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【久留米市の整形外科】交通事故に遭ってしまったら…知っておきたい「自賠責保険」の仕組み
まつもと整形外科は福岡県久留米市安武町にある、整形外科・リハビリテーション科・スポーツ整形外科のクリニックです!!
皆様、こんにちは!
久留米市安武町にある整形外科クリニック まつもと整形外科 院長 松本淳志です
日々の生活の中で、どれだけ気をつけていても突然巻き込まれてしまうのが交通事故です。
事故直後はパニックになり、「体は大丈夫か」「治療費はどうなるのか」「仕事への影響は」など、多くの不安を抱えることと思います。
当院にも、交通事故に遭われて不安な表情で来院される患者様が毎日のようにいらっしゃいます。
安心して治療に専念していただけるよう、交通事故における「自賠責保険(自動車損害賠償責任保険)」の仕組みを正しく理解しておくことが非常に重要です
今回は、いざという時に皆様の心と体を守るための「自賠責保険の基本知識」と、「整形外科での治療の流れ」について整形外科専門医の立場から詳しく解説いたします。
自賠責保険とは?(被害者を守るための国の制度)
自賠責保険は交通事故による被害者を救済するため法律に基づいて、公道を走るすべての自動車やバイク(原付含む)に加入が義務付けられている「強制保険」です。
この保険の最大の目的は、「交通事故の被害者を救済すること」です。
加害者に賠償能力がない場合でも、被害者が最低限の補償を受けられるように国が定めた制度となっています。
そのため、車同士の事故はもちろん、歩行中や自転車に乗っている時に交通事故で被害に遭った場合でも、相手が加入している自賠責保険を使って補償を受けることができます。
自賠責保険で補償される4つの費用
自賠責保険では、傷害(ケガ)による損害に対して、被害者1名につき上限120万円まで補償されます。
この120万円の中には、以下の4つの費用が含まれています。
① 治療関係費
診察、検査(レントゲン、エコー、MRI)、投薬、リハビリなど、ケガの治療にかかった費用は全額補償されます。
② 交通費
通院にかかる交通費で、ご自宅や職場から医療機関へ通院するためにかかった交通費も補償の対象となります。
「どうやって通院したか」によって取り扱いが異なるため、注意が必要です。
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自家用車で通院する場合 :ガソリン代として、原則「1kmあたり15円が一般的」で計算されます。また、駐車場代や有料道路も請求可能です。必ず駐車場の領収書を保管しておいてください。
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公共交通機関(電車・バス)で通院する場合 :原則として実費が全額支給されます。領収書は発行されないことが多いため不要ですが、「いつ、どの区間を利用して、いくらかかったか」をメモ等の記録に残しておいてください。「自宅(出発地)の最寄り駅(最寄りバス停)」から「医療機関の最寄り駅(最寄りバス停)」までの運賃が交通費として支払われます。
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タクシーで通院する場合 :足の骨折で歩行が困難な場合や、公共交通機関での通院が著しく不便な地域など、「タクシーを利用する必要性と相当性」が認められた場合のみ対象となります。自己判断で利用すると後から自己負担になる可能性があるため、必ず事前に保険会社の担当者へご相談ください。(領収書が必要です)
③ 休業損害(仕事を休んだことによる収入減の補償)
交通事故のケガが原因で仕事を休まざるを得ず、収入が減ってしまった場合に対する補償です。(※一般的に「休業補償」と呼ばれることが多いですが、自賠責保険では正確には「休業損害」と呼びます)。
自賠責保険の基準では、原則として1日あたり6,100円で計算され、実際の収入減がこれを上回る場合は、立証資料等で証明することで実費が支払われます(上限19,000円/日)。
ご自身の働き方によって手続きが異なります。
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専業主婦(主夫)の方 :「専業主婦だから収入はないし、補償されない」というのは大きな誤解です。主婦の方も「家事という重要な労働ができなくなった」とみなされ、休業損害の対象となります。
④ 慰謝料
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基準の名前 |
特徴 |
金額の目安 |
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自賠責基準 |
すべての車に加入が義務付けられている自賠責保険で国が定めた最低限の補償 | 1日4300円 |
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任意保険基準 |
各保険会社が独自に定めた基準(非公開) |
補償額は自賠責保険と弁護士基準の中間程度 |
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弁護士基準(裁判所基準) |
過去の裁判例に基づく正当な基準 |
3つの基準の中で元も高額で公正な補償額 |
交通事故により精神的・肉体的な苦痛を受けたことに対する賠償金です。自賠責保険の基準では、原則として「1日あたり4,300円」で計算され、通院期間や実際の通院日数をもとに算出されます。
※ケガの治療が長引き、万が一損害額が上限の120万円を超えてしまった場合は、加害者が加入している「任意保険」から不足分が支払われるのが一般的な流れです。

弁護士基準(裁判所基準)
交通事故の治療費が「窓口負担0円」になる仕組み
通常、病気や怪我をして病院を受診する際は、健康保険証を提示して3割(年齢や年収により1割〜3割)の窓口負担金を支払います。
しかし、交通事故によるケガで通院する際は、加害者側が加入している任意保険会社が治療費を一旦全額負担する仕組みで、損害賠償金や治療費の窓口となるなります。
これを専門用語で「一括対応」と呼びます。
一括対応になると、加害者側の任意保険会社が、被害者側(患者様)に代わって医療機関(当院など)へ直接治療費を支払ってくれるために、被害者側(患者様側)は治療費を立て替える必要がありません。
