久留米市安武町にある「まつもと整形外科」、理学療法士の宗です
肩や腕のしびれや肩甲骨周囲の痛みにお困りの方はいらっしゃいませんか?原因の一つして考えられる、「胸郭出口症候群」についてお話します。
◎胸郭出口症候群とは?
肩や腕の痛みや、しびれ、手の動かしにくさといった症状がみられます。胸郭出口という神経や血管の通り道が、牽引または圧迫されることで症状を引き起こします。自覚症状が強いにも関わらず、周囲に理解されにくい病気の一つです。
参考文献:病気がみえるvol.11運動器・整形外科 岡庭豊
◎どんな人がなりやすい?
首の長いなで肩の20~30代の女性(牽引ストレス)、または筋肉質の30代男性(圧迫ストレス)がなりやすいとされています。
◎よくある症状
肩や腕の疼痛、しびれ、だるさ、肩こり、握力低下といった症状がみられます。この症状は、姿勢により変動することがあります。手を挙げることで症状が誘発されることが多いです。
血行障害がある場合は皮膚が白くなったり青紫色になったりすることがあります。
◎セルフチェック
自宅で簡単にできる「Roos test」を紹介します。
①下のイラストの姿勢で、グー・パーを繰り返し行います。
②腕の痛みやしびれなどが原因で、3分間続けることができなければ、胸郭出口症候群の疑いがあります。
◎治療
リハビリでは、胸郭出口周囲の筋肉をほぐしたり、姿勢の改善を図ったりします。ホットパックといった温熱療法を組み合わせて行うこともあります。また、日常生活動作の改善を図ります。荷物を手にぶらさげない、長時間の事務作業を避けるといったことが症状改善に繋がります
◎セルフエクササイズ
牽引が原因で症状が出ている方は、肩甲骨周囲の筋力低下が一因として考えられます。
下図のように、両肩を持ち上げて降ろすような運動をすることで、症状改善が見込める場合があります。1日10回3セットを目安に始めてみましょう✨✨
参考文献:整形外科リハビリテーション 神野哲也
当院では患者様の症状、日常生活動作を評価しながら、リハビリを行わせていただきます。気になることがあれば、お気軽にご相談ください