【久留米市の整形外科】長引く肩の痛み「四十肩・五十肩(肩関節周囲炎)」の真実と当院の治療法(第2回:エコーを用いた精密診断と注射治療)|久留米で整形外科診療を行う まつもと整形外科

院長ブログ DIRECTOR

【久留米市の整形外科】長引く肩の痛み「四十肩・五十肩(肩関節周囲炎)」の真実と当院の治療法(第2回:エコーを用いた精密診断と注射治療)|久留米で整形外科診療を行う まつもと整形外科
  1. Home
  2. >
  3. 院長ブログ
  4. >
  5. 【久留米市の整形外科】長引く肩の痛み「四十肩・五十肩(肩関節周囲炎)」の真実と当院の治療法(第2回:エコーを用いた精密診断と注射治療)

【久留米市の整形外科】長引く肩の痛み「四十肩・五十肩(肩関節周囲炎)」の真実と当院の治療法(第2回:エコーを用いた精密診断と注射治療)

久留米市安武町にある「まつもと整形外科」院長の松本淳志です。

前回のブログでは、四十肩・五十肩(肩関節周囲炎)の原因や、ただの肩こり・他の疾患(石灰沈着性腱板炎など)との見分け方についてお話ししました。
強い痛みを我慢して放置すると関節が固まってしまう恐れがあり、自己判断は大変危険であることをお伝えしました。

今回は連載の第2回として、当院で行っている「最新の診断」と、辛い痛みを早期に鎮めるための「エコーガイド下ステロイド注射」について詳しく解説いたします。

レントゲンで「異常なし」と言われたのになぜ痛い?

 

「他の病院でレントゲンを撮って『骨には異常がない』と言われたのに、肩が痛くて腕が上がりません…」
「夜中に痛みで目が覚めます・・・」

当院には、このようなお悩みを持つ患者様が久留米市内外から多く来院されます。


実は、これには医学的に明確な理由があります。

レントゲン検査は、骨の形や変形、骨折などを確認するのには非常に優れた検査です。
しかし、四十肩・五十肩(肩関節周囲炎)の激しい痛みの本当の原因である「筋肉」「腱(けん)」「靭帯」、そして関節を包んでいる袋である「関節包(かんせつほう)」などの軟部組織は、レントゲン画像にはほとんど写りません。


そのため、レントゲン検査だけでは「骨に異常はないけれど、どこで炎症が起きているのか、なぜ痛いのかがはっきりしない」という状態になってしまうのです。

 

当院の強み:3台のエコー(超音波診断装置)を用いた精密診断

 

そこで、四十肩・五十肩(肩関節周囲炎)の正確な診断において絶大な威力を発揮するのが「エコー(超音波診断装置)」です。まつもと整形外科では、より多くの患者様に迅速かつ正確な診断と治療を提供するため、高性能なエコー機器を3台導入しております。

 

エコー検査の最大のメリットは、レントゲンでは見えない筋肉や腱の炎症、組織のわずかな損傷、さらには関節に水が溜まっている様子などを、リアルタイムで鮮明に可視化できる点にあります。 

痛みの芯にピンポイントで届く!「エコーガイド下ステロイド注射」とは

 

四十肩・五十肩(肩関節周囲炎)の痛みが強い「急性期」において、最も重要なのは「いかに早く炎症を鎮め、夜間痛(夜眠れないほどの痛み)などの激しい痛みを和らげるか」です。
痛みを我慢していると、無意識のうちに肩をかばって動かさなくなり、関節がどんどん固まり(拘縮:こうしゅく)、治療がさらに長期化してしまいます。

そこで当院が積極的に行っているのが、「エコーガイド下ステロイド注射」という最新の治療法です。

従来の関節への注射は、医師が解剖学的な知識と手の感覚だけを頼りに針を刺していました。
もちろんこの方法でも効果はありますが、炎症が起きているミリ単位の正確な場所に、毎回確実に薬液を届けるのは至難の業でした。

一方、エコーガイド下注射では、エコーのモニター画面で「針の先端」と「炎症が起きているターゲット部位」を同時に映し出し、リアルタイムで確認しながら注射を行います。
これにより、痛みの根本原因となっている関節包や滑液包といった組織の「ど真ん中」に、正確無比に薬液(炎症を強力に抑えるステロイドや関節の動きを滑らかにするヒアルロン酸など)を注入することができるのです。

この方法は非常に安全性が高く、周囲の重要な神経や血管を傷つけるリスクを最小限に抑えられます。
当院の院長ブログでも度々ご紹介しておりますが、四十肩・五十肩(肩関節周囲炎)だけでなく、治りにくいテニス肘(上腕骨外側上顆炎)や腱鞘炎の治療においても、このエコーガイド下ステロイド注射は極めて有効であり、当院でも多くの治療実績を誇ります。

