その他

頭痛(筋緊張性頭痛)

症状
頭痛や後頭部から首にかけての締めつけられた感じ、圧迫感を自覚します。
  • 頭が締め付けられるような持続的な頭痛
  • 肩こり
  • 目がチカチカ疲れる
  • 首を動かすと調子がよくなったり、すっきりする
原因
後頭部から首にかけて筋肉や筋膜が硬直して硬くなり、筋肉の血行障害や神経への血流障害で症状を引き起こします。
主な原因
  • 仕事での首への負担
  • 首の姿勢の悪さ
  • ストレスや精神的緊張
  • 疲労、目の疲れ
治療
1.内服薬、外用薬
消炎鎮痛薬で炎症を取ったり、筋弛緩薬で筋肉の緊張を緩和させます。外用薬(湿布)も局所の筋肉の炎症を緩和させる作用があります。
2.物理療法
低周波や高周波の電気治療は、筋肉の炎症を取ったり、筋肉の硬直を取る作用があります。
3.リハビリテーション
理学療法士によるリハビリは筋肉や筋膜の硬直を取る作用があり、根本的な解決につながるので最も効果的です。
4.筋膜リリース
硬直した筋肉や筋膜へ注射を行うことで、筋肉や筋膜を弛緩させて症状を緩和させます。エコー(超音波)をみながら、注射しますので神経や血管を避けることができ、安全に注射できます。

片頭痛(偏頭痛)

症状・病態
頭痛には大きく分けて、片頭痛、緊張性頭痛、群発頭痛の3つに分類されます。
片頭痛は頭の側頭部が拍動性に痛み、嘔吐や吐き気を催します。また、チョコレートやワイン、チーズで誘発されます。
原因
病態は必ずしも全てが明らかになっていませんが、何らかの誘発がきっかけで、脳の血管が急激に拡張することで引き起こされると考えられています。
治療
治療は主に薬物療法で、トリプタン系薬剤などが使用されます。

骨折、捻挫、外傷

症状
  • 痛み
  • 腫れ
  • 変形
原因
捻った、転んだ、強くぶつけた
交通事故や自転車事故、転倒など原因がはっきりしていることが多いと思います。
治療
触診、レントゲン検査、エコー検査で診断をつけます。
骨折や捻挫(靭帯損傷)であれば、ギブスで固定します。機能障害を残さないようにリハビリを行っていきます。
骨折で手術が必要な場合は、総合病院へご紹介します。
傷に関しては、縫合が必要なものは縫合処置します。縫合が不要なものは、できるだけ傷跡が残らないように湿潤療法で上皮化を図ります。

爪白癬(爪の水虫)

症状
爪が白く濁ったり、肥厚して変形します。足の親指(第1趾)にみられることが多いですが、広がると他の足趾にも広がります。
原因
爪白癬は爪に白癬菌(水虫)が感染したために、爪が肥厚したり、白く濁ったりします。進行すると爪が変形して、痛みから歩行障害を起こすこともあります。
治療
抗真菌薬を使用します。抗真菌薬には外用薬(塗り薬)と内服薬があります。外用薬は内服薬と違って副作用の心配はありません。軽症の爪白癬に効果が期待できます。内服薬は外用薬より効果が期待できますが、肝機能障害を起こすことがあり、定期的に血液検査を行う必要があります。

猫背

猫背とは
猫背とは、肩が前に出て、背中が丸まってしまう姿勢のことです。猫背の多くの人が、ストレートネック(首がまっすぐ)を併発しています。猫背の姿勢は大胸筋などが短縮して硬くなります。また、首や胸の筋肉は肩の動きにも関係しているため、肩こりや首こりの原因にもなります。
猫背の原因は?
生まれ持った体型であったり、長時間のデスクワークなど日常生活の影響も関係します。
放置しておくと
前屈の姿勢となるために、呼吸が浅くなります。呼吸が浅くなることで、不眠になったり、倦怠感を感じるようになります。また、肩こりや首こりの原因にもつながります。
治療
胸を張る姿勢の意識だけでは、なかなか治りません。筋肉の柔軟性と耐久性が重要になります。当院では、リハビリにて「人の手による」施術と自宅でのストレッチ法なども含めて治療させていただきます。

関節リウマチ

関節リウマチとは自己免疫疾患で、関節を覆っている滑膜に炎症が生じて、手のこわばりや四肢関節の腫脹をきたします。

症状

  • 手がこわばる(特に朝)
  • 手指が動かしにくい
  • 四肢の関節の痛みや腫れ
  • 身体がこわばって常にだるい
  • 貧血や微熱が続く

診断

診察所見と血液検査で診断をつけます。

治療

確定診断に至ると、お薬による治療がメインとなります。医学の進化によって、さまざまな種類の薬が出てきました。四肢関節の腫れや痛いが強い場合は、関節内にステロイド注射をすることもあります。

リハビリ

関節リウマチは四肢の関節に炎症が起き、進行すると手や足が変形していきます。手が変形すると、箸やペンを持てなくなります。足が変形すると歩行しづらくなります。
  • 温熱療法は痛みや血流の改善に効果があります。
  • 運動療法は関節の破壊をできるだけ保護しながら、筋力を維持します。
  • また、関節可動域訓練を行い、関節拘縮を防ぎます。
  • 手指の変形で箸やスプーンが持てなくなることもあり、日常生活で必要な作業の訓練を作業療法士と行います。
  • サポーターや装具が必要になってくることもあり、ご本人に合ったものを紹介したり、装具作成のお手伝いをさせていただきます。
著者
執筆者 松本 淳志
まつもと整形外科 院長
<経歴>
福岡大学医学部卒
済生会福岡総合病院
九州大学病院
九州医療センター
福岡赤十字病院
<保有資格>
日本整形外科学会専門医
日本整形外科学会認定運動器リハビリテーション医
日本整形外科学会認定脊椎脊髄病医
日本フットケア学会認定フットケア指導士
<所属学会>
日本整形外科学会
日本感染症学会
日本フットケア・足病学会
院長 松本 淳志