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シンスプリントを克服する!陸上選手のためのリハビリと効果的ストレッチ|久留米市の整形外科|まつもと整形外科

シンスプリントを克服する!陸上選手のためのリハビリと効果的ストレッチ


こんにちは !

久留米市安武町にある整形外科クリニック まつもと整形外科の理学療法士の野口です!

 


【陸上競技で多い!】シンスプリントの原因と治し方|効果的なストレッチで再発予防

 

陸上競技やサッカー、バスケットボールなど、走る・跳ぶ動作が多いスポーツで「すねの内側が痛い」と訴える選手は少なくありません。その代表的な症状がシンスプリント(脛骨過労性骨膜炎)です。
一度発症すると長引きやすく、練習を続けながら悪化させてしまうケースも多く見られます。今回は、シンスプリントの原因や症状、効果的なリハビリ方法、そして再発予防に役立つストレッチをご紹介します。

 


シンスプリントとは?

 

シンスプリントは、すね(脛骨)の内側に沿って痛みが出るスポーツ障害です。医学的には「脛骨過労性骨膜炎」と呼ばれ、骨膜や周囲の筋肉に炎症が起きることで発症します。

 

主な発症スポーツ

  • 陸上競技(特に中・長距離走)

  • サッカー

  • バスケットボール

  • バレーボール

  • ダンスやチアリーディング

繰り返しのジャンプやランニング動作によって、すねに過剰な負担がかかることで痛みが生じます。

陸上でスタートをきる

さまざまさスポーツが原因となり得ます

 


シンスプリントの原因

 

シンスプリントは単なる「使いすぎ」だけではなく、複数の要因が絡み合って発症します。

  1. オーバートレーニング
    急に練習量を増やしたり、休養不足のまま走り込みを行うと発症リスクが高まります。

  2. 足のアライメント(骨の並び方)
    扁平足や回内足など、土踏まずのアーチが低下していると、脛骨への負担が増します。

  3. 筋肉の柔軟性不足
    ふくらはぎ(下腿三頭筋)やハムストリングスが硬いと、下腿のバランスが崩れやすくなります。

  4. シューズや練習環境
    クッション性の低いシューズや、アスファルトなど硬い地面での反復練習はリスク要因となります。


シンスプリントの症状

 

シンスプリントの典型的な症状は以下の通りです。

  • すねの内側に沿った鈍い痛み

  • 練習を始めると痛みが強くなる

  • 練習後にズキズキと痛む

  • ひどくなると歩行時にも痛みを感じる

早期のうちは「ウォーミングアップで痛みが軽減する」こともありますが、進行すると安静時にも痛みが続き、疲労骨折へ移行するケースもあります。

 

脛の痛み

症状はさまざま

 

 


シンスプリントの治療とリハビリ

 

シンスプリントを改善し、再発を防ぐためには「安静」「ストレッチ」「筋力強化」「フォーム改善」の4本柱が重要です。

1. 安静と炎症コントロール

  • 痛みが強い時期は無理に練習を続けず、ランニング量を減らします。

  • 冷却(アイシング)で炎症を抑えましょう。

 

2. 柔軟性改善(ストレッチ)

ふくらはぎや足首の柔軟性を高めることで、すねへの負担を軽減できます。

 

3. 筋力トレーニング

  • 下腿のインナーマッスル(後脛骨筋)を鍛える

  • 体幹を強化して着地動作を安定させる


4. フォーム改善

  • 足の着地位置を見直し、過度な回内を防ぐ

  • クッション性の高いシューズを使用する

 

トラックを走る様子

フォームの改善が必要となる場合があります

 


効果的なストレッチ:ヒラメ筋ストレッチ

 

シンスプリントの改善・予防に特に有効なストレッチをご紹介します。

 

方法

  1. 壁に両手をつき、ストレッチしたい方の足を後ろに引きます。

    ストレッチをする男性理学療法士

  2. かかとを床につけたまま、膝を軽く曲げます。
    ストレッチをする男性理学療法士

  3. ふくらはぎの下部(アキレス腱に近い部分)が伸びるのを感じながら20〜30秒キープ。

  4. 反対側も同様に行います。

 

ポイント

  • 膝を曲げることでヒラメ筋がしっかり伸びます。

  • 練習後やお風呂上がりに行うとより効果的です。

 

 


再発予防のためにできること

 

シンスプリントは再発しやすいスポーツ障害です。競技復帰後も以下を意識しましょう。

  • 練習量を段階的に増やす

  • 柔軟性トレーニングを習慣化する

  • 筋力トレーニングで下肢と体幹を強化する

  • 適切なシューズを選び、摩耗したら交換する


 

 

まとめ

 

シンスプリントは「頑張りすぎる選手」に多いスポーツ障害です。しかし、早めの対応と正しいリハビリで改善可能です。

  • 原因を理解し、オーバートレーニングを避ける

  • ストレッチと筋力強化を組み合わせる

  • フォームやシューズを見直す

これらを意識することで、再発を防ぎながらパフォーマンスを維持できます。

シンスプリントでお悩みの方は、自己判断で我慢せず、整形外科やスポーツリハビリを専門とする医療機関に早めにご相談ください。

 

 


スポーツリハビリ

まつもと整形外科ではスポーツでのケガの治療を専門とするスポーツリハビリチームがあり、スポーツでのケガの治療を専門とする理学療法士が治療を担当します。スポーツリハビリでは、スポーツでのケガに対して早期スポーツ復帰、再発の予防、パフォーマンス向上を目的としてリハビリを行っていきます。競技特性に応じた専門的なリハビリが必要となるために、スポーツでのケガでお悩みの方、リハビリをご希望の方はぜひご相談下さい。

 

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