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骨粗しょう症のセルフチェック ~FLAXで簡単にリスクを把握~|久留米市の整形外科|まつもと整形外科

骨粗しょう症のセルフチェック ~FLAXで簡単にリスクを把握~


まつもと整形外科は福岡県久留米市安武町にある、整形外科・リハビリテーション科・スポーツ整形外科のクリニックです!!

こんにちは!まつもと整形外科の骨粗鬆症マネージャー(看護師)の大西です!

年齢とともに、骨がもろくなりやすいことをご存じでしょうか。

骨が弱くなる「骨粗鬆症(こつそしょうしょう)」は、自覚症状がほとんどないまま進行し、突然の骨折を引き起こすことがあります。しかし、早い段階でリスクに気づき、予防に取り組めば、骨粗しょう症を防ぐことも十分に可能です。

今回は、骨粗しょう症のリスクを自分で簡単にチェックできる方法として、「FLAX(フラックス)」をご紹介します。ぜひご自身の骨の健康を見直すきっかけにしてください。

骨粗しょう症とは? ~気づかぬうちに進行する骨の病気~

骨粗しょう症は、骨の密度や強度が低下し、骨がもろくなり、骨折しやすくなる病気です。特に女性は、閉経後に女性ホルモンの減少が原因で発症リスクが高まりますが、男性にも発症する可能性があります。

骨粗しょう症による骨折は、背骨(脊椎圧迫骨折)、手首、大腿骨(太ももの骨)などに多く見られます。特に高齢者の場合、骨折によって寝たきりになったり、生活の質(QOL)が大きく低下するリスクがあります。

骨粗しょう症の主な原因

  • 加齢
  • ホルモンバランスの変化(特に女性ホルモン)
  • カルシウムやビタミンD不足
  • 運動不足
  • 喫煙・過度な飲酒
  • 遺伝的要因

これらのリスク要因が重なると、骨粗しょう症の発症確率が高まります。

FLAX(フラックス)とは? ~骨粗しょう症の簡単セルフチェック法~

FLAX(Fracture Risk Assessment Tool)とは、日本骨粗鬆症学会が提唱している、骨粗しょう症のリスクを自宅で簡単に自己評価できるツールです。

複雑な検査や医療機関の受診をせずとも、自分でチェックリストに答えていくだけで、骨折リスクをおおまかに把握できます。

FLAXでは、以下のような質問に答える形で進めます。

FLAXチェックリスト(例)

  1. 年齢は70歳以上ですか?
  2. 身長が若いころに比べて3cm以上縮みましたか?
  3. 背中や腰が曲がってきたと感じますか?
  4. 転びやすい、ふらつきやすいと感じますか?
  5. 過去に骨折したことがありますか?
  6. ご両親や兄弟姉妹に骨粗鬆症や骨折歴のある方はいますか?
  7. タバコを吸っていますか?
  8. お酒をたくさん飲む習慣がありますか?
  9. カルシウムを意識して摂取していますか?
  10. 運動する習慣はありますか?

チェック結果の目安

  • はいが多いほど骨粗しょう症リスクが高いと考えられます。
  • 特に、「過去に骨折歴がある」「身長の縮み」「ふらつき」は要注意です。
  • チェック結果に不安があれば、早めに医療機関で精密検査(骨密度測定など)を受けましょう。

FLAXはあくまで「目安」ですので、正確な診断は整形外科医に相談することが重要です。

 

チェックリストとペン
「はい」が多いと、骨粗しょう症のリスクが高くなります。

骨粗しょう症は予防できる! ~今からできるセルフケア~

骨粗しょう症は「年をとったら自然に起こるもの」と思われがちですが、実際には生活習慣を見直すことで予防できます。今日からできる骨粗しょう症対策をまとめます。

1. 食生活の改善

  • カルシウムをしっかり摂りましょう(牛乳、ヨーグルト、小魚、緑黄色野菜など)。
  • ビタミンD意識しましょう(鮭、さんま、きのこ類など)。
  • バランスよく栄養をとることが基本です。

2. 適度な運動

  • ウォーキングや軽いジョギングで骨に適度な負荷をかけましょう。
  • 筋力トレーニングやバランス運動も、転倒予防に役立ちます。

3. 禁煙・節酒

  • 喫煙は骨密度を下げます。禁煙をおすすめします。
  • 過度な飲酒も骨への悪影響がありますので、控えめにしましょう。

4. 日光浴

  • 日光にあたることで、体内でビタミンDが生成されます。
  • 毎日15分程度の日光浴を目安にしましょう。
青空と雲
15分の日光浴だけでも変わります。

骨粗しょう症リスクを放置するとどうなる?

骨粗しょう症を放置すると、軽い転倒でも骨折してしまい、そこから寝たきりになってしまうリスクが高まります。

特に大腿骨の骨折は、手術や長期入院が必要となり、その後の生活に大きな制限が生じます。

また、背骨の圧迫骨折は「いつの間にか骨折」と呼ばれ、痛みを自覚しないまま進行することも少なくありません。これにより、背中が曲がったり、身長が縮んだりして、見た目にも大きな影響を与えます。

骨粗しょう症は「痛くなってからでは遅い」病気なのです。

まとめ ~自分の骨を守るために、まずはチェックを~

骨粗しょう症は、気づかないうちに進行する病気です。しかし、FLAXセルフチェックのような簡単な方法でリスクを把握し、早めに対策を始めれば、未来の骨折を防ぐことができます。

「まだ大丈夫」と思っていても、今日チェックすることで将来のリスクを減らすことができるかもしれません。

少しでも不安を感じたら、整形外科で骨密度検査を受け、必要に応じて適切な治療や生活改善を始めましょう。

いつまでも自分らしく、元気に過ごすために、今できる一歩を踏み出しましょう!

当院で行っている骨粗しょう症検査・治療については以下のページで詳しくご紹介しています!ぜひご覧ください☆

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骨粗しょう症検査と治療のご紹介


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【参考文献】

・骨粗鬆症財団,骨粗鬆症の検査https://www.jpof.or.jp/osteoporosis/inspection_treatment/tabid255.html