エコー(超音波診断装置)を用いた的確な診断と注射

エコーガイド下注射

 

痛みの悪循環を断ち切る!段階的な「薬物治療」

 

四十肩・五十肩(肩関節周囲炎)の「急性期」において最も重要なのは、「いかに早く炎症の火事を鎮め、夜間痛(夜眠れないほどの痛み)などの激しい痛みを和らげるか」です。
痛みを我慢していると、無意識のうちに肩をかばって動かさなくなり、関節がどんどん固まってしまいます。
当院では、患者さまの痛みのレベルに合わせて最適な内服薬を処方します。

 

1. NSAIDs(非ステロイド性消炎鎮痛薬) 

 

いわゆる「ロキソニン」や「ボルタレン」などに代表される一般的な痛み止めです。体内で炎症や痛みの原因となる物質が作られるのを抑える働きがあります。初期の痛みや中等度の痛みに対して、まずはこのNSAIDsを用いて炎症を鎮めます。

2. トラムセット・ツートラム(弱オピオイド鎮痛薬) 

 

NSAIDsだけでは抑えきれない強い痛みや、「夜、肩がうずいて何度も目が覚めてしまう」といった重度の夜間痛に対しては、「トラムセット」や「ツートラム」といったより強力なお薬を処方することがあります。

これらは、脳や脊髄などの中枢神経に直接働きかけ、痛みの伝わり方をブロックするお薬です。
「トラムセット」は即効性のある鎮痛成分などを配合したもので、「ツートラム」は有効成分を少しずつ溶け出させることで、1日2回の服用で24時間しっかりと痛みをコントロールできるお薬です。
非常に優れた鎮痛効果を発揮しますが、飲み始めに吐き気、便秘、眠気といった副作用が現れることがあります。

そのため、当院では吐き気止めや下剤などをあらかじめ一緒に処方し、医師の厳密な管理のもとで安全に服用していただきます。
痛みが強くて日常生活に支障をきたしている方は、決して我慢せずにご相談ください。

痛みの悪循環を断ち切り、リハビリのステージへ

 

四十肩・五十肩(肩関節周囲炎)の治療は、「痛みの悪循環」を早期に断ち切ることが回復への近道です。
「痛いから動かさない」→「動かさないから筋肉や関節が癒着して硬くなる」→「硬くなった肩を無理に動かそうとしてさらに強い痛みが出る」という負のループに陥る前に、まずはエコーガイド下ステロイド注射でしっかりと炎症を鎮めます。

注射によって痛みが和らぎ、夜もぐっすり眠れるようになれば、心身のストレスも大幅に軽減されます。
しかし、痛みが取れたからといって、それで治療が完全に終わりというわけではありません。
長期間の炎症の後に残った「肩関節の硬さ」を取り除き、以前のような腕の滑らかな動きを取り戻すためには、専門的なリハビリテーションがどうしても必要になります。

当院での治療アプローチ

 

第2回のまとめ

 

今回は、四十肩・五十肩(肩関節周囲炎)の治療法について解説しました。
「夜、肩がうずいて眠れない」「注射は痛そうで怖いけれど、この肩の痛みはなんとかしたい」とお悩みの方は、自己判断で放置せず、ぜひ一度、久留米市のまつもと整形外科にご相談ください。
最新の診断設備と確かな技術で、患者様の体への負担を最小限に抑えた最適な治療をご提案いたします。


次回、連載の最終回となる第3回では、「理学療法士による個別リハビリと再発予防(リハビリ編)」をお届けします。
当院が誇る広大なリハビリテーション室と、32名在籍する理学療法士による「手」を使った専門的な徒手療法について詳しくご紹介しますので、ぜひご覧ください。

 

👉当院のリハビリについて知りたい方はこちら

 

 

第1回:長引く肩の痛み「四十肩・五十肩」の真実と当院の治療法はこちら

著者

院長
松本 淳志 Atsushi Matsumoto

経歴

  • 済生会福岡総合病院
  • 製鉄記念八幡病院
  • 福岡市民病院
  • 九州大学病院
  • 九州医療センター
  • 福岡赤十字病院
  • 済生会八幡総合病院
  • 福岡青洲会病院

資格・所属学会

  • 日本整形外科学会 専門医(日本専門医機構)
  • 日本整形外科学会認定 運動器リハビリテーション医
  • 日本整形外科学会認定 脊椎脊髄病医
  • 日本フットケア学会認定 フットケア指導士
  • インフェクションコントロールドクター
  • 身体障害者福祉法第15条指定医師(肢体不自由)
  • 難病指定医
  • 日本医師会認定産業医
  • 日本整形外科学会
  • 日本感染症学会
  • 日本フットケア・足病医学会