足底腱膜炎(足底筋膜炎) PLANTAR-FASCIITIS

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足底腱膜炎(足底筋膜炎)とは

足底には、踵(かかと)から足の指の付け根にかけて、強靱な繊維組織である腱が膜のように広がっており、足底腱膜でと呼ばれます。足底腱膜炎とは、踵(かかと)から足の指の付け根まで伸びる「足底腱膜(足底筋膜)」に炎症が起きて痛みが出る病気です。
足底腱膜は、歩く・走る・立つという日常の動作で常に負担を受けており、繰り返しの衝撃や使いすぎによって炎症が起こります。

特に、朝起きて立ち上がったときや歩き始めの最初の数歩に痛みが強く出ることが特徴です。 スポーツ愛好家だけでなく、立ち仕事の方、中高年の方にも多くみられる「代表的な足の痛み」です。

症状

CONSULTATION

このような症状はありませんか?

  • 朝起きて一歩目に強く痛む
  • 立ち上がった直後にズキッとした痛みが走る
  • 歩き続けると足裏が熱くなるように痛む
  • かかとや土踏まずを押すと強い痛みが出る
  • 長時間の立ち仕事や運動後に痛みが増える

など

原因

踵(かかと)には歩行やジャンプ動作で地面に着地する際に荷重による負荷と強い牽引力の両方が加わることで負荷が集中します。一度の衝撃ではなく、毎日繰り返される衝撃で炎症を起こします。

✅ 長時間の立ち仕事
✅ 硬い床での作業
✅ 運動(ランニング・ジャンプ動作など)の繰り返し
✅ 足に合わない靴・すり減った靴の使用
✅ 扁平足・ハイアーチなどの足の形状
✅ 体重増加による負担増加
✅ 加齢によって腱膜が硬くなる

荷重負荷と足底腱膜に強い牽引力(引っ張られる力)がかかり続けることで、微細な損傷が蓄積し炎症が起こります。

どのような人がなりやすいか

ランナー・スポーツ愛好家

ランニングやジャンプの繰り返しで足裏に強い衝撃が加わります。

立ち仕事の方

看護師・販売員・工場勤務など、立ちっぱなしの時間が長い職業はリスクが高くなります。

合わない靴を使用している方

仕事での安全靴、クッション性の低い靴、靴底が薄い靴、ヒールの多用などは負担増。

扁平足・ハイアーチなどの足の特徴がある方

足底腱膜にかかる力が偏り、炎症が起きやすいタイプです。

体重が増加している方

体重増加により足裏への負担が大きくなるため、発症しやすくなります。

中高年の方

年齢とともに腱膜や組織が硬くなり、衝撃を吸収しづらくなります。

検査・診断

レントゲン検査

扁平足の有無、踵(かかと)の骨棘(骨のトゲ)の有無や、骨の異常がないか確認します。

触診

かかとの内側や土踏まずを押し、痛みの再現や腱膜の緊張を評価します。

超音波(エコー)検査

炎症や腱膜の肥厚(厚くなっている状態)をリアルタイムで確認できます。 ※足底腱膜炎の診断に非常に有効です。

治療法

薬物療法

○炎症を抑える鎮痛薬
○湿布・外用薬で局所の痛みを軽減

物理療法

○温熱療法(ホットパック・遠赤外線)で血流を改善
○電気治療(干渉波・低周波)で痛みを軽減

注射療法(必要に応じて)

炎症が強い場合、ステロイド注射を検討します

※エコーガイド下で、炎症を起こして肥厚した足底腱膜に直接ステロイド注射を行います。即効性があり、1度の注射で多くの方が改善します。繰り返し注射を行うと腱膜が弱くなることがあるため、適応を慎重に判断します。

インソール療法(足底板療法)について

足底腱膜炎の治療において、インソール(足底板)療法は非常に効果の高い治療のひとつです。
「歩くと痛い」「朝の一歩目がつらい」という症状の背景には、足のアーチの崩れや、かかとへの過剰な負担が隠れていることが多くあります。

インソールは、その負担を軽減し、足底腱膜が自然に回復できる環境を整える重要な役割を果たします。

リハビリテーション

① 足底・ふくらはぎのストレッチ

足底腱膜はふくらはぎの筋肉とつながっているため、ふくらはぎが硬いと痛みが増します。

○ふくらはぎのストレッチ
○足指・足底のストレッチ
などを行い、全体の柔軟性を高めます。

② 筋膜リリース

理学療法士が手技で足底・ふくらはぎの筋膜の緊張を取り除き、動きをスムーズにします。

③ 足のアーチトレーニング

○タオルギャザー(足指でタオルをたぐり寄せる運動)
○足趾グーパー運動
○足部内在筋トレーニング
アーチが安定することで足底腱膜への負担が減ります。

④ 歩き方・姿勢指導

足のつき方や体重のかけ方を確認し、痛みを悪化させない動作を習得します。

セルフケア・予防

● 自宅でできるストレッチ

○朝の「足裏伸ばし」
○ふくらはぎストレッチ
○ペットボトルやゴルフボールを使った足裏マッサージ

● 靴の見直し

○クッション性の高い靴
○すり減った靴は早めに交換
○かかとが柔らかすぎないものを選ぶ

● 体重管理

体重が増えると足裏の負担が大きくなるため、適正体重を維持することも重要です。

● 急な運動量の増加を避ける

特にランニングは、距離やスピードを急に増やすと悪化しやすくなります。

よくあるご質問

Q

朝の痛みが強いのはなぜですか?

A

足底腱膜は寝ている間に縮むため、朝立ち上がる瞬間に急に引き伸ばされて痛みが出ます。

Q

運動しても大丈夫ですか?

A

痛みの強い時期は控えた方が良いです。痛みが落ち着いたら、ふくらはぎのストレッチを行いながら負担の少ない運動から再開します。

Q

足底腱膜炎は自然に治りますか?

A

放置しても治りにくく、数か月〜1年にわたり慢性化することがあります。早めのリハビリとインソールが改善のカギです。

Q

足底腱膜炎でインソールをすすめられました。どんなインソールが良いのですか?

A

土踏まず(内側縦アーチ)を高くするインソールを使用することで足底腱膜への緊張を減らすことができて効果的です。

Q

足底腱膜炎の予防策はありますか?

A

アーチのついたインソールの使用、運動前の足底のストレッチ、体重管理が大切です。整形外科ではリハビリを行うことで、治療と同時に予防の効果も期待できます。