骨粗しょう症・ロコモ OSTEOPOROSIS

骨粗しょう症・ロコモなら久留米市のまつもと整形外科

骨粗しょう症・ロコモについて

早めの対策で
健康寿命を延ばしましょう

高齢化が進む現代において、骨粗しょう症やロコモティブシンドローム(運動器症候群)に悩まされる方が年々増加しています。これらは、加齢によって骨や筋肉、関節の機能が徐々に低下していくことで発症する病気で、進行がゆるやかなため、ご本人が気づかないうちに悪化してしまうケースも少なくありません。 特に骨粗しょう症は、骨がもろくなりちょっとした転倒でも骨折を招くリスクがあり、要介護状態や寝たきりの原因にもなります。また、ロコモティブシンドロームでは、「歩く」「立ち上がる」といった日常動作が困難になるため、生活の質(QOL)が大きく低下してしまいます。 後悔しないためにも、少しでも気になることがあれば、お早めに当院へご相談ください。

CONSULTATION

このような症状、
お悩みはご相談ください

  • 骨密度検査を受けたことがない
  • 普段ほとんど運動をしない
  • 閉経を迎えた
  • 椅子から立ち上がりにくい
  • 最近、身長が低くなった
  • 歩幅が小さい
  • 両親のどちらかが太ももの骨を折ったことがある
  • 階段の昇り降りがつらい
  • 最近、転倒した

など

漫画でわかる骨粗しょう症

数字でわかる骨粗しょう症

実際に治療を受けている人は
ごく一部

国内では推定で1,300万人以上が骨粗しょう症の状態にあると言われています。しかし、治療を受けている方は、全体の2割以下です。骨粗しょう症を発症すると生活が大きく制限され、ご本人はもちろんご家族にも大きな負担となります。

3分に1

足の付け根の骨折の頻度

36%

足の付け根の骨折の後、以前のように歩けない人

4人に1

運動器の障がいで介護が必要なった女性

1,540万円

骨折が原因で介護となった場合の5年間の費用

健康寿命とは

生まれてから亡くなるまでの平均余命を「平均寿命」、日常生活を制限されず健康に生活できる期間を「健康寿命」と言います。令和元年における日本の平均寿命は男性が81.41歳・女性が87.45歳で、令和元年における日本の健康寿命は男性が72.68歳・女性が75.38歳となっています。男性で約9年・女性で約12年、平均寿命と健康寿命の差があります。平均寿命と健康寿命の差が大きい場合、不健康で長生きすることになり、医療費や介護費が増えることになります。そのため、健康寿命の延伸を目指していく必要があります。

ロコモのチェックをしてみましょう

「ロコモティブシンドローム(運動器症候群)」は、加齢による筋力の衰えや関節の動きの不具合、骨粗しょう症の影響などにより運動能力が低下した状態です。下記のチェックに当てはまると思われる場合は、早めに当院にご相談ください。

片足立ちで靴下が履けない

家の中でよくつまずいたり、ふらついたりする

手すりがないと階段の昇り降りが困難

布団の上げ下ろしなど力のいる家事がつらい

重い物(2kg程度)を買っても持ち帰れない

連続して15分以上歩けない

青信号で横断歩道を渡りきれないことがある

当院の骨粗しょう症治療

骨粗鬆症
マネージャーが5名在籍

当院には、日本骨粗鬆症学会が認定する骨粗鬆症マネージャーの資格を持つ看護師、理学療法士が在籍しています。専門的な知識を活かして、骨粗しょう症の予防、診断、治療などが円滑に行えるようサポートに努めています。地域で骨粗しょう症に関する健康教室を開催するなど、啓発活動にも力を入れています。

ガイドラインに
基づいた診断・治療

骨粗しょう症の予防・診断・治療に力を入れており、最新のガイドラインに基づいた診断・治療を提供しております。学会が推奨する骨密度検査機器を導入しており、専用の検査室で、専任の放射線検査技師が検査を行います。予防・治療のために複数の薬物療法に対応するとともに、食事療法や運動療法なども提供して患者さまをしっかりサポートいたします。

検査方法

骨密度検査

2種類の異なるエックス線を照射して、骨折しやすい背骨(腰の骨)と太ももの付け根(大腿骨頚部)の骨密度を測定するDEXA(デキサ)法の検査装置を導入しています。従来の方式より正確に骨密度や骨折のリスクを判定できます。検査は5~10分程度で終わるため、患者さまの負担はほとんどありません。

エックス線(レントゲン)検査

骨密度検査に加えて、エックス線(レントゲン)検査装置を使った検査を行う場合があります。背骨(胸椎・腰椎)の様子を撮影することで、ご本人が自覚していないような小さな骨折がないか、骨がスカスカになって骨折が起こりやすい状況になっていないかなどをチェックします。

