【久留米市の整形外科医が解説】高速道路の事故は要注意!強い衝撃によるケガと後遺症を防ぐ治療|久留米で整形外科診療を行う まつもと整形外科

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【久留米市の整形外科医が解説】高速道路の事故は要注意!強い衝撃によるケガと後遺症を防ぐ治療|久留米で整形外科診療を行う まつもと整形外科
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【久留米市の整形外科医が解説】高速道路の事故は要注意!強い衝撃によるケガと後遺症を防ぐ治療

【執筆者情報】

この記事は、福岡県久留米市安武町の「まつもと整形外科」院長 松本淳志(整形外科専門医)が監修・執筆しています。
交通事故によるむちうちや頭痛の予防・原因・検査について、医学的な見地から正しい情報をお届けします。

久留米市安武町にある「まつもと整形外科」は、交通事故治療で毎年1,000名以上の治療実績があります。

九州自動車道(久留米ICや広川IC周辺、鳥栖ジャンクションなど)をはじめとする高速道路での衝突・追突事故は、一般道での事故とは比較にならないほど巨大なエネルギーが身体に加わります。
事故直後は「目立った外傷もないし、少し首や胸が痛む程度だから大丈夫」と油断していませんか?
実は、スピードが出ている高速道路での事故は医学的に「高エネルギー外傷」と呼ばれ、直後は無症状に見えても身体の深部で重篤な組織損傷や微細な骨折が起きているリスクがあります。
本記事では、高速道路事故特有のむちうち損傷メカニズムや見落としがちな症状、早期の整形外科受診の重要性から、後遺症を残さないための本格的なリハビリテーションまでを徹底的に解説します。

高速道路の事故でケガが深刻化しやすい理由(高エネルギー外傷)

 

高速道路では時速80kmから100kmを超える速度で自動車が走行しており、大型トラックなどの重量車両も多く行き交っています。
物理の法則上、衝突エネルギーは「速度の2乗」に比例して大きくなるため、乗員が受ける身体的ダメージは一般道の数倍にも達します。

全身に加わる「複合的な衝撃」の仕組み

 

急激な衝突エネルギーを受けると、身体を繋ぎ止めるためにシートベルトが強くロックされ、同時にエアバッグが爆発的な勢いで膨らみます。
命を守るためのこれらの安全装置ですが、高速道路での強い衝撃下では、シートベルトによる胸部・鎖骨への強い圧迫や、エアバッグによる顔面・首・腕への衝撃を引き起こします。
さらに、固定された胴体に対して重い頭部が激しく振られることで、首(頸椎)だけでなく背中(胸椎)や腰(腰椎)の筋肉・靭帯・神経までもが広範囲にわたって損傷してしまいます。

事故直後に強い痛みを自覚しにくい理由

 

交通事故という極限状態に直面すると、自律神経である交感神経が急激に優位となり、体内ではアドレナリンや内因性ペプチド(エンドルフィン)が多量に分泌されます。
これらには強力な鎮痛作用があるため、組織が傷ついていても一時的に痛みを感じにくくなります。
事故から数日経ち、精神的に落ち着きを取り戻した段階で強い炎症反応や可動域制限、手足のしびれが現れてくるのがむちうちの大きな特徴です。

高速道路の事故で患者さまがよく訴えられる特有の症状

 

・胸や鎖骨、脇腹の痛み(シートベルト損傷・エアバッグ損傷)
シートベルトで強く締め付けられたことによる鎖骨や肋骨の骨折、胸部打撲。咳や深呼吸をすると胸や背中が痛むのが特徴です。 
 
・首から背中・腰にかけての広範囲な激痛(外傷性頸部症候群・腰部捻挫)
 衝突の瞬間にブレーキを強く踏み込んだり、ハンドルを握りしめて全身に力が入ったりすることで、首・肩甲骨周り・背中・腰の筋肉が広範囲に損傷し、ガチガチに硬直します。
 
 ・手足のしびれや腕の脱力感(神経の圧迫・損傷)
大きな衝撃で頸椎や腰椎の隙間から出る神経が強く圧迫され、腕や手先、あるいは足にかけてピリピリとしたしびれや力が入りにくい症状が出ます。
 
 ・頭痛・めまい・吐き気・強い倦怠感(バレ・リュー症候群)
首(頸椎)の周囲には、全身の血流や内臓の働きをコントロールする「自律神経(特に交感神経)」が密集しています。
高速道路での激しい衝撃によってこの神経が刺激・損傷を受けると、交感神経が過剰に緊張し、脳や内耳へ向かう血流が悪化します。
その結果、頑固な頭痛や頭重感だけでなく、めまい、吐き気、耳鳴り、目のかすみ、動悸、不眠、全身の強い倦怠感といった多様な自律神経症状が引き起こされます。
天候(気圧)の変わり目や疲労時に症状が悪化しやすく、レントゲンなどの画像検査には写らないため、周囲から辛さを理解されにくいのも特徴の一つです。

