朝の一歩が痛い?足底腱膜炎の原因と治療法|久留米市の整形外科・リハビリテーション科|まつもと整形外科

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朝の一歩が痛い?足底腱膜炎の原因と治療法|久留米市の整形外科・リハビリテーション科|まつもと整形外科

朝の一歩が痛い?足底腱膜炎の原因と治療法

「朝起きて最初の一歩で、踵(かかと)がズキッと痛む」
「立ち仕事が続くと足の裏がじんじん痛む」

このような症状でお悩みの方は、足底腱膜炎(そくていけんまくえん)の可能性があります。

まつもと整形外科は福岡県久留米市安武町にある、整形外科・リハビリテーション科・スポーツ整形外科のクリニックです!!


こんにちは!


久留米市安武町にある整形外科クリニック まつもと整形外科 院長 松本淳志です


🦶足底腱膜炎とは?


足底腱膜炎は、足の裏の足底腱膜(そくていけんまく)に炎症が起こる病気です。

足底腱膜は、かかとの骨から足の指の付け根までを結ぶ「足のアーチ(縦の土踏まず)」を支える丈夫な組織です。

歩いたり立ったりするたびに、足底腱膜には体重の負荷がかかっています。


この足底腱膜に繰り返しの負担や衝撃が加わることで、小さな傷や炎症が起こり、痛みが出るのが「足底腱膜炎」です。



🦶主な原因とリスク要因


足底腱膜炎は、さまざまな要因が重なって発症します。

代表的な原因は以下の通りです。



    • 長時間の立ち仕事や歩行

    • 安全靴を履いての作業

    • 長靴を履いての作業

    • ランニングやジャンプ動作の繰り返し(陸上・バスケットボールなど)

    • 合わない靴(クッション性の不足・すり減った靴底)

    • 体重増加・肥満

    • 扁平足やハイアーチ(足の形の問題)

    • 加齢による足底組織の柔軟性低下


特に、40~60代のスポーツ愛好者、立ち仕事の方に多く見られます。

 

主な原因とリスク要因

長時間の立ち仕事や歩行



🦶症状の特徴


足底腱膜炎の痛みは、次のような特徴があります。



    • 朝起きて最初の一歩が痛い


    • かかとの内側がズキッと痛む


    • 歩き始めは痛いが、動いているうちに和らぐ


    • 立ち仕事や運動後に再び痛くなる



痛みを我慢して生活を続けると、炎症が慢性化し、足裏全体やふくらはぎにまで痛みが広がることもあります。



🦶整形外科での診断方法


まつもと整形外科では、以下のような流れで診断を行います。



    1. 問診・触診
      痛みの出るタイミングや部位を丁寧に確認します。

    2. レントゲン検査
      かかとに「骨棘(こつきょく)」と呼ばれるトゲのような変化がないかを確認します。

    3. 超音波(エコー)検査
      必要に応じて、炎症の程度や腱膜の厚みを評価します。


🦶治療方法


足底腱膜炎の治療は、症状の程度に応じて段階的に行います。多くの方は保存療法で改善します。


① 保存療法



    • ストレッチ指導
      足底腱膜やふくらはぎ(下腿三頭筋)をやさしく伸ばすことで、腱膜への負担を減らします。

    • リハビリ(理学療法)
      柔軟性を高めるストレッチ、足のアーチを支える筋力トレーニング、歩行動作の改善などを行います。

    • 物理療法
      超音波治療や電気治療で血流を促進し、炎症の回復をサポートします。

    • インソール(足底板)療法
      アーチを支えるインソールで、足底への負担を軽減します。

    • 靴の見直し
      クッション性のある靴・かかとをしっかり支える靴を選ぶことが重要です。




② 薬物療法


    • 炎症を抑える内服薬や湿布の使用


    • 痛みが強い場合は疼痛部位にステロイド注射を行います



🦶リハビリでのアプローチ例


まつもと整形外科では、国家資格を持つ理学療法士・作業療法士がマンツーマンでリハビリを行います。



    • 足底筋膜ストレッチ(足裏を手で伸ばす、タオルストレッチなど)


    • アキレス腱ストレッチ(壁を使ってふくらはぎを伸ばす)


    • タオルギャザー運動(タオルを足指で手繰り寄せる)


    • つま先立ち運動(ふくらはぎと足底の筋肉を強化)


    • 歩行指導・姿勢改善(再発予防のための動作修正)



「痛みを取るだけでなく、再発しにくい足づくり」を目指してサポートしています。

 

スクワットをする高齢者

適切な運動をしましょう



🦶日常生活でできるセルフケア



    • 朝起きる前に足首をゆっくり回す


    • 長時間立つときは休憩を挟む


    • 冷えた足を温めて血流を促進


    • 硬い床での裸足歩行を避ける


    • ストレッチを毎日継続する



特に、ふくらはぎの柔軟性を保つことが重要です。

毎日の少しの習慣が、症状改善につながります。



🦶放置は禁物!早めの受診を


足底腱膜炎は「時間が経てば治る」と思われがちですが、

放置すると炎症が慢性化し、治りにくくなります。

また、歩き方をかばううちに膝・股関節・腰痛を引き起こすこともあります。


「朝の一歩が痛い」「足裏の違和感が続く」と感じたら、

早めに整形外科での検査とリハビリを受けることが大切です。



🦶まとめ


足底腱膜炎は、正しい診断とリハビリによって改善が見込める疾患です。

まつもと整形外科では、レントゲンやエコー検査による正確な診断と、理学療法士による専門的なリハビリテーションで、再発予防までサポートします。




国家資格を持つ理学療法士·作業療法士が計26名在籍しています。患者さま一人ひとりに合った専門性の高いリハビリメニューを提供させていただきます。



ご不明な点などありましたら、お気軽にご相談ください!



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【参考文献】

・「足底腱膜炎(足底筋膜炎)」臨床ガイドライン(整形外科診療ガイドライン2020) chrome-extension://efaidnbmnnnibpcajpcglclefindmkaj/https://www.jssf.jp/general/download/pamphlet_pla.pdf
・新しい足底腱膜炎に対するアプローチの試み chrome-extension://efaidnbmnnnibpcajpcglclefindmkaj/https://www.jstage.jst.go.jp/article/cjpt/2016/0/2016_0350/_pdf/-char/ja
 

著者

院長
松本 淳志 Atsushi Matsumoto

経歴

  • 済生会福岡総合病院
  • 製鉄記念八幡病院
  • 福岡市民病院
  • 九州大学病院
  • 九州医療センター
  • 福岡赤十字病院
  • 済生会八幡総合病院
  • 福岡青洲会病院

資格・所属学会

  • 日本整形外科学会 専門医(日本専門医機構)
  • 日本整形外科学会認定 運動器リハビリテーション医
  • 日本整形外科学会認定 脊椎脊髄病医
  • 日本フットケア学会認定 フットケア指導士
  • インフェクションコントロールドクター
  • 身体障害者福祉法第15条指定医師(肢体不自由)
  • 難病指定医
  • 日本医師会認定産業医
  • 日本整形外科学会
  • 日本感染症学会
  • 日本フットケア・足病医学会