【W杯開幕!】我が子の「すねの痛み」をただの成長痛で終わらせない|久留米で整形外科診療を行う まつもと整形外科

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【W杯開幕!】我が子の「すねの痛み」をただの成長痛で終わらせない|久留米で整形外科診療を行う まつもと整形外科
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【W杯開幕!】我が子の「すねの痛み」をただの成長痛で終わらせない

W杯が開幕し、世界最高峰の選手たちが見せるキレのあるステップや激しいリプレーに胸を躍らせているお子さまも多いのではないでしょうか。

 

【W杯開幕!】我が子の「すねの痛み」をただの成長痛で終わらせない

 

W杯が開幕し、世界最高峰の選手たちが見せるキレのあるステップや激しいリプレーに胸を躍らせているお子さまも多いのではないでしょうか。

 

【監修】

この記事は、福岡県久留米市安武町の「まつもと整形外科」院長 松本淳志(整形外科専門医)が監修しています。整形外科疾患、交通事故によるむちうちやケガの治療、リハビリテーションについて、医学的な見地から正しい情報をお届けします。

 

まつもと整形外科は福岡県久留米市安武町にある、整形外科・リハビリテーション科・スポーツ整形外科のクリニックです!!

こんにちは!

久留米市安武町にある整形外科クリニック理学療法士です!

 

世界レベルのサッカーやバスケットボール、ラグビーなどの試合を観ると、子どもたちは「自分もあんな格好良いステップを踏みたい!」「もっと速く走りたい!」と、日々の部活動やクラブチームでの練習にさらに熱が入るものです。しかし、急に練習量が増えたり、慣れない激しいステップやダッシュを繰り返したりしているうちに、「最近、すねの痛みを訴えるようになった」「走るとすねの内側が痛いと言っている」と、お子さまの体の変化に不安を感じていませんか?

 

「成長期だから、ただの成長痛だろう」「そのうち自然に治るはず」と見過ごしてしまうのは非常に危険です。実は、そのすねの痛みは、適切な治療やリハビリが必要なスポーツ障害「シンスプリント(脛骨過労性骨膜炎)」や、最悪の場合は「疲労骨折」に繋がっている可能性があります。

 

今回は、久留米市周辺でスポーツに励むお子さまと親御さまに向けて、世界トップクラスの選手に学ぶステップの重要性と、子どものすねの痛みを引き起こす原因、そしてまつもと整形外科で行っている専門的なリハビリ治療について徹底的に解説します。

 

1. 世界最高峰の「ステップ」と成長期の子どもの体への負担

 

W杯で活躍する世界のトップアスリートたちは、一瞬で相手を置き去りにするような鋭いサイドステップや切り返し、急ストップを行います。これらの動きは非常に華やかですが、実は足や膝、下肢全体に体重の数倍に及ぶ凄まじい衝撃(床反力)がかかっています。

 

成長期のお子さまの骨や筋肉は、まだ完全に大人のように硬く仕上がっていません。

 

骨の端には「骨端線(こったんせん)」という柔らかい軟骨成分があり、骨が急激に伸びている最中です。一方で、筋肉や腱の成長スピードが骨の伸びに追いつかず、常に筋肉が突っ張った(タイトネスな)状態になりやすいという特徴があります。

このような発展途上の体に、世界のスター選手を真似た急激なストップ動作や、過度なひねり、硬い地面でのダッシュなどの負荷が繰り返し加わると、骨を覆っている「骨膜(こつまく)」や筋肉の付着部に限界を超えたストレスが蓄積し、すねの痛みとして危険信号を発するようになります。

 

また、ジャンプや切り返しが多いスポーツでは、すねの痛みだけでなく、膝の痛みとして現れる「ジャンパー膝(膝蓋腱炎)」や、膝の重大なケガである「ACL靭帯損傷(前十字靭帯損傷)」といったリスクとも常に隣り合わせになります。これらのスポーツ障害を防ぎ、パフォーマンスを高めるためにも、まつもと整形外科のような整形外科での早期のチェックとリハビリが欠かせません。

 

サッカーをする様子

まつもと整形外科のような整形外科での早期のチェックとリハビリが欠かせません。

 

2. ただの成長痛ではない?すねの痛みを引き起こす代表的な疾患

子どもの足の痛みをすべて「成長痛」という一言で片付けてしまうと、病態を悪化させ、長期の戦線離脱を余儀なくされることがあります。整形外科の医学的な観点から、すねの痛みを引き起こす代表的なスポーツ障害をご紹介します。

 

① シンスプリント(脛骨過労性骨膜炎)

スポーツを頑張るジュニアアスリートに最も頻発するすねの痛みが「シンスプリント」です。

主にすねの骨(脛骨)の内側、下3分の1あたりのエリアに、ズキズキとした鈍い痛みや、押したときの強い痛み(圧痛)が生じます。

  • 原因: ふくらはぎの奥にある筋肉(ヒラメ筋や後脛骨筋など)が、走る・跳ぶ・ステップを切るという動作の繰り返しによって硬くなり、すねの骨の膜(骨膜)を過度に引っ張ることで微細な炎症を引き起こします。

