【久留米市の整形外科専門医が解説】骨と生活習慣病について|久留米で整形外科診療を行う まつもと整形外科

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【久留米市の整形外科専門医が解説】骨と生活習慣病について

その痛み、実は「血管」や「血糖」が原因かも?整形外科×糖尿病専門医×循環器専門医が教える、骨と生活習慣病の深い関係


まつもと整形外科は福岡県久留米市安武町にある、整形外科・リハビリテーション科・スポーツ整形外科のクリニックです!!


こんにちは!

久留米市安武町にある整形外科クリニック まつもと整形外科 院長 松本淳志です


当院には日々、膝や腰の痛み、肩の可動域制限、そして骨粗鬆症(こつそしょうしょう)の不安を抱えた多くの患者様が来院されます。私たちは、単に「痛みを取り除く」だけでなく、患者様が10年後、20年後もご自身の足で元気に歩き続けられることをゴールに診療を行っています。

その中で、私たちが非常に重視しているのが、院内に併設されている「循環器内科・糖尿病内科」との緊密な連携です。

 

「整形外科なのに、なぜ糖尿病専門医、循環器専門医が必要なの?」

「骨と生活習慣病に何の関係があるの?」

 

そう思われる方も多いかもしれません。しかし、近年の医学において、骨は単なる体を支える「柱」ではなく、全身の代謝や血管の状態と密接に関わり合う「臓器」であることが明らかになっています。今回は、なぜ整形外科での治療に「内科の視点」が不可欠なのか、詳しく解説していきます。

 

 骨の強さは「量」だけではない?糖尿病が招く「骨質の劣化」

 

「骨粗鬆症の検査をして、骨密度は正常だったから安心」と思っている方は要注意です。ここに、糖尿病という生活習慣病の恐ろしさが隠れています。

 

骨強度(骨の強さ)は、「骨密度」と「骨質」の二本柱

 

骨の強さ(骨強度)は、以下の計算式で成り立っています。

骨の強さ = 骨密度(70%) + 骨質(30%)
 

骨密度はいわば「建物の鉄筋の量」です。一方で、骨質は「鉄筋のサビ具合」や「コンクリートの質」を指します。糖尿病(高血糖)の状態が続くと、体内で「AGEs(最終糖化産物)」という老化物質が蓄積します。骨にもコラーゲンがあり、骨のコラーゲンにAGEsが蓄積すると、骨を弾力のない、もろい状態にしてしまうのです。

 

糖尿病患者の骨折リスク

 

実際、糖尿病を患っている方は、健康な方と比べて骨密度がそれほど低くなくても、骨折のリスクが2〜3倍も高いというデータがあります。これを「骨質の劣化」と呼びます。

当院の内科には、糖尿病専門医の女性医師が在籍しています。整形外科で骨の状態を診るのと同時に、内科で血糖値を緻密にコントロールすることで、この「骨質の劣化」を食い止め、本当に折れない骨づくりを目指すことができるのです。

 

血管が老化すると骨も老いる?「骨血管相関」とは

 

次に、循環器内科が扱う「血管」と骨の関係についてお話しします。これを医学用語で「骨血管相関(こつけっかんそうかん)」と呼びます。

 

骨は血液によって作られる

骨は一度作られたら一生そのままではありません。古い骨を壊す「破骨細胞」と、新しい骨を作る「骨芽細胞」が絶えず働き、数年かけて全身の骨が入れ替わっています。この代謝を支えているのが、血管から届けられる酸素と栄養です。

高血圧や脂質異常症(コレステロール値の異常)によって動脈硬化が進むと、骨へ行く血管が細くなり、血流が滞ります。すると、新しい骨を作る材料が届かず、骨の再生能力が低下してしまいます。

 

血管の石灰化という悪循環

さらに驚くべきことに、骨粗鬆症が進んで、骨吸収が促進されると、骨からカルシウムが放出され、この過程でリンも放出され、血管内に沈着することで動脈硬化を引き起こします。動脈硬化が進行すると、心筋梗塞や脳卒中のリスクが高まります。

つまり、骨を守ることは血管を守ることであり、血管を守ることは骨を守ることなのです。当院の循環器専門医は、この負の連鎖を断ち切るために、血管の若返りをサポートしています。

 

女性にこそ知ってほしい、更年期からの「骨と内科」の危機

当院の糖尿病専門医、循環器専門医は、2名とも女性医師です。これは、骨粗鬆症や生活習慣病に悩む多くの女性患者様にとって、非常に大きな意味を持っています。

 

閉経後の急激な変化

女性は閉経を迎えると、骨を守り、血管をしなやかに保っていた「エストロゲン(女性ホルモン)」が急激に減少します。これにより、以下の症状が同時に起こりやすくなります。

  • 骨密度が急激に下がる(骨粗鬆症)

  • 血圧が上がりやすくなる

  • 悪玉コレステロールが急増する

これらはバラバラの病気ではなく、すべて女性ホルモンの変化に起因します。

 

女性医師だからできること

「膝が痛くて歩くのが辛いけれど、痩せなさいと言われるのが怖い」

「家事や介護で忙しく、自分の食事療法まで手が回らない」

こうした悩みは、なかなか男性医師には相談しにくいものです。

女性医師だからこそ、同じ女性の視点から、生活環境に配慮したアドバイスを心がけています。整形外科の受診ついでに、更年期特有の体調変化や内科的な不安を気軽に相談できる環境。それが「まつもと整形外科」の大きな特徴です。