これらの症状を「単なる打撲や疲れ」と思い込んで放置すると、慢性的な疼痛や神経痛へと移行し、長期間にわたって日常生活に支障をきたす原因となります。


首を抑える男性

高速道路事故における初期対応と早期受診のステップ

 

高速道路で事故に巻き込まれた際は、命を守る行動を最優先とし、次のステップを踏むことが極めて重要です。

 

①安全な場所への避難と警察(110番)への届出

後続車による二次被害(二重事故)を防ぐため、車内に留まらず速やかにガードレールの外へ退避し、警察へ連絡して下さい。

②事故相手の情報確認と保険会社への連絡
安全な場所で相手の連絡先、車のナンバー、加入保険会社を確認し、ご自身の保険会社へも連絡を入れます。

③速やかに医療機関(整形外科)を受診する
高速道路の事故では目に見えない骨折や深い組織損傷が隠れている可能性があるため、レントゲンやエコー、MRIなどの精密な画像検査および医学的診断が行える整形外科へ受診してください。

※ただし、頭部を強く打った場合や激しい頭痛や嘔吐がある、呼吸が苦しい、自力で動けないほどの激痛があるといった場合は、骨折や内臓損傷や脳出血などの緊急性が高いため、ためらわずに救急車(119番)を呼び、直ちに救急病院をご受診ください。
(救急病院での応急処置や精密検査の後、後日まつもと整形外科へ転院してリハビリや治療を継続していただくことが可能です)

事故から2週間以上経過して初めて受診した場合、保険会社から「事故とケガの因果関係がない」と判断され、自賠責保険での治療が受けられなくなるリスクがあります。
痛みが軽くても事故後から2週間以内、お仕事が忙しくても1週間以内に久留米市のまつもと整形外科をご受診ください。

ケガの時期(病期)に応じた治療戦略

 

高速道路の強い衝撃によるケガを後遺症なく治癒させるには、お身体の炎症状態に合わせた「時期別の治療計画」を組み立てることが大切です。

① 急性期(事故直後〜2・3週間程度):消炎と早期からのアプローチ

 

 組織の炎症反応や打撲痛が最も強い時期であるため、「消炎・鎮痛・安静」を基本としつつ、早期から痛みを和らげる処置を行います。
まつもと整形外科では、医師の診断に基づき消炎鎮痛剤や湿布を処方するほか、肋骨の損傷があればバストバンド(胸部固定帯)、首の損傷が強ければ頸椎カラーを用いて患部を保護します。
また、痛みが強い急性期であっても、骨折部位や強い炎症箇所を避けながら、理学療法士がマッサージのような優しい手技(徒手療法)を早期から開始します。
衝撃で過剰に緊張した周囲の筋肉を丁寧にほぐすことで、痛みの長期化を防ぎます。

② 亜急性期〜回復期(発症3週間以降〜):リハビリ専門家である理学療法士によるリハビリ

 

 急激な炎症や打撲の痛みが収まり始めたら、目的を「血流改善と全身の関節可動域の回復」へと切り替えます。
胸や背中の痛みを庇って生活していると、肩関節や背骨の柔軟性が失われ(拘縮)、痛みが慢性化してしまいます。
このタイミングから運動療法を中心とした本格的なリハビリテーションを積極的に取り入れることが重要です。

後遺症を防ぐ「リハビリテーション」の役割と具体的アプローチ

 

高エネルギー外傷の根本改善において中心的な役割を果たすのが、交通事故とリハビリの専門知識を持った理学療法士による「リハビリテーション」です。久留米市のまつもと整形外科では、お一人おひとりの損傷部位に合わせた個別のリハビリプログラムを作成します。

理学療法士によるマンツーマンの手技・運動療法 

 

国家資格を持つ理学療法士が患者さまのお身体に直接触れ、首だけでなくシートベルト等でダメージを受けた胸郭、肩甲骨、背骨、骨盤のバランスを綿密に評価します。 

・胸郭・肩甲骨・背骨のモビライゼーション(手技療法)
衝撃と防御反応で固まってしまった背中や胸まわりの筋肉を人の手でしっかりとほぐし、呼吸のしやすさや首・肩のスムーズな動きを取り戻します。

・姿勢再教育とセルフケアの指導
全身の痛みを庇うことで生じた猫背や反り腰などの不良姿勢を整え、ご自宅でも安全に行えるストレッチや筋力トレーニングを直接指導します。

 

物理療法による痛みの緩和と組織修復の促進 

 

温熱機器(ホットパック)や微弱電流、電気刺激療法を用い、手技だけでは届きにくい深部組織の血行を促します。
血流がスムーズになることで発痛物質が排出され、傷ついた筋肉や靭帯の修復スピードが高まります。

女性理学療法士


日常生活で意識すべき回復のための注意点

 

