【久留米市の整形外科専門医が解説】交通事故後の「隠れた打撲・捻挫」の危険性と適切なリハビリ治療|久留米で整形外科診療を行う まつもと整形外科

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【久留米市の整形外科専門医が解説】交通事故後の「隠れた打撲・捻挫」の危険性と適切なリハビリ治療|久留米で整形外科診療を行う まつもと整形外科
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【久留米市の整形外科専門医が解説】交通事故後の「隠れた打撲・捻挫」の危険性と適切なリハビリ治療

【久留米市の整形外科専門医が解説】シートベルトやエアバッグで胸や首が痛い?交通事故後の「隠れた打撲・捻挫」の危険性と適切なリハビリ治療


交通事故に遭った直後、「大きな外傷はないから大丈夫」と自己判断して病院受診を後回しにしていませんか?

【執筆】 

この記事は、福岡県久留米市安武町の「まつもと整形外科」院長 松本淳志(整形外科専門医)が執筆しています。
整形外科疾患、交通事故によるむちうちやケガの治療、リハビリテーションについて、医学的な見地から正しい情報をお届けします。


交通事故直後は無症状でも安心できない理由

 

車の衝突事故において、シートベルトやエアバッグは乗員の命を守るための最も重要な安全装置です。
しかし、命が助かる一方で、大きな衝撃を受け止めた身体には目に見えない深刻なダメージが残ることが少なくありません。

事故直後は脳内でアドレナリンやエンドルフィンといった神経伝達物質が大量に分泌されます。
これにより一時的に痛覚が麻痺し、重度の打撲や捻挫を負っていても「痛みを感じない」状態に陥ることがあります。

事故から数日、あるいは1〜2週間が経過して興奮が冷めた頃に、急激な首の痛み、肩の痛み、胸の圧痛、腰の重だるさといった症状が現れ始めるケースが非常に多く見られます。

骨折だけじゃない!シートベルトやエアバッグによる「体の中の深刻なダメージ」

 

車内で強い衝撃を受けたとき、体の奥深くではどのようなダメージが起きているのでしょうか。
ここでは、とくに見逃されやすい代表的な3つの症状について詳しく見ていきましょう。

1. シートベルトによる胸部・腹部の打撲と肋骨の損傷

 

強烈な減速G(重力加速度)がかかることで、身体を固定するシートベルトの帯に沿って強い圧迫力が加わります。

  • 鎖骨から胸骨、肋骨にかけての痛み
  • 深息(深呼吸)や咳、くしゃみをしたときの胸の激痛
  • 身体をひねったり起き上がったりする動作での痛み

これらは単なる皮膚表面の打撲だけでなく、深部の筋膜損傷や肋軟骨の損傷、あるいはレントゲンに写りにくい微細な肋骨不全骨折(ひび)を起こしている可能性が高いため、専門的な鑑別診断が不可欠です。

2. エアバッグ展開時の衝撃による顔面・頭部・頸部への打撲

 

エアバッグは時速100〜300km相当の猛烈な速度で膨らみます。命を守る防護壁となる反面、強い衝撃が顔面や胸部に直接ヒットします。

  • 顔面や顎、頭部への強い打撲
  • 頭痛、めまい、吐き気、耳鳴り
  • 首の激痛や動かしにくさ

エアバッグの風圧と衝撃によって首が強制的に過伸展・過屈曲(前後にあおられる状態)され、重度のむちうち症状を引き起こす原因となります。

3. 外傷性頸部症候群(むちうち)と腰椎捻挫

 

首の骨(頸椎)や腰の骨(腰椎)を取り囲む靭帯、関節包、筋肉群が過度に引き伸ばされて微細な断裂を起こす病態です。

  • 「首が回らない」「首から肩にかけてズキズキ痛む」
  • 「肩が痛い」「背中や腕にしびれが走る」
  • 「腰が痛くて屈めない、起き上がれない」

見た目には出血や大きな腫れがないため「隠れた打撲・捻挫」として見過ごされやすいですが、早期に適切な処置を行わないと慢性的な疼痛や神経症状を残す原因になります。


骨折だけじゃない!シートベルトやエアバッグによる「体の中の深刻なダメージ」

見逃しやすい主な症状チェックリスト

 

ご自身やご家族の身体に、以下のような症状や違和感が出ていないか確認してみてください。

  • 首・肩周囲の症状

    • 首を動かすと激痛が走る、左右に振り向けない
    • 肩が痛い、腕を持ち上げると肩から背中に痛みが響く
    • 首から肩、腕にかけてピリピリとしたしびれや違和感がある
    • 頭が重い、後頭部が痛む、頑固な頭痛が続いている

  • 胸部・胴体周囲の症状

    • シートベルトが当たっていた胸や肩の線に沿って押すと痛い(圧痛)
    • 笑ったり深呼吸をしたりすると胸の奥が痛む
    • 寝返りを打つとき、背中や胸に痛みが走る

  • 全身性・神経系の症状

    • 事故後からめまい、立ちくらみ、吐き気を感じる
    • 天候や気温の変化によって身体の痛みやだるさが強まる
    • 睡眠が浅くなり、事故の緊張感が抜けない

