「指の痛みや引っかかりを治したいけれど、手術は避けたい」「注射を打てばすぐに治るの?」と悩まれる患者さまは少なくありません。ばね指(腱鞘炎)の治療は、いきなり手術を行うのではなく、まずは「装具や薬による保存療法」「エコーガイド下でのステロイド腱鞘内注射」「リハビリ専門スタッフによるリハビリ」といった手術ではなく、保存的治療から段階的に進めるのが基本となります。
後編となるこの記事では、ばね指の具体的な治療選択肢と、根本改善に向けたリハビリ・セルフケアの方法をわかりやすく解説します。
【執筆】
この記事は、福岡県久留米市安武町の「まつもと整形外科」院長 松本淳志(整形外科専門医)が執筆しています。
整形外科疾患、交通事故によるむちうちやケガの治療、リハビリテーションについて、医学的な見地から正しい情報をお届けします。
こんにちは。福岡県久留米市の「まつもと整形外科」院長の松本です。
「指の痛みを抑えたいけれど、いきなり手術になるのは怖い…」「注射を受ければすぐ治るの?」といった疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。ばね指の治療には、症状の段階に応じた適切なステップが存在します。
まつもと整形外科では、患者さまの生活スタイルや症状の重さに合わせて、最適な治療方法をご提案しています。
ばね指の治療選択肢:切らずに治す保存療法
ばね指の初期段階や軽度~中程度の症状に対しては、まずは「保存療法」を行います。
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安静・装具療法(テーピングやサポーター)
痛みの強い時期は、指の使用頻度を減らすことが第一です。就寝中や作業中にテーピングや専用の装具(スプリント)を用いて指の関節を固定し、腱鞘への負担を最小限に抑えます。
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薬物療法
消炎鎮痛剤(内服薬や外用薬)を処方し、局所の炎症と痛みを緩和します。
即効性が期待できる「エコーガイド下ステロイド腱鞘内注射」
痛みが強い場合や、安静・服薬だけでは効果が得られにくい場合には、ステロイド注射が最も効果的です。
炎症が起きている腱鞘の内部にエコーガイド下でピンポイントで抗炎症作用のあるステロイド薬と局所麻酔薬を混合して注入します。多くの場合、注射直後から数日以内で劇的に痛みが引き、引っかかりが改善されます。
ただし、頻繁に注射を繰り返すと感染や腱が脆くなるリスクがあるため、回数や間隔を慎重に見極めながら実施します。
根本から解決する「手術療法(腱鞘切開術)」
ステロイド注射を数回行っても再発してしまう場合や、すでに指が完全に固まって伸びない(ロックしている)重症例では、手術(腱鞘切開術)を検討します。
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手術の内容
手のひらを数ミリ~1cmほど局所麻酔下で切開し、引っかかりの原因となっている腱鞘の一部を縦に切り開きます。トンネルを広げることで、腱がスムーズに動くようになります。
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所要時間と負担
日帰り手術が可能で、手術時間は約10〜15分程度です。切開部位が小さいため体への負担も少なく、長年の痛みから根本的に解放されます。抜糸まで10日ほどかかるため、その間はお風呂などで水に濡らすことができません
再発を防ぐ!まつもと整形外科のリハビリテーション
注射や手術で一時的に痛みが治まっても、指の使い方や柔軟性の低下が改善されなければ、再発したり別の指に症状が出たりすることがあります。そこで不可欠なのが、リハビリ専門スタッフによるリハビリテーションです。
まつもと整形外科では、理学療法士・作業療法士によるリハビリ専門職が患者さまのお身体の状態を評価し、「人の手」を用いた以下のようなアプローチを行います。
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前腕・手のひらの筋肉のストレッチ指導
指を動かす筋肉は肘から前腕にかけて繋がっています。
腕全体の筋肉の緊張をほぐすことで、指の屈筋腱にかかる負担を軽減させます。
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関節可動域(ROM)訓練
長期間痛くて指を動かせていなかった場合、関節自体が硬くなって、拘縮していることがあります。
安全な範囲で指の曲げ伸ばしを行い、本来の動きを取り戻します。
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日常の動作指導・姿勢改善
手首や指に過度な力が入らない身体の使い方を指導し、再発しにくい環境を整えます。

ばね指の治療に関するQ&A(よくある質問)
Q1. 注射は痛いですか?
A. 注射の際には針を刺すので、一時的な痛みは伴いますが、まつもと整形外科では極細の針を使用し、超音波ガイド下で的確かつ迅速に注入を行うことで、痛みを最小限に抑えるよう配慮しています。
Q2. リハビリはどのくらいの頻度で通う必要がありますか?
A. 症状や時期によりますが、初期は週に1〜2回程度通っていただき、状態に合わせてご自宅での自主トレ指導へ移行していくのが一般的です。
Q3. 手術を避けたいのですが、ステロイド注射は何回でも受けられますか?
A. ステロイド注射は痛みを抑えるのには非常に効果的ですが、短期間に何度も繰り返すと腱が脆くなり、感染したり、断裂してしまうリスクがあります。
そのため、同じ指への注射は数ヶ月の間隔を空け、3回程度を限度としています。
注射やリハビリを行っても再発を繰り返し、どうしても手術が必要と判断される重症なケースでは、まつもと整形外科から連携する医療機関へ責任を持ってご紹介いたしますのでご安心ください。
【後半のまとめ】
ばね指は、適切な初期治療と正しいリハビリを行うことで、しっかりと改善を目指せる疾患です。「指1本の痛みくらいで…」と我慢せず、指の引っかかりや痛みを感じたら早めに受診してください。
福岡県久留米市安武町のまつもと整形外科では、正確な診断に基づいた診断と治療、理学療法士・作業療法士によるマンツーマンのリハビリで、痛みの改善から再発予防までしっかりとサポートいたします。
まつもと整形外科には国家資格を持つ理学療法士・作業療法士・柔道整復師・鍼灸師が計32名在籍しています。患者さま一人ひとりに合った専門性の高いリハビリメニューを提供させていただきます。
ご不明な点などがありましたら、お気軽にご相談ください!
当院には国家資格を持つ理学療法士・作業療法士・柔道整復師が計32名在籍しています。
患者さま一人ひとりに合った専門性の高いリハビリメニューを提供させていただきます。
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