院内での治療だけでなく、ご自宅や職場での過ごし方にも注意を払うことでリハビリの効果を最大限に高められます。

  1. うつむき姿勢の継続を避ける
    スマートフォンやデスクワークで首を前に傾ける姿勢は、頸椎に通常の数倍の負荷をかけます。適度に休憩を挟みましょう。

  2. 入浴で身体を温める(慢性期)
    急性期を過ぎたら、シャワーのみで済ませず湯船に浸かって全身の血流を促しましょう。

  3. 痛みのない範囲で動かす
    恐怖心から安静を保ちすぎず、指導された軽いストレッチを習慣化しましょう。

高速道路の事故・リハビリに関するQ&A

 

Q1. 旅行や帰省中など、県外の高速道路で遭った事故でも、地元のまつもと整形外科へ通院できますか?
A1. はい、もちろん可能です。
事故現場近くの救急病院で応急処置を受けた後、ご自宅のある久留米市のまつもと整形外科へ転院して、継続的にリハビリや治療を受けていただくことができます。保険会社の担当者様へ「通院先はまつもと整形外科を希望する」とお伝えください。

Q2. 同乗していた家族や子どもも一緒に診てもらえますか?
A2. はい、一緒にご受診いただけます。
高速道路の事故では、運転手だけでなく助手席や後部座席に同乗されていたご家族・お子さまにも強い衝撃が加わっています。交通事故によるケガは数日経ってから症状が現れることも少なくありません。事故から受診までに時間が経過していると「症状と事故との因果関係」を認めてもらえないケースもあるため、目立った外傷がない場合でも、念のために皆さまで一緒にまつもと整形外科へお越しください。

Q3. 仕事が忙しくて日中に通院できないのですが、リハビリは受けられますか?
A3. ご安心ください。
まつもと整形外科では、自賠責保険・労災保険をご利用の患者さまは「平日夜20時(最終受付20時)」までリハビリをお受けいただけます。お仕事帰りでも無理なく通院を継続できる体制を整えております。

Q4. 高速道路で車が大破してレッカー移動になりました。現場から久留米の自宅や病院へ向かう交通費はどうなりますか?

A4.ご安心ください。
被害事故(相手に過失がある場合)であれば、事故現場からご自宅や久留米の病院へ向かうためのタクシー代や公共交通機関の費用は、原則として相手方の保険会社から支払われます。高速道路の事故は衝撃が大きく車が自走不能になる確率が高い一方で、レッカー車には安全規定上全員が同乗できないため、帰宅手段に困るトラブルが多発します。ご自身で手配して立て替えたタクシー等の「領収書」は、後日相手の保険会社へ請求する際に必ず必要となるため、捨てずに保管しておいてください。
 

※なお、相手が不明な場合や休日の事故ですぐに相手の保険会社と連絡がつかない場合でも、ご自身の任意保険の「ロードサービス(帰宅費用特約)」を使えば、等級(保険料)が上がらずに無料手配・補償されるケースが多いため、現場で困った際はご自身の保険会社にも確認することをおすすめします。

まとめ

 

高速道路での事故による首や肩の痛み、胸部・背中の打撲、全身のしびれなどは、事故直後の精密な検査・診断と、その後の計画的なリハビリテーションの継続が完治までの重要な鍵を握ります。
「そのうち治るだろう」と放置してしまうと、重い後遺障害として長年悩まされることにもつながりかねません。

福岡県久留米市安武町のまつもと整形外科では、年間1,000名以上、累計6,000名以上の交通事故患者さまを診療してきた実績をもとに、整形外科専門医による正確な診断と、32名の専門スタッフ(理学療法士・作業療法士・柔道整復師・鍼灸師)による平日夜20時までの手厚いリハビリ体制で、患者さまの回復を全力で支えます。
万が一症状が残ってしまった場合の「後遺障害診断書」の丁寧な作成や、交通事故を専門とする弁護士による法的なサポートなど、被害者の方をお守りする万全の体制を整えています。
高速道路での事故によるケガやお身体の不調でお悩みの方は、お気軽にまつもと整形外科までご相談ください。

 

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著者

院長
松本 淳志 Atsushi Matsumoto

経歴

  • 済生会福岡総合病院
  • 製鉄記念八幡病院
  • 福岡市民病院
  • 九州大学病院
  • 九州医療センター
  • 福岡赤十字病院
  • 済生会八幡総合病院
  • 福岡青洲会病院

資格・所属学会

  • 日本整形外科学会 専門医(日本専門医機構)
  • 日本整形外科学会認定 運動器リハビリテーション医
  • 日本整形外科学会認定 脊椎脊髄病医
  • 日本フットケア学会認定 フットケア指導士
  • 身体障害者福祉法第15条指定医師(肢体不自由)
  • 難病指定医
  • 日本整形外科学会
  • 日本フットケア・足病医学会