  • 初期症状: 練習の始まりにすねの痛みが強く、体が温まると一時的に楽になることが多いため、子ども自身が「大したことはない」と隠して練習を続けてしまいがちです。

  • 悪化すると: 進行すると、歩くだけでも激痛が走り、日常生活にも支障をきたすようになります。

② 脛骨の疲労骨折(ひろうこっせつ)

シンスプリントと非常に見分けがつきにくい、さらに重症な状態が「疲労骨折」です。

一回の大きな衝撃でポキッと折れる通常の骨折とは異なり、すねの骨の同じ部分に繰り返し小さな力が加わることで、骨に目に見えないほどのひびが入ったり、最終的に完全に折れてしまったりする状態を指します。

 

  • 症状の特徴: シンスプリントがすねの内側に比較的広い範囲で痛むのに対し、疲労骨折は「ここがピンポイントで痛い」という明確な圧痛点があるのが特徴です。

  • 整形外科での診断: 初期段階の疲労骨折は、通常のレントゲン検査だけでは写らないことが多く、見落とされるケースがあります。まつもと整形外科では、症状の経過や痛みの部位を専門医が細かく触診し、必要に応じて超音波エコーなどを駆使して正確な画像診断を行います。

成長痛との決定的な違い

いわゆる「成長痛」は、2歳から小学生頃の子どもに多く見られるもので、夕方から夜間、あるいは寝ている間に「足が痛い」と泣き、朝になるとケロッとして元気に走り回れるのが特徴です。病院で検査をしても骨や筋肉に異常は見られず、炎症も起きていません。

 

これに対し、シンスプリントや疲労骨折などのスポーツ障害は、「運動中や運動後に明確にすねの痛みが強くなる」「すねを押すと飛び上がるほど痛い」「骨の周りが腫れている・熱を持っている」という明確な組織の損傷サインがあります。そのため、スポーツシーンでのすねの痛みは、成長痛ではなく「過労性(オーバーユース)の疾患」として捉える必要があります。

 

脛当てをあてるサッカー選手

脛に痛みが起こる疾患はさまざま

 

 

3. なぜうちの子だけ?すねの痛みが起きる根本的な要因(リスクファクター)

 

同じ練習メニューをこなしていても、すねの痛みが強く出る子と、全く出ない子がいます。この差はどこから生まれるのでしょうか。まつもと整形外科のリハビリテーション科では、以下の3つの要因(内的要因・外的要因)に着目して分析を行います。

 

① 身体の柔軟性の低下と筋力バランスの崩れ

骨の成長に対して筋肉の柔軟性が追いついていない子どもは、ふくらはぎの筋肉(下腿三頭筋)や足の裏の筋肉が非常に硬くなっています。これにより、足首の関節が硬くなり、走ったり着地したりする際の衝撃をうまく吸収できなくなります。

また、体幹の筋力や股関節周りの柔軟性が低下していると、ステップを踏む際にスムーズに体重移動ができず、すべてすねの骨や足元に負担が集中してしまいます。

 

② 足のアライメント(構造)の問題:偏平足と過回内(オーバープロネーション)

お子さまの足の裏を後ろから見たとき、土踏まず(縦アーチ)が潰れて、かかとの骨が内側に傾いていませんか?これを「偏平足」や「過回内」と呼びます。

土踏まずは、歩行やジャンプの衝撃を和らげるクッションの役割を果たしています。このアーチが潰れていると、地面からの衝撃がダイレクトにすねの骨へ伝わってしまいます。さらに、足を地面につくたびにふくらはぎの内側の筋肉が過剰に引き伸ばされるため、シンスプリントを非常に発症しやすくなります。

 

③ 不適切な練習環境とシューズの問題

部活動での急激な練習量の増加(オーバーワーク)や、コンクリートなどの非常に硬い地面での長時間のランニング・ステップ練習は、骨や筋肉への負担を倍増させます。

また、靴底がすり減ってクッション性が失われたシューズや、自分の足のサイズに合っていない大きなシューズを履き続けていることも、すねの痛みを悪化させる大きな外的要因となります。

 

 

4. まつもと整形外科で行う専門的な治療と正しいリハビリの流れ

久留米市のまつもと整形外科では、お子さまがすねの痛みを我慢して大好きなスポーツを諦めることがないよう、整形外科専門医と理学療法士がタッグを組み、早期復帰と再発予防に向けたトータルサポートを行っています。

 

① 整形外科専門医による的確な初期診断

まずは、すねの痛みがシンスプリントなのか、疲労骨折にまで進行しているのかを正確に見極めます。症状に合わせて、適切な安静期間の設定や、必要に応じた消炎鎮痛剤の処方、湿布などの処置を行います。まつもと整形外科では、単に「運動を休みなさい」と言うだけでなく、どの程度の運動であれば許可できるのかを、画像所見と患者さまの大会スケジュールなどを考慮しながら慎重に判断します。

 

