こんにちは!
お盆は、いかがお過ごしでしょうか?ご親族の方々や友人との集まりの機会が増え食事やアルコール摂取が気になりますね🍻
今週より新シリーズが開始します!今回のテーマは『狭心症』です。
第1弾は狭心症の症状やリスクについてお話します。
狭心症は、血管の動脈硬化により心臓への血液供給が不足し、胸痛や体の不調が起こります。心臓に栄養を与えている冠動脈が動脈硬化で狭くなったり、痙攣を起こすと、心臓への動脈血流が少なくなるために心臓に酸素が足りなくなり、心臓は苦しくなり、胸の痛みが出現します。心臓への血流が虚血になるために虚血性心疾患とも呼ばれます。
冠動脈の一部が詰まってしまい血液が全く流れなくなった状態を心筋梗塞といい、心臓の筋肉の広範囲に血液が途絶すると心筋梗塞で死に至ります。狭心症の症状に早期に気づくことで、悪化する前に治療することができます。
– 労作時の胸痛や動悸
– 冷や汗、吐き気
– 呼吸苦や背中の痛み
– 動作時に上記症状が出て、安静時に治まる
早期発見・治療が重要であり、症状がある場合は、すぐに医療機関を受診するように心がけましょう。また、狭心症の予防には、喫煙やストレス、メタボリックシンドローム、高血圧、糖尿病、脂質異常症などの危険因子を減らすことが大切です。生活習慣の改善に努め、健康を維持しましょう。
狭心症では、労作時の胸痛や動悸が典型的な症状です。例えば、階段を上る、荷物を持って歩くなどの負荷がかかると、胸が圧迫されるような痛みが出現します。痛みは数分で治まることが多いですが、放置すると症状が悪化する恐れがあります。そのため、労作時の胸痛や動悸を感じたら、すぐに安静になりましょう。また、これらの症状が続く場合は、循環器専門医の診察を受けましょう。労作時だけでなく、安静時にも胸痛や動悸が起こることがあります。これは、不安定狭心症と呼ばれ、心筋梗塞の前兆の可能性があり、特に注意が必要です。狭心症のリスクを減らすためにも、危険因子であるメタボリックシンドローム、生活習慣病(高血圧、糖尿病、脂質異常症)の管理を行い、疑わしい症状がある場合には早期に循環器専門医を受診しましょう。
狭心症の初期症状は、労作時の胸痛や動悸の他に、胸部圧迫感や息切れがみられることがあります。放散痛として背中や肩、あごの痛みを感じることがあります。これらの症状は、一般的に労災時である心臓に負荷が高まる状況で現れやすいため、日常生活で注意が必要です。胸痛や動悸、胸部圧迫感、息切れ、背中の痛みが続く場合は、循環器専門医を受診し、適切な診断・治療を受けることが大切です。
狭心症のセルフチェック
-適度な運動を心がける
– 喫煙をやめる
– 高血圧や糖尿病、高脂血症など生活習慣病を適切に管理する
– ストレスを軽減する
– 肥満を改善する
-十分な睡眠を確保する
-野菜を中心とした食生活を心がける
早期発見と適切な治療が、狭心症の進行を抑える上で非常に重要です。日常生活の中で、胸痛や胸部圧迫感を感じたら、循環器専門医の受診が求められます。健康状態を常に意識し、症状の変化に気付きましょう。
狭心症や心筋梗塞の診断には心電図検査や心エコー検査が重要になります。
心電図は、心臓の電気活動を記録し、狭心症や心筋梗塞を診断するための非侵襲性で簡便な検査です。心エコー検査は心臓のリアルな動きを確認して、心臓の動きから心筋梗塞がないか評価します。
狭心症や心筋梗塞が疑われる場合には心臓のカテーテル検査が行われます。
狭心症は心臓の筋肉に栄養を送る冠動脈の血流が低下し、心筋が十分な酸素を受け取れなくなるために、胸痛や胸部圧迫感、動悸、息切れなどが発生します。狭心症には、安定狭心症と不安定狭心症の2つのタイプがあります。
安定狭心症は運動負荷などにより生じる胸痛で、安静にすることで症状が改善されることが一般的です。一方、不安定狭心症は突然発生し、安静時でも症状が持続することがあります。
狭心症のリスク因子は、年齢、性別、家族歴、高血圧、糖尿病、脂質異常症、メタボリックシンドローム、喫煙、肥満、運動不足、ストレスなどが挙げられます。これらの危険因子を改善することで狭心症の発症リスクを軽減することができます。
冠動脈の動脈硬化は、動脈の内側に脂肪やコレステロールが蓄積し、動脈の壁が厚く硬くなり、冠動脈の管径が狭まる病態です。冠動脈の動脈硬化が進行すると、冠動脈の狭窄が進行し、冠動脈の血流が減ったり、途絶します。これにより心臓の筋肉は酸素不足になり、狭心症が発症します。悪化すると心筋梗塞へ進行します。
急性心筋梗塞の原因も冠動脈の動脈硬化で、動脈内のプラークが破裂したり、血栓ができることにより、血流が完全に途絶して発症します。急性心筋梗塞は、狭心症の進行や悪化が原因となることもあります。
