【久留米市】骨折リスクを自分で予測?「FRAX」の仕組みとまつもと整形外科での活用法|久留米で整形外科診療を行う まつもと整形外科

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【久留米市】骨折リスクを自分で予測?「FRAX」の仕組みとまつもと整形外科での活用法|久留米で整形外科診療を行う まつもと整形外科
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【久留米市】骨折リスクを自分で予測?「FRAX」の仕組みとまつもと整形外科での活用法

「骨粗しょう症が心配だけど、病院に行くほどではないかも……」と迷っている方に、ぜひ知っていただきたい指標があります。それが、WHO(世界保健機関)が開発した骨折リスク評価ツール「FRAX(フラックス)」です。

 

【監修】

この記事は、福岡県久留米市安武町の「まつもと整形外科」院長 松本淳志(整形外科専門医)が監修しています。整形外科疾患、交通事故によるむちうちやケガの治療、リハビリテーションについて、医学的な見地から正しい情報をお届けします。

 

まつもと整形外科は福岡県久留米市安武町にある、整形外科・リハビリテーション科・スポーツ整形外科のクリニックです!!

こんにちは!

久留米市安武町にある整形外科クリニック看護師の大西です!

今回は「膝が痛い」「肩が痛い」といった個別の症状は一旦おいておき、骨粗しょう症の早期発見に欠かせない「FRAX」という評価指標にフォーカスして詳しく解説します。理学療法士として、リハビリの現場でも患者さまの将来のリスクを予測するために非常に重要視しているツールです。

FRAX(フラックス)とは何か?


FRAXは「Fracture Risk Assessment Tool」の略で、日本語では「骨折リスク評価ツール」と呼ばれます。これは、世界中の膨大な疫学データに基づき、「今後10年以内に、あなたが骨折する確率は何%か?」を計算してくれるものです。

骨粗しょう症の診断には通常、骨密度測定が必要ですが、FRAXの優れた点は、骨密度がわからなくても(未入力でも)ある程度の予測ができる点にあります。

 

なぜ骨密度だけでは不十分なのか?

 

骨の強さは「骨密度(70%)」と「骨質(30%)」の2つの要素で決まります。骨密度が高くても、骨の質が悪ければ折れやすくなります。FRAXは、年齢や生活習慣といった「骨の質」に影響を与える項目を数値化することで、より正確な「骨折のしやすさ」を導き出してくれるのです。

 

骨粗鬆症の骨

骨密度検査は重要です

 

FRAXでチェックする11の項目


FRAXでは、以下の項目をチェックします。まつもと整形外科の受付やリハビリテーション室でも、これらの項目を基準に患者さまの状態を把握することがあります。

 

  1. 年齢: 加齢とともにリスクは上がります。
  2. 性別: 女性は閉経の影響でリスクが高くなります。
  3. 体重・身長: 低体重(BMIが低い)は骨折リスクを高めます。
  4. 骨折歴: 過去に些細な転倒で骨折したことがあるか。
  5. 両親の骨折歴: 特に両親のどちらかが大腿骨近位部(足の付け根)を骨折している場合。
  6. 現在の喫煙習慣: 喫煙は骨代謝を阻害します。
  7. ステロイド剤の服用: 特定の病気の治療でステロイドを3ヶ月以上使用しているか。
  8. 関節リウマチ: リウマチ自体が骨を脆くする原因になります。
  9. 続発性骨粗しょう症: 糖尿病や甲状腺機能障害など、他の病気が原因の骨粗しょう症。
  10. 13単位以上の飲酒: 過度なアルコールは骨に悪影響を与えます。
  11. 骨密度(大腿骨近位部): 測定済みの場合は数値を入力します(未入力でも算出可能)。


計算結果をどう読み解く?


FRAXで計算すると、「主要骨粗しょう症骨折(背骨・手首・肩など)」と「大腿骨近位部骨折(足の付け根)」の2つの確率が%で表示されます。

 

治療を検討する目安

 

一般的に、日本国内のガイドラインでは以下の数値が治療開始を検討する一つの基準となっています。

  • 主要骨粗しょう症骨折のリスクが15%以上

たとえ骨密度の数値が「正常範囲内」や「少し低い程度」であっても、このFRAXの数値が15%を超えている場合、まつもと整形外科では将来の骨折を防ぐための治療やリハビリをご提案することがあります。

 

 

理学療法士がFRAXを重視する理由:リハビリとの関係


まつもと整形外科の理学療法士がリハビリを行う際、FRAXの数値は「運動メニューの強度」を決める重要な指標になります。

 

  • リスクが高い場合:

 

すでに骨が非常に脆くなっている可能性があるため、急激な負荷は避け、まずは「転ばないためのバランス訓練」や「正しい姿勢の保持」を優先します。

 

  • リスクが中等度の場合:

 

骨に刺激を与えて骨密度を増やすための「レジスタンストレーニング(筋力トレーニング)」や、骨に衝撃を与える「踵落とし運動」などを積極的に取り入れます。

久留米市の皆さまに、ただ運動をしてもらうのではなく、「科学的な根拠(FRAX)に基づいた安全なリハビリ」を提供することがまつもと整形外科の役割だと考えています。

 

歩く人の足元

定期的に検査を受けましょう

骨粗しょう症は「予防」できる時代です


FRAXで自分のリスクを知ることは、決して怖いことではありません。むしろ、骨折して寝たきりになるのを防ぐための「最強の武器」になります。

まつもと整形外科では、FRAXの結果を参考にしながら、精密なDXA法による骨密度検査を行い、患者さま一人ひとりに最適な「お薬」と「リハビリ」を組み合わせて提供しています。久留米市で骨の健康を守り、いつまでも元気に歩き続けたい方は、ぜひ一度ご相談ください。

 

当院で行っている骨粗しょう症検査・治療についてはこちらのページで詳しくご紹介しています!ぜひご覧ください☆



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監修

院長
松本 淳志 Atsushi Matsumoto

経歴

  • 済生会福岡総合病院
  • 製鉄記念八幡病院
  • 福岡市民病院
  • 九州大学病院
  • 九州医療センター
  • 福岡赤十字病院
  • 済生会八幡総合病院
  • 福岡青洲会病院

資格・所属学会

  • 日本整形外科学会 専門医(日本専門医機構)
  • 日本整形外科学会認定 運動器リハビリテーション医
  • 日本整形外科学会認定 脊椎脊髄病医
  • 日本フットケア学会認定 フットケア指導士
  • インフェクションコントロールドクター
  • 身体障害者福祉法第15条指定医師(肢体不自由)
  • 難病指定医
  • 日本医師会認定産業医
  • 日本整形外科学会
  • 日本感染症学会
  • 日本フットケア・足病医学会