そのため、自己負担金なし(0円)で、診察から検査、投薬、リハビリまで通院や治療を受けることができます。
被害者は治療費の立て替えの必要がないため金銭的負担が無くなり、損害賠償請求の手間が減るなど被害者は書類の手続きや支払いの負担を大きく減らすことができます。
※一括対応は加害者の任意保険会社が行いますので、加害者が任意保険に未加入の場合は利用できません。
要注意!! このような場合は健康保険や労災保険を使用することも
交通事故の治療は、被害者(過失割合が低い方)では基本的に自賠責保険が適用されるため「窓口負担0円」となります。
しかし、以下のようなケースでは、患者様ご自身の「健康保険」または「労災保険」を使用して治療を進めるようご案内する場合があります。
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ご自身にも過失がある事故(過失割合が高い場合)
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単独での自損事故(ガードレールや電柱にぶつかった等)
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相手が無保険車だった場合(自賠責保険などに未加入)
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相手方が特定できない場合(ひき逃げ事故など)
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業務中や通勤中の事故(この場合は「労災保険」を優先して適用します)
「自分の場合はどうなるの?」と不安になるような複雑なケースでも、どうぞご安心ください。
「まつもと整形外科」には交通事故対応の専門知識を持ったスタッフが在籍しており、適切な手続きのアドバイスを行っております。
また、ご希望の方には提携する交通事故専門の弁護士事務所をご紹介することも可能です。一人で悩まず、まずは当院へご相談ください。
交通事故に遭ったら、まずは「整形外科」を受診するべき理由
交通事故に遭った際、少しでも体に痛みや痺れ、違和感があれば、まずは整形外科を受診することを強くお勧めします。その理由は以下の通りです。
・正確な診断(レントゲン・エコー・MRI検査)ができるのは医療機関である医師だけ: 交通事故で最も多い「むち打ち(外傷性頸部症候群)」などは、骨折を伴わなくても神経や筋肉に深刻なダメージを受けていることがあります。整形外科では画像診断だけではなく、画像に写らない目に見えない損傷を正確に評価します。
・警察に提出する「診断書」の発行 :人身事故する場合には医師の診断書が必要になります。医師の診断書がなければ保険が適用されず治療費が自己負担になってしまう恐れがあります。整骨院・接骨院では診断書を発行できません。
・保険会社への治療の正当性の証明 医師による定期的な診察と医学的根拠に基づいたカルテの記録がなければ、自賠責保険を使って適切な期間、補償(治療費や慰謝料)を受け続けることが難しくなる場合があります。
・後遺障害診断書の作成: 適切に治療を続けても痛みが残ってしまった場合、適切な補償を受けるための「後遺障害診断書」の作成が必要になります。この後遺障害診断書を作成できるのは医療機関に勤務する医師だけです。

まつもと整形外科における交通事故治療の流れ
もし事故に遭ってしまったら、以下の手順で慌てずに行動してください。
Step 1:必ず警察に連絡する どんなに小さな事故でも、必ず警察を呼びましょう。
Step 2:相手の情報を確認し、自分の保険会社にも連絡する: 相手の氏名、連絡先、保険会社名を確認します。また、ご自身が加入している任意保険会社にも事故の報告をします。
Step 3:当院(まつもと整形外科)を受診する :保険会社の担当者に「久留米市安武町にある『まつもと整形外科』で治療を受けたい」とお伝えください。保険会社から当院へ連絡が入り、窓口負担0円でスムーズに受診できるようになります。(保険会社からの連絡が受診後になった場合、一時的に立て替えていただくことがありますが、後日全額返金されます)。
むち打ちの落とし穴:「痛くない」からと放置しないでください
交通事故の特徴として、「事故直後は全く痛みがなかったのに、数日〜数週間経ってから首の痛み、頭痛、吐き気、めまいが出てきた」というケースが非常に多いです。 これは、事故直後は脳が興奮状態(アドレナリンが出ている状態)にあり、痛みを感じにくくなっているためです。
「たいしたことない」と自己判断して受診を遅らせると、後から痛みが出ても「交通事故との因果関係が不明」とされ、自賠責保険が適用されなくなるリスクがあります。少しでも衝撃を受けたなら、症状の有無に関わらず、できるだけ早く(できれば事故当日か翌日までに)当院へご相談ください。
よくあるご質問(FAQ)
Q. 他の病院や整形外科から、まつもと整形外科へ転院することは可能ですか?
A. はい、可能です。自宅や職場から通いやすい、あるいは診療時間が合うなどの理由で転院をご希望される方は多くいらっしゃいます。保険会社の担当者に「まつもと整形外科に転院したい」とお伝えいただくだけで手続きは完了します。
Q. 整骨院と整形外科を併用することはできますか?
A. 可能です。当院で月に数回の定期的な診察(経過観察や投薬)を受けながら、日々のケアを整骨院で行うという通院方法も医学的な管理下であれば問題ありません。ご希望の場合は必ず医師にご相談ください。
おわりに
交通事故は、体へのダメージだけでなく、保険の手続きや仕事への影響など、心にも大きなストレスをもたらします。
久留米市安武町の「まつもと整形外科」では、ケガの治療はもちろんのこと、患者様が抱える不安に寄り添い、少しでも早く元の日常生活に戻れるようスタッフ一同、全力でサポートいたします。
保険の仕組みでわからないことや、治療に関する不安があれば、決して一人で悩まずに当院の医師やスタッフにお気軽にお声がけください。
当院には国家資格を持つ理学療法士·作業療法士が計26名在籍しています。患者さま一人ひとりに合った専門性の高いリハビリメニューを提供させていただきます。
ご不明な点などありましたら、お気軽にご相談ください!
👉久留米市周辺で交通事故によるお悩みはまつもと整形外科にお任せください。
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