狭心症を予防するためには、冠動脈硬化のリスク因子である高血圧、糖尿病、脂質異常症、喫煙、肥満、ストレスを減らすことが重要です。これには、食生活の改善、適度な運動、禁煙、ストレスの管理などの健康維持が欠かせません。
また、定期的に医療機関で心電図、血圧、血液検査を受け、異常に気づいたら早期対処することも大切です。
狭心症は、冠動脈が動脈硬化で狭窄することで血流が制限され、心筋への酸素供給が不足し、胸痛や胸部圧迫感、動悸、息切れを引き起こす病気です。多くのリスクファクターがあり、これらを把握することで予防策の充実や早期発見につながります。
主なリスクファクターには次のものが挙げられます:
-高血圧:血圧が高い状態が続くと、動脈硬化が進行して狭心症の発症する確率が上がります。
-糖尿病:血糖値がコントロールされていない場合、高血糖となり動脈硬化が進行し、狭心症になりやすくなります。
-脂質異常症:悪玉コレステロール(LDLコレステロール)が過剰になると、動脈硬化を引き起こします。
-喫煙:喫煙者は非喫煙者に比べて、狭心症や心筋梗塞のリスクが2〜4倍高くなります。
-肥満:肥満は、高血圧や糖尿病、脂質異常症などのリスクファクターを引き起こし、狭心症につながります。
-遺伝:家族歴がある場合、狭心症の発症リスクが高まります。
これらのリスクファクターを理解し、適切な予防策をとることが狭心症発症のリスク低減に繋がります。
狭心症は、冠動脈の狭窄や閉塞により心筋に十分な酸素が供給されない状態で発症します。発症リスクを下げるためには、以下の生活習慣改善法が効果的です。
– 健康的な食生活を心がける:食事バランスを整え、野菜中心で低脂肪・低塩分・低糖質の食品を選びます。
-禁煙:喫煙は動脈硬化の原因となり、喫煙者は非喫煙者に比べて、狭心症や心筋梗塞のリスクが2〜4倍高くなります
– 適度な運動:運動習慣が血液循環を改善し、冠動脈の状態を良好に保つ効果があります。
– ストレスの軽減:ストレスは高血圧などの狭心症の危険因子を引き起こします。リラクセーション法や適切な休息を取り入れましょう。
– 体重の維持:肥満は狭心症の危険因子であり、適切な体重を保つことが重要です。
これらの生活習慣改善法を実践することで、狭心症の発症リスクを下げることが可能です。
狭心症の治療の目的は、症状の緩和と心筋梗塞や死亡などの重大な合併症の予防です。診療ステップは以下の通りです。
– 最初の診断:心電図、血液検査、心エコー、胸部レントゲンなどを行い、狭心症の疑いがある場合、循環器専門医による詳細な検査が行われます。
– 詳細検査:冠動脈造影や冠動脈CTなどで、冠動脈の状態を確認し、治療方針を決定します。
– 薬物療法:硝酸剤、β-ブロッカー、カルシウム拮抗剤などが用いられ、症状の緩和や冠動脈の拡張をサポートします。
– 冠動脈再建術:狭窄部位にステントを挿入したり、バイパス手術が適応される場合があります。
– 生活習慣の改善:症状の予防や再発防止のため、上記の生活習慣改善法が重要です。
狭心症の治療は、患者様の病状や合併症によって異なります。循環器専門医を受診し、適切な治療法を選択しましょう。
Q 運動は可能か?
A 適度な運動は心臓の機能を向上させ、血管の拡張を助けるため、狭心症の方も可能です。しかし、無理な運動は避ける必要があり、主治医に確認して運動は行っていきましょう。
Q 糖尿病、高血圧、脂質異常症は狭心症に影響しますか?
Aこれらの病気は冠動脈の動脈硬化のリスクを高めるために、狭心症にも悪影響を与えます。
Q 治療法はどのようなものがありますか?
A 薬物治療、カテーテル治療、バイパス手術などがあります。医師と相談の上、最適な治療法を選択しましょう。
Q 喫煙やアルコールは狭心症にどのような影響を与えるか?
A 喫煙は冠動脈動脈硬化を進行させ、アルコールは適量を超えると心臓に負担をかけるため、狭心症の方には禁煙と適度なアルコール摂取が推奨されます。
自分の生活習慣を改善し、循環器専門医と連携して治療に励むことが大切です。
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【参考文献】
・日本医師会,健康の森,狭心症・心筋梗塞 https://www.med.or.jp/forest/check/shinkinkousoku/index.html
・日本理学療法士協会,心筋梗塞・狭心症 https://www.japanpt.or.jp/about_pt/asset/pdf/handbook04_whole_compressed.pdf