こんにちは!
今回は、心筋梗塞第2弾『心筋梗塞の知識を高めて、命を守ろう』です!
心筋梗塞は突如発症し、命に関わる危険性を持つ病気です。
心筋梗塞は、冠動脈の血流が減少し、心筋が酸素不足に陥ることで発生します。それでは、心筋梗塞の原因は何でしょうか?
心筋梗塞は冠動脈の動脈硬化が原因となるため、動脈硬化の原因となる生活習慣病(高血圧、糖尿病、脂質異常症)の治療と喫煙や飲酒など生活習慣の管理が重要な要素となります。
心筋梗塞の症状を正確に把握し、心筋梗塞を発症した場合は迅速な検査と診断が命を救うカギを握ります。
心筋梗塞は、心臓の冠動脈が動脈硬化による血栓で閉塞し、必要な酸素が運ばれなくなることで心筋が壊死することで起きる病気です。原因は冠動脈の動脈硬化で、高血圧や糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病、喫煙が危険因子となります。
心筋梗塞を予防するため、自身の生活習慣を見直し、運動や食事などを適宜改善したり、診断可能な病院を受診して定期的に血液検査や心電図検査したりすることが重要です。また、狭心症などですでに治療中の方は狭心症や心筋梗塞に対する最新の治療法に関する情報を知り、狭心症や心筋梗塞に対処する意識を持つことが望ましいです。
これらのリスク要因を減らすための予防策
– 高血圧や糖尿病、脂質異常症の早期発見と適切な治療
– 禁煙
– 適切な運動やストレス管理
– 健康的な食生活の維持
– アルコールの適量摂取
– 胸痛:圧迫感や締め付けられるような痛みがあり、特に左肩や腕、顎、喉にも痛みが広がることがある。
– 呼吸困難:動悸や息切れが生じることがある。
– 吐き気や嘔吐:胸痛と同時に吐き気や嘔吐が起こることがある。
– 不整脈:心拍数が乱れることがあり、心室細動など致死性不整脈になることもあります。
これらの症状が現れた場合、早期に受診するようにしましょう。適切な診断と治療を行うことで、重大な合併症を防ぐことが可能となります。心筋梗塞の治療において、早期発見と早期治療が予後の改善に大きく寄与するため、迅速な診断と治療は避けて通れません。
心電図
心電図検査は、心筋梗塞の発見に欠かせない検査であり、心臓の電気的活動を記録し、異常があるかどうかを調べます。心筋梗塞では、特徴的な電気的変化が起こるため、心電図に異常が現れます。これにより、発症時やその後の経過観察において、心筋梗塞の有無や進行状況を判断できます。心電図は非侵襲的かつ素早く結果が得られるため、初期対応時に行われる検査です。
血液検査
血液検査により、心筋梗塞の診断に役立つ指標が分かります。心筋損傷時に血液中に放出されるトロポニンやクレアチンキナーゼ-MB(CK-MB)は、心筋梗塞の診断を確定させる重要なマーカーです。また、D-ダイマー検査や脂質(コレステロール、トリグリセリド)検査などが、合併症のリスク評価や病態把握に役立ちます。血液検査は、心筋梗塞を診断するための補助的手段であり、他の検査と併せて行われることが一般的です。
心エコー検査
心臓の機能や壁運動を評価するのに役立ちます。心筋梗塞では梗塞部位の壁運動が低下するために心エコーでどの部位に梗塞が起きているのか予測することができます。
冠動脈造影検査
太い動脈血管から医療用のカテーテルを挿入して冠動脈の血流を評価します。心筋梗塞では、基本的にカテーテルで治療を行うために診断と同時に治療を行います。
心筋梗塞の治療には、薬物療法、カテーテル治療、手術があります。冠動脈の狭窄部位や狭窄の程度、持病や合併症によって最善の治療が選択されます。
硝酸薬:狭くなった冠動脈を広げる。
血栓溶解薬:冠動脈の固まった血液を溶かす。
抗血小板薬:血液を固まりにくくする。
β遮断薬:交感神経活性を抑制して、心拍数を減少させ、心臓の筋肉が必要とする酸素量を低下させる。
カテーテル手術は、心筋梗塞の原因となる冠動脈の狭窄や閉塞を改善させる治療法です。急性心筋梗塞の場合、早期に行うことで心筋の損傷を最小限に抑えることができます。主に、冠動脈造影と冠動脈形成術、冠動脈ステント留置術が行われます。これらのカテーテル治療によって、冠動脈の血流が改善され、心臓への酸素供給が安定化し、症状が緩和されます。
冠動脈バイパス手術
生活習慣の改善は、心筋梗塞の再発予防に重要な役割を果たします。具体的な改善策は次の通りです。
– 食生活の見直し:脂質や塩分の摂取を減らし、野菜や果物を多く含むバランスの取れた食事にする
– 適度な運動:医師の指導のもと、適度な有酸素運動を継続的に行う
– 禁煙・節酒:喫煙は禁煙し、アルコールは適量にする
– 緩和法:ストレスを蓄積させない生活を心がける
– 睡眠の質向上:十分な睡眠時間を確保し、睡眠の質を向上させる
心筋梗塞は、冠動脈の閉塞により心筋の血流が低下して発症します。診断には心電図や血液検査が行われ、治療には心臓カテーテルが適用されることが多いです。
早期発見と適切な治療が重要であり、症状が現れた場合には速やかに医療機関を受診することが求められます。
さらに、心筋梗塞の予防策として、生活習慣の見直し、適度な運動や健康的な食生活を維持し、定期的な健康診断を受けることも大切です。
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【参考文献】
・日本循環器学会,心筋梗塞は発症直後が重要 https://www.j-circ.or.jp/old/about/jcs_press-seminar2/index02.html
・日本循環技学会,わが国の心筋梗塞と治療の現状 https://www.j-circ.or.jp/old/about/jcs_press-seminar2/index04.html
・日本循環器学会,心筋梗塞のリハビリテーション https://www.j-circ.or.jp/old/about/jcs_press-seminar2/index05.html