「たかが尻もち」と軽く考えていませんか?実は、シニア世代の骨折の多くは、家の中でのちょっとしたつまずきや転倒がきっかけで起きています。
【久留米市】ちょっとした転倒で骨折?骨粗しょう症と転倒予防の関係を理学療法士が解説!
【監修】
この記事は、福岡県久留米市安武町の「まつもと整形外科」院長松本淳志(整形外科専門医)が監修しています。整形外科疾患、交通事故によるむちうちやケガの治療、リハビリテーションについて、医学的な見地から正しい情報をお届けします。
まつもと整形外科は福岡県久留米市安武町にある、整形外科・リハビリテーション科・スポーツ整形外科のクリニックです!!
最近、「以前より足が上がりにくくなった」「家の中でよくつまずくようになった」「立ち上がる時に腰や足が痛い」と感じることはありませんか?
実は、年齢とともに忍び寄る「骨粗しょう症」と「筋肉量・筋力の低下」は切っても切れない関係にあります。「骨折してから対策を考える」のでは遅すぎます。骨折を機に車椅子生活や寝たきりになってしまうケースも少なくありません。
今回は、久留米市で整形外科診療やリハビリに日々携わっている理学療法士と看護師の視点から、転倒と骨粗しょう症の関係、そして今すぐ始められる転倒予防法について分かりやすく解説します!
なぜ「ちょっとした転倒」で骨折してしまうの?
「若い頃なら少し痛む程度で済んだはずの転倒なのに、なぜ骨折してしまうの?」と疑問に思う患者さまは多くいらっしゃいます。これには「骨の強度」と「転倒の衝撃」という2つの大きな要素が関係しています。
骨粗しょう症による「骨のスカスカ化」
骨粗しょう症とは、骨の密度(骨密度)が低下し、骨がスカスカになって脆くなる病気です。初期段階では痛みがほとんどないため、「サイレント・ディジーズ(静かなる病気)」とも呼ばれています。
特に女性は閉経後、骨代謝に関わる女性ホルモン(エストロゲン)の分泌が急激に減少するため、骨粗しょう症を発症しやすくなります。骨が脆くなっていると、立っている高さからの転倒や、手をついた程度の衝撃でも簡単に骨折を起こしてしまうのです。

40歳代の女性の3分の1が骨粗鬆症と言われています
特に折れやすい4大骨折
転倒によって骨折しやすい部位には、以下の4つがあります。
-
大腿骨近位部骨折(太ももの付け根の骨折)
尻もちをついた際に起こりやすく、歩行困難に直結するため手術や長期のリハビリが必要になります。
-
脊椎圧迫骨折(背骨の骨折)
しりもちをついた際や、重いものを持った衝撃で背骨がつぶれる骨折です。「背中や腰が痛い」「背中が曲がってきた」という症状が出ます。
-
橈骨遠位端骨折(手首の骨折)
転びそうになって反射的に手を地面についた時に起こります。
-
上腕骨近位部骨折(肩の付け根の骨折)
転倒して肩から落ちた時や、手を強打した時に発症します。「肩が痛い」「肩の痛みで腕が上がらない」といった強い症状が現れます。
理学療法士・看護師が伝える「転倒」の原因
転倒は単なる「不注意」ではありません。身体機能の変化や生活環境など、さまざまな要因が複雑に絡み合って起こります。
身体的な原因(理学療法士の視点)
-
下肢筋力の低下:特に太ももの前(大腿四頭筋)や尻の筋肉(大殿筋)、すねの筋肉が弱まると、つま先が上がりにくくなります。
-
バランス能力の低下:耳の内耳機能や深部感覚(関節の位置を感じる力)が低下し、ふらつきやすくなります。
-
関節の可動域制限:膝や股関節、足関節が硬くなると、スムーズな一歩が出にくくなります。
健康面・薬の影響(看護師の視点)
-
めまい・立ちくらみ:血圧の変動や脱水、貧血などで瞬間的に意識が遠のき、転倒につながります。
-
内服薬の影響:睡眠薬や抗不安薬、降圧剤などの影響で、ふらつきや眠気が生じることがあります。
-
視力の低下:白内障や緑内障などで床の段差が見えづらくなり、足をとられてしまいます。
家の中に潜む転倒リスクとチェックリスト
転倒事故の約半数以上は、実は「住み慣れた自宅の中」で起きています。日常の慣れから警戒心が薄れ、ふとした瞬間に足をとられてしまうのです。
ご自宅の環境について、以下のチェックリストで確認してみましょう!
☑️ 部屋のフローリングにコード類や敷物のめくれはありませんか?
☑️ 階段や廊下、玄関の照明が暗くありませんか?
☑️ 浴室やトイレに手すりは設置されていますか?
☑️ スリッパや靴下が滑りやすくありませんか?
☑️ 畳の段差(わずか1〜2cm)でつまずいたことはありませんか?
「わずかな段差」や「滑りやすい床」は、筋力が低下したシニア世代にとって非常に危険な障害物となります。

