと、自己判断で薬を中断しないようにしましょう。薬が飲みづらかったり、服用が難しい場合はお気軽にご相談ください

骨密度を低下させない食事療法

カルシウム、ビタミンD、ビタミンKなど骨の形成に役立つ栄養素を積極的に取りましょう!カルシウムとビタミンDを同時に摂ることで、腸管でのカルシウム吸収率が良くなります。

カルシウム牛乳、乳製品、小魚、干しエビ、小松菜など

カルシウムの多い食べもの

カルシウムの多い食べもの

   

骨粗鬆症や骨折予防のためにカルシウムの摂取推奨量は、1日700~800mgです

ビタミンD

サンマ、サケ、シイタケ、バター、卵など

ビタミンDの多い食べもの

ビタミンDの多い食べもの

ビタミンK

ほうれん草、納豆、ブロッコリー、キャベツなど

ビタミンKの多い食べもの

ビタミンKの多い食べもの

骨を強くする運動

骨は、負荷がかかるほど骨を作る細胞が活発になり、強くなる性質があります。散歩を日課にしたり、階段の上り下りを意識するなど、日常生活の中でも取り入れることができます。骨折予防に有効な運動は、ウォーキング、ジョギングなどありますが、体の状態に合わせて無理なく続けることが大切です。治療中の方や痛みがある方は、運動を開始する前に医師にご相談ください

ジョギング

ジョギング

ストレッチをする夫婦

ストレッチ

最後に

痛みや症状がなくても、骨粗鬆症は進行している場合がありますので、特に女性は40歳を過ぎたら定期的に骨密度検査を受けましょう!閉経後の女性は可能であれば1年に1度検診を受けると良いとされています。男性も一度は受診しておくと安心です

当院では5/6の新築開院後より、エックス線骨密度測定装置(デキサ法)を導入します‼

デキサ法】とは…微量なX線を当てて正確な骨密度を測定する日本骨粗鬆症学会のガイドラインにおいても推奨される優れた検査方法です。骨折しやすい腰の骨と股関節の骨を直接測定し、より、正確な診断をすることができます。

骨粗鬆症診断のガイドラインでも腰椎と股関節の計測が推奨されています!

DEXA検査

DEXA

骨粗鬆症による骨折を防ぐには、早期発見と対処が大切です‼

骨の状態を把握するために、ぜひ検査することをお奨め致します☆彡

当院には医師の他にも骨粗鬆症のスペシャリストである「骨粗鬆症マネージャー」も在籍しております🥰

何か、ご不明な点やお悩みがありましたらぜひ一度当院にご相談くださいね😊

『骨粗鬆症』についての詳しいご案内はこちらから👇

https://m-seikei.net/examination/examination02/

2022年04月11日