これらの症状が1つでも該当する場合、身体内部の靭帯損傷や軟部組織の打撲、捻挫が進行しているサインです。

整形外科と他の医療機関・整骨院との決定的な違い

 

交通事故のケガで治療を受ける際、どの医療機関を選ぶべきか迷われる方が多くいらっしゃいます。

医学的な観点から、まずは必ず整形外科(医師)を受診していただく必要があります。

1. 医師による医学的診断と精密検査

 

整形外科では、医師がレントゲン(X線)検査やエコー検査、必要に応じてMRI・CTなどの高度画像診断、徒手検査を用いて骨格や筋肉、神経の状態を詳細に評価します。整骨院や接骨院では法的に画像診断ができません。

2. 人身事故届出に必要な診断書の発行

 

警察に人身事故として届けるため、また保険会社に適正な治療費請求を行うためには公的な診断書が必須ですが、この診断書を記載できるのは医師だけです。事故後時間が経ってからの受診になると、事故と症状との因果関係が証明できず、保険適用が認められなくなるリスクが高まります。

3. 投薬治療と処置の選択肢

 

激しい痛みや炎症に対して、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)や筋緊張弛緩剤の内服薬調整、湿布薬の処方、痛みの強い部位へのブロック注射などは医師のみに許された医療行為です。

まつもと整形外科におけるリハビリテーションの特徴

 

まつもと整形外科」では、医師による定期的な診察と評価のもと、国家資格を有するる理学療法士が連携して患者さま一人ひとりに合わせた最適なリハビリを提供しています。

1. 理学療法士・作業療法士・柔道整復師による専門的アプローチ

 

当院には国家資格を持った理学療法士、作業療法士、柔道整復師が32名在籍しております。
マッサージや牽引療法にとどまらず、解剖学・生理学に基づいた「物理療法」と「運動療法(徒手療法)」を組み合わせて実施します。

・急性期(事故直後〜2週間程度)
炎症と痛みが強いため、患部への過度な刺激を避け、消炎鎮痛を目的とした物理療法や、痛みのない範囲でのソフトなマッサージ、軽めのストレッチ等の指導を中心に行います。

・回復期(2週間以降〜)
痛みの軽減に合わせて、マッサージで緊張した筋肉をしっかりとほぐし、硬くなった関節の可動域訓練や、姿勢指導などの運動療法を順次開始します。

 

2. 後遺症を残さないための段階的リハビリプラン

 

交通事故による打撲や捻挫を放置すると、組織が硬化して関節可動域制限や慢性痛へと移行します。「まつもと整形外科」では、患者さまの回復スピードを見極めながら、日常生活動作(ADL)や仕事復帰に向けた段階的なプログラムを設定し、後遺症を残さない根本的な治療を目指します。


肩関節のリハビリをする男性理学療法士
 

よくある質問(FAQ)

 

Q1. 事故から数日経ってから肩の痛みや首の痛みが出てきました。今からでも受診して大丈夫ですか?

 

A. はい、速やかに受診してください。
交通事故による受傷では、数日後〜1週間程度経ってから症状が顕在化することは珍しくありません。
ただし、事故から2週間以上経過してしまうと、保険会社や警察から「事故との因果関係が不明」と判断され、保険適用ができなくなる可能性が高まります。
痛みや違和感を覚えたら、すぐに久留米市周辺で交通事故によるお悩みはまつもと整形外科にお任せください。
むち打ちをはじめとする交通事故治療の実績豊富なスタッフが多数在籍しております。

Q2. レントゲンで「骨には異常なし」と言われましたが、痛みが強いです。

 

A. レントゲンは主に「骨」の状態を写す検査です。
シートベルトやエアバッグによる打撲、筋膜損傷、むちうちなどの「靭帯・筋肉・神経のダメージ」はレントゲンには写りません。
骨に異常がなくても内部の組織が著しく損傷しているケースが多いため、継続的な消炎鎮痛処置と専門的なリハビリが必要です。

Q3. 整骨院に通いたいのですが、整形外科との併用は可能ですか?

 

A. 医療上の観点から、まず「まつもと整形外科」で医師の定期的な診断と経過観察を受けることが前提となります。
医師の許可のもとで治療方針を共有しながら進めることが、患者さまの健康面においても保険手続き面においても最も安全です。

 

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著者

院長
松本 淳志 Atsushi Matsumoto

経歴

  • 済生会福岡総合病院
  • 製鉄記念八幡病院
  • 福岡市民病院
  • 九州大学病院
  • 九州医療センター
  • 福岡赤十字病院
  • 済生会八幡総合病院
  • 福岡青洲会病院

資格・所属学会

  • 日本整形外科学会 専門医(日本専門医機構)
  • 日本整形外科学会認定 運動器リハビリテーション医
  • 日本整形外科学会認定 脊椎脊髄病医
  • 日本フットケア学会認定 フットケア指導士
  • インフェクションコントロールドクター
  • 身体障害者福祉法第15条指定医師(肢体不自由)
  • 難病指定医
  • 日本医師会認定産業医
  • 日本整形外科学会
  • 日本感染症学会
  • 日本フットケア・足病医学会