② 理学療法士によるオーダーメイドのリハビリテーション

痛みの強い時期(急性期)には、微弱電流や超音波などの物理療法機器をリハビリ室で活用し、患部の炎症や組織の修復を促進させます。

その後、理学療法士がマンツーマンで、すねの痛みの根本原因となっている身体の硬さや動きの癖を修正するリハビリを行います。

 

  • 柔軟性の獲得: 硬くなったふくらはぎ、足底、さらには股関節や骨盤周りの筋肉を徹底的にストレッチし、下肢全体の衝撃吸収能力を高めます。

  • フォームの改善とステップ動作の指導: W杯の選手たちのようなキレがあり、かつ怪我をしにくいステップを踏むためには、足先だけでなく股関節や体幹を連動させた動きが必須です。リハビリの中で、正しい着地姿勢や、スムーズな切り返しの体の使い方を徹底的に指導します。これは、将来的な「ACL靭帯損傷」や「ジャンパー膝(膝蓋腱炎)」といった他の重大なケガを予防することにも直結します。

  • インソール(足底挿板)によるアライメント調整: 偏平足や過回内が原因で痛みを繰り返しているお子さまに対しては、足のアーチを理想的な形にサポートするインソールの処方や指導を行うことで、すねにかかる機械的な負担を劇的に軽減させます。


5. 親御さまに知ってほしい、自宅でのセルフケアと予防法

お子さまのすねの痛みを長引かせないためには、整形外科でのリハビリだけでなく、ご家庭での日々のケアが非常に大きな鍵を握ります。

 

① 練習後のアイシングの徹底

運動直後やすねの痛みが強いときは、患部に軽い炎症が起きています。練習が終わったら、できるだけ早く氷のうなどを使い、痛む部分を15〜20分程度アイシングして冷やすよう、声をかけてあげてください。これにより、炎症の拡大を最小限に抑えることができます。

 

② 親子で行うふくらはぎと足裏のストレッチ

お風呂上がりなどの体が温まっているタイミングで、壁に手をついてアキレス腱を伸ばすストレッチや、足の指を一本ずつ手前に反らせて足の裏(足底腱膜)を伸ばすストレッチを習慣にしましょう。痛みのない範囲でゆっくりと20〜30秒間伸ばすのがポイントです。

 

③ シューズの定期的なチェック

子どもの足の成長は非常に早いため、気づかないうちにシューズが小さくなっていたり、逆に「長く履けるように」と大きすぎるサイズを履かせてしまったりすることがあります。また、靴底の外側や内側が極端にすり減っていないかも定期的に確認し、適切なタイミングで買い替えを行ってください。

 

ストレッチをする様子

自宅でもセルフケアは可能です

 

6. まとめ:すねの痛みを我慢せず、久留米市のまつもと整形外科へ

W杯で輝くトップアスリートたちのように、怪我なく思い切りフィールドを駆け巡るためには、体の土台となる成長期のケアが何よりも重要です。子どもの「すねの痛み」は、体が発している大切なSOSサインであり、決して「ただの成長痛」として見過ごしてはいけません。

 

痛みを我慢して練習を続けると、疲労骨折を引き起こして数ヶ月間も大好きなスポーツができなくなったり、大人になってからもスポーツ障害に悩まされたりする原因になります。「走るとすねの内側が痛い」「ジャンプの着地で顔をしかめる」といった様子が少しでも見られたら、早期に久留米市のまつもと整形外科にご相談ください。

 

まつもと整形外科では、子どもたちが未来に向かって全力でプレーできるよう、専門医による安心の診療と、理学療法士による質の高いリハビリで、全力でサポートしてまいります。

 

スポーツリハビリ

まつもと整形外科ではスポーツでのケガの治療を専門とするスポーツリハビリチームがあり、スポーツでのケガの治療を専門とする理学療法士が治療を担当します。スポーツリハビリでは、スポーツでのケガに対して早期スポーツ復帰、再発の予防、パフォーマンス向上を目的としてリハビリを行っていきます。競技特性に応じた専門的なリハビリが必要となるために、スポーツでのケガでお悩みの方、リハビリをご希望の方はぜひご相談下さい。

 

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参考文献

  1. 日本整形外科学会「シンスプリント(脛骨過労性骨膜炎)」

    https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/shin_splints.html

監修

院長
松本 淳志 Atsushi Matsumoto

経歴

  • 済生会福岡総合病院
  • 製鉄記念八幡病院
  • 福岡市民病院
  • 九州大学病院
  • 九州医療センター
  • 福岡赤十字病院
  • 済生会八幡総合病院
  • 福岡青洲会病院

資格・所属学会

  • 日本整形外科学会 専門医(日本専門医機構)
  • 日本整形外科学会認定 運動器リハビリテーション医
  • 日本整形外科学会認定 脊椎脊髄病医
  • 日本フットケア学会認定 フットケア指導士
  • インフェクションコントロールドクター
  • 身体障害者福祉法第15条指定医師(肢体不自由)
  • 難病指定医
  • 日本医師会認定産業医
  • 日本整形外科学会
  • 日本感染症学会
  • 日本フットケア・足病医学会