血液検査

古くなった骨を吸収する破骨細胞と、骨を作る骨芽細胞のバランスを確認することは、骨粗しょう症の診断にとても重要です。血液検査を行って、「骨形成マーカー」と「骨吸収マーカー」をチェックすることで、骨粗しょう症のタイプを診断します。

治療方法

薬物療法

カルシウムの吸収を促す活性型ビタミンD製剤、破骨細胞による骨の吸収を抑制するビスフォスフォネート、骨の代謝に影響を及ぼすエストロゲンのバランスを調整するSERM製剤を、患者さまの症状に合わせて処方します。いずれの場合も継続的な服用が大切です。

食事療法

骨粗しょう症の予防や改善に役立つ栄養素を日常の食事に取り入れることは、健康的な生活を送る上で欠かせません。骨粗しょう症に効果的な栄養素とそれらを含む食品を紹介します。

運動療法

運動には骨密度の低下を抑える効果が期待でき、骨粗しょう症の予防や改善のために適度な運動は欠かせません。当院では患者さまの年齢や体調、ライフスタイルなどに合わせて、理学療法士が一人ひとりに合った運動やトレーニングを提案いたします。骨粗しょう症は、加齢やホルモンバランスの変化などが原因で骨が脆くなる病気です。特に高齢者に多く見られる疾患で、骨折しやすくなることから、日常生活に大きな支障をきたすことがあります。そんな骨粗しょう症の予防や改善には、適切な運動が大切です。適切な運動により、骨密度の低下を減らすことができ、健康的な生活を送ることが可能です。 今回は、理学療法士がおすすめする、骨粗しょう症に効果的な運動やリハビリ方法についてわかりやすく解説していきます。 骨粗しょう症の予防や改善に効果的な運動をいくつか紹介します。
・ウォーキング毎日のウォーキングは骨と関節に適度な負荷をかけ、骨密度を向上させる効果があります。特に女性は骨折リスクが高まるため、日常的なウォーキングが重要です。
・筋力トレーニング筋力トレーニングは、筋肉を強化し骨への負荷を増加させることで骨密度を向上させます。特に腰や大腿部に筋力をつけることが骨密度の向上に役立ちます。
例)スクワット:太ももやヒップの筋力を鍛えることで、骨折リスクを軽減できます。
立ち上がり練習:椅子から立ち上がる動作を繰り返すことで、脚力とバランス感覚を鍛えることができます。
足首の運動:足首を回す運動や指を曲げ伸ばしすることで、足首の筋力アップと柔軟性向上が期待できます。
・バランストレーニング転倒予防のためにバランスを鍛える運動も大切です。立ち姿勢での体操や、片足立ちなどが効果的です。
これらの運動やリハビリは、無理のない範囲で継続的に行うことが大切です。理学療法士と一緒に計画を立て、正しいフォームで運動を行うことが効果的なリハビリにつながります。また運動やリハビリだけでなく、食生活や日常生活の見直しも骨粗しょう症の予防や改善に役立ちます。カルシウムやビタミンDを意識して摂取し、喫煙や過度のアルコール摂取は控えるようにしましょう。
骨粗しょう症の予防や改善には、理学療法士と連携して運動やリハビリを行うことが大切です。自分に合った方法で無理なく続けましょう。一緒に骨粗しょう症に立ち向かい、健康で充実した毎日を過ごしていきましょう。

よくあるご質問

Q. 骨粗しょう症の予防のためにサプリメントを飲んでいます。問題ありませんか?
サプリメントは医学的な効果が認められたものではないことをまず理解してください。また、お薬と併用すると問題のあるケースもあるので、使っている場合やこれから始めようという場合は、必ず主治医に相談しましょう。
Q. 骨粗しょう症の治療は生涯続くのでしょうか?
一度少なくなった骨の量は急速に回復が期待できないため、治療を継続することが大切です。途中で治療をやめて、骨折のリスクが高くなってしまっては元も子もありません。むしろ骨折する前に治療を開始できて良かったと思って気長に続けましょう。
Q. 骨密度の検査はどのような検査をするのですか?
・骨密度測定が検査の基本となります。
・腰痛がある方や、腰が曲がっている方は過去に骨折を起こしたことがないか腰椎レントゲンでチェックします。
・血液検査で骨代謝マーカーを図り、骨の新陳代謝を評価することで骨折しやすくないかチェックします。
Q. 骨粗しょう症の検査は何歳くらいからした方がいいですか?
骨粗しょう症の8割は女性が占めており、女性ホルモンの影響で閉経後(50歳前後)に急激に骨量が減少します。40歳以降の方は一度検査をおすすめします。
Q. 骨粗しょう症は治りますか?
骨粗しょう症は高齢者や女性に多い病気ですが、原因もさまざまです。食事療法や運動療法のみで経過をみる方もいますが、多くは内服薬や注射が必要になります。投薬治療も長期間に及ぶことが多く、適切な評価を行い治療を開始します。