転倒による大腿骨や手首、背骨の骨折は非常に多く、再び元の生活を取り戻すまでに時間がかかります。
福岡県久留米市安武町にある「まつもと整形外科」
こんにちは !
久留米市安武町にある整形外科クリニック まつもと整形外科の骨粗鬆症マネージャー・理学療法士の徳永です!
目次
高齢者に多い骨折と骨粗しょう症の関係とは?
はじめに:高齢者に多い骨折の背景
高齢者の骨折は、日常生活に大きな影響を与えることが多く、要介護の原因にもなり得ます。
その背景には、「骨粗しょう症」という骨がもろくなる病気が深く関係しています。
私たち理学療法士は、骨折後のリハビリだけでなく、骨折を防ぐ体づくりにも関わっています。今回は、骨粗しょう症と骨折の関係、そして予防とリハビリのポイントについてお話しします。
骨粗しょう症とは?理学療法士が見る“骨の質”
骨粗しょう症とは、骨密度が低下し、骨がスカスカになって折れやすくなる病気です。
女性は閉経後、男性も加齢によりホルモンバランスが変化し、骨量が減少しやすくなります。
整形外科では骨密度を測定し診断を行いますが、理学療法士としては、骨だけでなく“姿勢・筋力・動きの質”にも注目します。
骨が弱っていても、筋力やバランス能力が保たれていれば転倒リスクを減らすことができるからです。
高齢者に多い骨折の種類と特徴
骨粗しょう症が関与しているといわれる代表的な骨折部位を3つ紹介します。
大腿骨近位部骨折(股関節周辺の骨折)
- 転倒時に太ももの付け根を打って骨折。
- 入院・手術が必要になりやすい。
- 寝たきりのリスクが高い。
椎体圧迫骨折(背骨の骨折)
- くしゃみや咳などの軽い力でも折れてしまう。
- 背中が丸くなり、呼吸や胃腸にも影響。
橈骨遠位端骨折(手首の骨折)
- 手をついて転んだときに起こりやすい。
- 主に女性に多く見られる。
これらの骨折は、骨密度の低下+筋力・バランス低下+不注意な動作により起こります。
骨折後のリハビリテーションの重要性
私たち理学療法士の出番は、骨折直後から始まります。
「骨が治るのを待つ」だけでなく、早期離床、筋力維持、日常生活動作の回復が大切です。
✅ リハビリの主な目的
- 再骨折を防ぐ筋力とバランスの強化
- 自信を持って歩けるようになる動作練習
- 日常生活(トイレ・着替え・料理など)の自立支援
✅ こんな運動を取り入れます
- 下肢筋力トレーニング(膝伸ばし、スクワット)
- 体幹トレーニング(姿勢保持)
- 立位バランス訓練(片脚立ちなど)
- 歩行練習(歩幅、足運びの指導)
患者さまの体力や痛みの程度に合わせて、運動指導をさせていただきます。
骨折を予防するためにできること
骨折を防ぐには、骨を強くすることだけでなく、転倒しにくい体づくりと生活環境の見直しが大切です。
運動習慣を身につける
- 週に2~3回の軽い筋トレやウォーキング
- ストレッチで柔軟性アップ
食事で骨をサポート
- カルシウム:牛乳・小魚・大豆製品
- ビタミンD:きのこ・鮭・日光浴
- たんぱく質:筋力維持に必須!肉・魚・卵などをバランス良く
家の中の危険を減らす
- 敷居・段差をなくす
- 滑りやすい床にマットを敷く
- 夜間照明や手すりの設置
骨粗しょう症の早期発見
- 健康診断や整形外科で骨密度測定を受ける
- 自覚症状がなくても40歳以上での検査がおすすめです
まとめ:骨折は“防げる”時代に
骨粗しょう症による骨折は、高齢者の生活の質を大きく下げる一因ですが、予防も回復も可能です。
理学療法士としては、「転ばない体」と「動ける体」をつくるために、日々の運動指導や生活指導を通じて支援しています。
「年だから仕方ない…」ではなく、「今からでもできること」に目を向けて、
骨と筋肉の健康を守っていきましょう!
📍まつもと整形外科では…
当院では、骨粗しょう症の診断から、骨折後のリハビリ、予防の運動指導まで、国家資格を持った理学療法士が連携してサポートしています。
久留米市で骨や筋肉のことでお困りの方は、ぜひ一度ご相談ください。
当院で行っている骨粗しょう症検査・治療については以下のページで詳しくご紹介しています!ぜひご覧ください☆
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【参考文献】
・骨粗鬆症財団,骨粗鬆症の検査https://www.jpof.or.jp/osteoporosis/inspection_treatment/tabid255.html
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