 
女性医師だからできること

整形外科×内科「ワンストップ」診療がもたらす安心感

同じクリニック内に整形外科と内科が共存していることには、単なる「便利さ」以上の医療的メリットがあります。

 

① お薬の一括管理ができる(多剤併用対策)

高齢になると、複数の病院から大量の薬を処方される「多剤併用」が問題になります。

当院では、整形外科で出す痛み止めと、内科で出す血圧の薬、そして骨粗鬆症の薬の相互作用を、医師同士が確認できます。

② リハビリと食事指導の相乗効果

「膝の痛みを解消するために体重を減らしたい」という方に対し、整形外科のリハビリスタッフが「適切な運動方法」を指導し、同時に内科の専門医と骨粗鬆症マネージャーが「リバウンドしない食事」を提案します。この両面からのアプローチこそが、健康寿命を延ばす最短ルートです。

③ 検査データの共有と早期発見

整形外科で行った血液検査から、内科医が「腎機能の低下」や「隠れ糖尿病」をいち早く見つけ出すことができます。逆に、内科の検査で動脈硬化が進行している方に対し、整形外科医が「骨密度検査」を勧めることもあります。一箇所で全身のデータを一元管理できるからこそ、見落としのない医療が可能になります。

 

一生自分の足で歩くために、私たちができること

「膝が痛いから歩けない」

「歩かないから筋力が落ちる」

「動かないから血圧や血糖値が上がる」

「生活習慣病が悪化して骨がさらにもろくなる」

こうした負の連鎖(ループ)に陥ってしまうと、将来「寝たきり」になるリスクが格段に高まってしまいます。しかし、私たちが介入することで、このループは「正のサイクル」に変えることができます。

整形外科の適切な治療で痛みを抑え、糖尿病内科、循環器内科で全身を管理する。そうすれば、また元気に歩けるようになり、運動によって骨も血管もさらに若返っていく。私たちは、この「正のサイクル」を皆様と一緒に作り上げたいと願っています。

 

まとめ:骨も血管も、まとめてケアを始めましょう

骨粗鬆症は、もはや骨だけの病気ではありません。血管の健康や代謝の異常と密接に絡み合っています。

まつもと整形外科では、整形外科専門医・糖尿病専門医・循環器専門医が手を携え、皆様の健康を多角的にサポートする体制を整えています。「痛み」だけを診るのではなく、「人生」を診る。それが私たちの求める理想の診療スタイルです。

  • 最近、身長が縮んだ気がする

  • ちょっとした段差でつまずきやすくなった

  • 血圧や血糖値の数値が気になりだした

  • 家族に骨折した人がいて自分も不安

どんな些細なことでも構いません。まずは一度、当院の門を叩いてみてください。あなたの骨と血管の健康を守るために、私たちが全力で寄り添います。

いつまでも大好きな場所へ自分の足で行ける。そんな当たり前で幸せな毎日を、一緒に守っていきましょう。

 

👉生活習慣病の治療や検査など詳しく知りたい方はこちら


 

参考文献

  1. 日本骨粗鬆症学会|骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン

    http://www.josteo.com/jp/guideline/index.html

    (骨と生活習慣病の関連性について、国内の専門家が推奨する最新の診断指針が記載されています)

  2. 日本糖尿病学会|糖尿病診療ガイドライン

    https://www.jds.or.jp/modules/publication/index.php?content_id=4

    (糖尿病患者における骨折リスクの評価や、骨質に配慮した治療の重要性について詳しく解説されています)

  3. 厚生労働省 e-ヘルスネット|骨粗鬆症と生活習慣病

    https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/

    (国が提供する信頼性の高い情報サイトで、骨血管相関や生活習慣の影響について一般向けに分かりやすく解説されています)



Webサイトをご覧の皆様へ:

当院では、整形外科の受診時に内科の診察を同時に予約することが可能です。待ち時間の短縮や利便性の向上のため、スムーズな連携を心がけております。

詳しくは内科専用サイトも併せてご覧ください。

👉まつもと整形外科併設の糖尿病内科・循環器内科専門外来【公式ホームページ】はこちら

 

「自分の体をもっと詳しく知りたい」という方は、受付またはお電話にて、まずはお気軽にお問い合わせください。

 

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著者

院長
松本 淳志 Atsushi Matsumoto

経歴

  • 済生会福岡総合病院
  • 製鉄記念八幡病院
  • 福岡市民病院
  • 九州大学病院
  • 九州医療センター
  • 福岡赤十字病院
  • 済生会八幡総合病院
  • 福岡青洲会病院

資格・所属学会

  • 日本整形外科学会 専門医(日本専門医機構)
  • 日本整形外科学会認定 運動器リハビリテーション医
  • 日本整形外科学会認定 脊椎脊髄病医
  • 日本フットケア学会認定 フットケア指導士
  • インフェクションコントロールドクター
  • 身体障害者福祉法第15条指定医師(肢体不自由)
  • 難病指定医
  • 日本医師会認定産業医
  • 日本整形外科学会
  • 日本感染症学会
  • 日本フットケア・足病医学会