まつもと整形外科は福岡県久留米市安武町にある、整形外科・リハビリテーション科・スポーツ整形外科のクリニックです!!
こんにちは!
久留米市安武町にある整形外科クリニック まつもと整形外科 院長 松本淳志です
健康寿命を延ばす秘訣とは?~フレイルを防ぎ、いきいきと暮らすために~
日本は、世界でも有数の長寿国です。しかし、長寿社会において忘れてはいけないのが、「何歳まで生きるか」ではなく「どれだけ健康で自立した生活ができるか」です。病気や介護に頼ることなく過ごせる期間、「健康寿命」をいかに延ばしていくかが、私たち一人ひとりに求められています。
最近では、「フレイル(虚弱)」というキーワードもよく耳にするようになりました。これは健康寿命の延伸を妨げる大きな要因となる状態です。
この記事では、健康寿命とは何か、そしてその延伸のカギを握る「フレイル予防」について、整形外科の視点も交えて詳しく解説します。久留米市のまつもと整形外科でも実践している取り組みもご紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
健康寿命とは?平均寿命との違い
まず、「健康寿命」という言葉の意味を正しく理解しておきましょう。
健康寿命とは、介護を必要とせず、自立した生活ができる期間のことを指します。一方、平均寿命は、文字通り生まれてから亡くなるまでの寿命です。
厚生労働省の2022年データによれば、日本人の平均寿命は男性81.05歳、女性87.09歳。一方、健康寿命は男性72.68歳、女性75.38歳。
つまり、男性は約8年、女性は約12年ほど、健康ではない状態で過ごしているという計算になります。
この期間は、病気・介護・寝たきり・認知症などで生活の質が大きく低下している可能性があります。
健康寿命を延ばす鍵は「フレイル予防」
最近注目されている概念のひとつに、「フレイル(Frailty)」があります。日本語では「虚弱」と訳されますが、健康な状態と介護が必要な状態の中間と考えられています。
フレイルとは?
フレイルは、加齢とともに身体機能・認知機能・社会的活動が低下した状態を指します。見た目にはまだ元気そうに見えても、身体の中ではさまざまな機能が衰えてきており、放っておくと転倒や病気、認知症、要介護へとつながるリスクがあります。
しかしこのフレイル、早期に気づいて対策を取れば、健康な状態に戻ることも可能なのです。
フレイルのチェックポイント
以下のような変化がある場合、フレイルの初期段階かもしれません。
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半年以上で体重が2〜3kg以上減少した
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歩く速度が遅くなった
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最近、外出の回数が減った
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疲れやすくなった
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認知機能の低下(物忘れなど)が気になる
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一人での食事が増え、会話の機会が減ってきた
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特に高齢の方では、「疲れやすい」「動くのが面倒」などのサインを見逃しがちです。家族や医療機関による定期的な観察と声かけが、早期発見に繋がります。
健康寿命を延ばすために大切な3つの習慣
健康寿命の延伸には、日々の生活の積み重ねが何よりも大切です。なかでも以下の3つの分野は、フレイル予防にも密接に関係しています。
① 運動習慣をつける
年齢とともに筋力やバランス能力は確実に低下します。特に下肢の筋力が落ちると、歩行困難・転倒・骨折につながり、寝たきりリスクが一気に高まります。
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ウォーキング
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ラジオ体操
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椅子に座ってできるスクワット
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関節を柔らかくするストレッチ
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など、自分の体力に合わせて無理なくできる運動を、週に3〜5日、20分以上を目安に行いましょう。
特に整形外科では、理学療法士による徒手療法や運動指導を通して、安全かつ効果的な運動習慣を身につけることができます。
② 栄養をしっかり摂る
フレイル予防には、適切な栄養摂取が欠かせません。とくに高齢になると、食欲の低下や偏食によって、たんぱく質やビタミン・ミネラルの摂取量が不足しがちです。
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筋肉を維持する「たんぱく質」
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骨の健康を守る「カルシウム・ビタミンD」
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免疫力を高める「ビタミンC・E」
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などを意識して、主食・主菜・副菜をバランスよく取り入れた食事を心がけましょう。
③ 社会とのつながりを持つ
実は、フレイルには「身体的」「精神的」「社会的」3つの側面があります。
特に「社会的フレイル」は、孤立・引きこもり・人との交流の減少によって進行することがあります。
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地域の体操教室に参加
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友人とのランチやお茶会
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趣味のサークルやボランティア活動
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など、社会とのつながりを持つことが、健康寿命の維持に大きく役立ちます。
整形外科ができる健康寿命サポート
整形外科は「痛みを取る」だけの場所ではありません。筋力・関節の機能を維持・改善することで、転倒予防やフレイル予防につながる支援が可能です。
久留米市の「まつもと整形外科」では、次のようなサポートを行っています。
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国家資格を持つ理学療法士による個別リハビリ
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姿勢・歩行・筋力の評価と指導
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ストレッチ・筋トレ・関節可動域訓練
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フレイルやロコモのチェックと早期対応
- 地域コミュニティとのつながり
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一人ひとりの体の状態や生活環境に応じて、無理なく・楽しく・継続できるサポートを提供しています。

社会とのつながり
地域全体で支える「健康寿命の延伸」
久留米市でも、健康寿命を延ばすための取り組みが年々活発化しています。
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健康教室や運動イベントの開催
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特定健診の実施とフォローアップ
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地域包括支援センターと医療機関の連携
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介護予防教室の充実
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このように、地域ぐるみで健康を支える仕組みが整備されつつあります。ぜひ地域の活動に積極的に参加して、自分の健康を守るだけでなく、地域の一員としての役割も楽しんでみてください。
まとめ:健康寿命を伸ばす第一歩は「気づくこと」
健康寿命を延ばすには、日々の生活を見直すことが大切です。
特にフレイルの兆候にいち早く気づき、「まだ大丈夫」ではなく「今から始めよう」と行動を起こすことが、未来の元気な自分を作ります。
運動、栄養、社会参加という3つの柱を意識しつつ、困った時には専門機関に相談することも忘れないでください。
まつもと整形外科のご案内|久留米市で健康寿命サポート
まつもと整形外科では、地域の皆さまの健康寿命を支えるために、リハビリ・運動療法・栄養相談など多方面からのサポートを行っています。
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理学療法士・作業療法士が在籍(合計26名)
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骨密度測定(DEXA)や筋力評価も充実
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健康教室を無料で開催
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駐車場完備・アクセス良好(安武駅すぐ)
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「最近体力が落ちた」「動くのがおっくうになった」「フレイルが心配」という方は、お気軽にご相談ください。
私たちは、地域の皆さまの「いつまでも自分らしく暮らせる人生」を全力で応援しています。
当院には国家資格を持つ理学療法士·作業療法士が計26名在籍しています。患者さま一人ひとりに合った専門性の高いリハビリメニューを提供させていただきます。
ご不明な点などありましたら、お気軽にご相談ください!
👉当院のリハビリテーションについてはこちらをタップ!
【参考文献】
・厚生労働省「健康寿命の令和元年データ(都道府県別)」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kenkounippon21.html
・厚生労働省「令和4年(2022年)簡易生命表の概況」
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/life/life22/index.html
・国立長寿医療研究センター「健康寿命をのばそう」
https://www.ncgg.go.jp/hospital/about/kenkoujyu.html
・内閣府「令和5年版 高齢社会白書」
https://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/r05/index.html
・日本老年医学会「フレイル診療ガイド2021」
https://www.jpn-geriat-soc.or.jp/publications/guideline/fr-frail2021.html