頸肩腕症候群とは

頸肩腕症候群(けいけんわんしょうこうぐん)とは、首(頸部)から肩、腕、そして手にかけての「痛み」や「しびれ」「こり」「違和感」などが生じる症状の総称です。
これは特定の病名というよりも、レントゲンやMRIなどの検査を行っても「頸椎椎間板ヘルニア」のようなはっきりとした原因疾患が特定できない場合に、これらの不調をまとめてこのように呼びます。
現代社会において非常に多く見られる問題であり、長時間のデスクワークやスマートフォンの使用により、同じ姿勢を続けることが大きな原因となっています。現代人の生活習慣が筋肉や筋膜に過度な負担をかけ、血行を悪化させることで引き起こされます。
まつもと整形外科では、単なる「肩こり」として片付けず、症状の背後にある生活習慣や姿勢の問題を詳細に分析し、根本的な改善を目指しています。
症状
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首、肩、背中にかけての凝りや痛み
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腕から手にかけてのしびれや違和感
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手の冷えや脱力感
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首や肩の可動域の制限
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目の疲れ(眼精疲労)
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後頭部から首の付け根にかけての頭痛
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めまい、耳鳴り、吐き気
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慢性的な疲労感や不眠などの自律神経症状
など
原因
長時間の同じ姿勢
デスクワークなどで長時間同じ姿勢を続けることで、特定の筋肉に負荷が集中します。
デジタルデバイスの使用
スマートフォンの長時間使用や、猫背でのパソコン作業が原因となります。
ストレスと疲労
精神的なストレスは筋肉を無意識に緊張させ、血行を悪化させます。
運動不足
筋肉の柔軟性が低下し、血流を促すポンプ機能が弱まることで、疲労物質が溜まりやすくなります。
環境要因
冷房による冷えや、作業環境の照明、机・椅子の高さが合っていないことも影響します。
診断
問診
症状の場所、痛みが出るタイミング、仕事の内容や生活習慣などを詳しく伺います。
視診・触診
筋肉の緊張状態、肌の色、腫れの有無などを観察し、硬くなった筋肉や筋膜を特定します。
関節可動域・筋力検査
首や肩の動きの範囲を確認し、筋力の低下がないかを調べます。
画像検査(X線)
頸椎の形状(ストレートネックなど)や変形の有無を確認します。神経症状が強い場合には、MRI検査を提携病院へ依頼し、詳細な神経圧迫の状態を確認します。
セルフチェック
以下の項目に当てはまる方は、頸肩腕症候群の可能性があります。
□ 1日の中でパソコンやスマートフォンを触る時間が長い
□ 肩から腕にかけて、常に重だるい感じやしびれがある
□ 休憩を取っても、肩や首の疲れがなかなか抜けない
□ 指先に力が入りにくい、または細かい作業がしづらくなった
□ 夕方になると頭痛や吐き気を感じることがある
※これらに当てはまる場合は、症状が慢性化する前にまつもと整形外科へご相談ください。
治療
薬物療法

筋肉の緊張を和らげる筋弛緩薬や、炎症を抑える消炎鎮痛薬(ロキソプロフェン、セレコキシブ等)を使用します。
湿布・塗り薬
患部の炎症を抑え、痛みを緩和するために処方します。
温熱療法
血行を促進し、筋肉の柔軟性を取り戻すために患部を温めます。
生活環境のアドバイス
パソコンの画面の高さや、適切な休憩の取り方など、具体的な環境改善を提案します。
リハビリ
筋肉・筋膜のリラクゼーション
凝り固まった深部の筋肉や筋膜を和らげ、血行を促進します。
ストレッチ指導
首、肩、背中、そして胸の筋肉を伸ばすことで、柔軟性を高めます。
姿勢矯正訓練
猫背や巻き肩を改善するためのエクササイズを行い、骨格を正しい位置へ導きます。
筋力トレーニング
肩甲骨周りの筋肉を適切に使えるようにし、特定の筋肉への負担を分散させます。
セルフケア指導
ご自宅や職場でも行える簡単な体操を指導し、再発を予防します。
セルフケア・予防
1時間に一度のリセット
長時間座りっぱなしを避け、定期的に立ち上がって肩や首を動かしましょう。
適切な姿勢の維持
椅子に深く腰掛け、背筋を伸ばした姿勢を意識してください。
入浴でリラックス
38〜40℃程度のぬるめのお湯にゆっくり浸かり、全身を温めて緊張をほぐしましょう。
深呼吸とリラクゼーション
ストレスは筋肉を硬くするため、ヨガや深呼吸などで心身をリラックスさせる時間を作ってください。
バランスの良い食事
血行を促進するビタミンB群や、筋肉の働きを助けるマグネシウムなどを摂取しましょう。
Q&A
ただの肩こりと何が違うのですか?
一般的な肩こりは肩周辺に限局した不快感ですが、頸肩腕症候群はそれが腕や手、目、頭、さらには精神的な疲労にまで波及している状態を指します。
マッサージに行けば治りますか?
一時的には楽になることがありますが、根本的な原因である「姿勢」や「仕事環境」が変わらなければ、すぐに再発します。医療機関での適切なリハビリとセルフケアの組み合わせが重要です。
腕がしびれるのは、骨がズレているからでしょうか?
骨のズレ(すべり症等)が原因の場合もありますが、多くは筋肉の過度な緊張が神経を圧迫しているために起こります。レントゲン等でその原因を明確に切り分けることが大切です。
運動不足は関係ありますか?
関係があります。筋肉を動かさないと血流が滞り、疲労物質が排出されにくくなります。ウォーキングや軽いストレッチを継続することが予防に繋がります。
どれくらい通院すれば改善しますか?
症状の強さや生活習慣にもよりますが、数週間のリハビリで効果を実感される方が多いです。慢性化している場合は時間がかかることもあるため、根気よく続けていきましょう。