家の中に潜む転倒リスクをチェックしましょう
骨折を防ぐ!理学療法士直伝の転倒予防リハビリトレーニング
転倒を防ぐためには、適切な運動で「踏みとどまる筋力」と「バランス感覚」を維持・向上させることが最優先です。まつもと整形外科でも実施している、ご自宅でカンタンにできる予防運動をご紹介します。
※運動中に膝や肩の痛み、腰の痛みを感じた場合は無理をせず、運動を中止してください。
パタカラ・片足立ち運動(バランス能力アップ)
-
壁や椅子など、すぐにつかまれる場所の近くに立ちます。
-
目を開けたまま、片足を床から数センチ上げます。
-
左右1分間ずつ、1日3回を目安に行います。
ポイント:バランスを崩したときに倒れないよう、必ずつかまれる壁や家具の横で行ってください。
スクワット(下肢筋力強化)
-
足を肩幅よりやや広めに開いて立ちます。
-
椅子に座るようなイメージで、ゆっくりとお尻を後ろに引いて膝を曲げます(膝がつま先より前に出ないように注意)。
-
太ももに力が入っているのを感じながら、ゆっくり元の姿勢に戻ります。
-
10回 × 2〜3セットを行います。
ポイント:膝に痛みがある方は、椅子に座った状態から立ち上がる「椅子立ち上がり運動」から始めるのがおすすめです。

全身の運動が必要です
久留米市のまつもと整形外科で行う骨粗しょう症・転倒予防アプローチ
骨粗しょう症の予防と治療、そして転倒予防のリハビリテーションは、医療機関での正確な診断と定期的なチェックが欠かせません。
福岡県久留米市安武町にある「まつもと整形外科」では、患者さまお一人おひとりの生活スタイルや身体状態に合わせた総合的な医療を提供しています。
精度の高い骨密度検査(DXA法)
まつもと整形外科では、骨粗しょう症診断のゴールド標準とされている「DXA(デキサ)法」を用いた骨密度測定装置を導入しています。腰の骨(腰椎)と太ももの付け根(大腿骨)の2箇所で正確な骨密度を迅速に測定します。
理学療法士によるマンツーマンのリハビリテーション
「膝が痛くて歩くのが辛い」「肩が痛いので着替えが大変」「転倒予防のためにしっかり身体を動かしたい」といった患者さまのお悩みに合わせ、国家資格を持つ理学療法士が個別にリハビリプログラムを作成します。筋力強化や関節の柔軟性向上だけでなく、歩行フォームの指導や自宅での自主トレ指導まで手厚くサポートします。
看護師・スタッフによる生活指導・治療サポート
骨粗しょう症の治療には、飲み薬や注射薬(骨形成促進剤・骨吸収抑制剤など)があります。看護師が薬の適切な使用方法や効果、副反応について丁寧にご説明し、継続して治療に取り組めるよう寄り添います。また、食事(カルシウム・ビタミンD・ビタミンKの摂取)や日光浴などの生活習慣改善についてもアドバイスいたします。
まとめ:骨折する前に、久留米市のまつもと整形外科へご相談ください
「年だから仕方ない」「少し腰や肩の痛みがあるけれど我慢できる」と放っておくと、気づかないうちに骨粗しょう症が進行し、転倒をきっかけに大きな骨折を引き起こしてしまう可能性があります。
骨折して入院や手術が必要になってから後悔するのではなく、今から骨粗しょう症の検査を受け、転倒しにくい身体づくりを始めることが何よりも大切です。
「朝起きた時に腰が痛い」「歩くときに足元が不安」「最近背が縮んだ気がする」といったお悩みやご不安をお持ちの方は、ぜひお気軽に久留米市のまつもと整形外科までご相談ください。医師、理学療法士、看護師などスタッフ一丸となって、地域の皆様の健康でアクティブな生活をサポートいたします!
当院で行っている骨粗しょう症検査・治療についてはこちらのページで詳しくご紹介しています!ぜひご覧ください☆
【久留米で整形外科をお探しの方へ】
まつもと整形外科では、整形外科専門医による診療、リハビリテーション、交通事故治療、骨粗しょう症治療など幅広い診療を行っています。
医院紹介や診療内容、診療時間などはトップページよりご覧いただけます。
当院には国家資格を持つ理学療法士・作業療法士・柔道整復師が計32名在籍しています。
患者さま一人ひとりに合った専門性の高いリハビリメニューを提供させていただきます。
ご不明な点などありましたら、お気軽にご相談ください!
【関連ブログ】
【久留米市】骨折リスクを自分で予測?「FRAX」の仕組みとまつもと整形外科での活用法
【久留米市】骨がもろくなるだけじゃない?骨粗しょう症と併発しやすい病気やリスクとは
骨粗しょう症は「症状が出る前」に気づくことが何より大切















