高尿酸血症改善!栄養バランスと生活習慣を見直そう
久留米生活習慣病相談室 監修:まつもと整形外科

糖尿病内科・循環器内科のクリニックです

今週は高尿酸血症第3弾!高尿酸血症改善!栄養のバランスと重要性についてお話します。

高尿酸血症、その名が示すように血液中の尿酸値が高くなる病気ですが、その原因や治療方法については十分に理解されているでしょうか。

このブログでは、高尿酸血症とは何か、なぜ発症するのかという疑問や興味を解決し、また具体的にどのような生活習慣や食事を取り入れることで予防や改善が期待できるのかをお伝えします。

  • 高尿酸血症と痛風、その違い
  • 生活習慣で尿酸値が上昇するリスク
  • 食事で摂取する栄養のバランスと尿酸値
  • 水分摂取の重要性について
  • 医師との相談や診断・治療方法
  • 運動や体重管理がもたらす効果

このブログを通して、高尿酸血症を予防・改善するためのポイントを学び、あなたの健康で豊かな生活の向上に役立てていただければ幸いです。

高尿酸血症とは?その原因と症状を知ろう

高尿酸血症とは、血中の尿酸値が高くなる状態を指します。尿酸は、食事から摂取したプリン体が体内で代謝された際に生成されます。通常、尿酸は腎臓で排泄されるため、尿酸値は適正範囲内に保たれます。しかし、尿酸の生成が過剰であったり、排泄機能が低下していると、血中の尿酸値が上昇します。

高尿酸血症の原因は様々ですが、遺伝的要因や食生活の乱れ(生活習慣の乱れ)、肉類などプリン体の多い食品の過剰摂取、アルコール摂取、肥満、高血圧、などが挙げられます。

高尿酸血症の症状は、初期段階では自覚症状が乏しいため、自覚症状が出る前に定期的な検査で尿酸値を確認することが重要です。尿酸値が一定の基準値を超えると、痛風腎臓結石、腎障害、関節の炎症痛みなどの症状が現れることがあります。

尿酸値を下げるためには、まず適切な食事や生活習慣の見直しが必要です。また、水分摂取を十分に行い、尿酸の排泄を促すことも効果的です。さらに、適度な運動や体重管理が重要となります。早期の診断や治療が、高尿酸血症の予防や改善に繋がることを覚えておきましょう。

痛風と高尿酸血症の違いとは?

痛風と高尿酸血症は、両者とも尿酸が関与する疾患ですが、その特徴や病態は異なります。高尿酸血症は、血中の尿酸値が高くなる状態を指し、痛風は、尿酸の過剰な生成や排泄の低下により、関節に尿酸結晶が沈着し、炎症痛みを引き起こす疾患です。

痛風発作は、高尿酸血症が原因となるために、二つの病態は密接な関係にあります。しかし、高尿酸血症が必ず痛風を引き起こすわけではありません。逆に、尿酸値が正常範囲内でも痛風を発症することがあります。どちらの疾患も、早期の診断や適切な治療が重要です。

尿酸値が上昇するリスク、あなたの生活習慣は大丈夫?

尿酸値が上昇するリスクとして、以下の生活習慣が挙げられます。

  • 高プリン体食品の過剰摂取
  • アルコール飲料の過剰摂取
  • 運動不足
  • 肥満
  • 水分摂取不足

これらの生活習慣は、尿酸の生成量を増加させたり、排泄機能を低下させたりするため、尿酸値が上昇しやすくなります。

上記リスクを減らすためには、以下の生活習慣を心がけましょう。

  • 高プリン体食品の摂取量を抑える
  • アルコール飲料の摂取量を適正に保つ
  • 適度な運動を習慣化する
  • 体重を適正範囲に保つ
  • 十分な水分摂取

また、定期的な健康診断や医師との相談を通じて、尿酸値の異常に早期に気付き、適切な対策を講じることが重要です。

食事のポイント:高尿酸血症を予防・改善する栄養バランス

高尿酸血症の予防・改善には、栄養バランスが重要です。理由は、尿酸値の上昇を引き起こす食品の摂取量を調整することで、痛風や高血圧といった症状のリスクを減らすことができるからです。具体例として、健康的な食生活では、脂質やプリン体の摂取量を適切に管理し、野菜や魚を十分に摂ることが望ましいです。また、食事だけでなく、運動や水分摂取も尿酸値の改善に役立ちます。適切な食事習慣や生活習慣を身につけることが、高尿酸血症を予防・改善するための鍵となります。

野菜や魚が含むプリン体:摂取量を適切にコントロールしよう

野菜や魚に含まれるプリン体は、摂取量を適切にコントロールすることが重要です。その理由は、プリン体が尿酸の生成に影響を与えるからであり、過剰な摂取が尿酸値の上昇を招く可能性があるためです。プリン体を多く含む食品は、脂質やアルコールと一緒に摂取されることが多く、これが尿酸値の上昇にさらに拍車をかけるためです。魚介類や内臓肉、レバー、あるいは高いプリン体を含む野菜を摂取する際は、量に注意し、バランスの良い食事になるよう心掛けることが望ましいです。

ビールやお酒のアルコール摂取が尿酸値に与える影響

ビールお酒のアルコール摂取は、尿酸値に悪影響を与えることがあります。アルコールが尿酸の排泄を阻害し、その結果尿酸値が上昇します。特に痛風を持つ方の場合、アルコール摂取が発作を引き起こすリスクを増加させるためです。したがって、アルコールの摂取量を減らすことが、尿酸値の改善に役立ちます。

水分摂取の重要性:尿酸排泄をサポートする習慣づくり

水分摂取は、尿酸排泄をサポートする重要な要素です。適切な水分摂取が尿酸の排泄を助け、尿酸値を下げる効果があります。毎日十分な水分を摂る習慣を身につけることで、尿酸値の改善に繋がります。

冷たいビール

アルコール・砂糖の多い飲みものは要注意!

医師との相談:高尿酸血症の診断から治療まで

高尿酸血症の診断は血液検査尿酸値を測定してします。症状がない場合でも、尿酸値が正常値より高値であれば高尿酸血症と診断されます。尿酸値の上昇には遺伝や生活習慣が影響し、食事や飲酒、運動不足などが原因となります。治療では、まず食事の見直しが大切であり、痛風のリスクが高まる肉や魚などの内臓脂肪を含む食品の摂取を抑えることが必要です。また、ビールやジュースなどのアルコールや糖分の多い飲料は避け、水分摂取にも気を付けることが大切です。さらに、運動を始めることで尿酸値の上昇に対するリスクを減らすことができます。医師との相談では、個々の症状や体質に合わせた治療法や生活改善のアドバイスがもらえるため、適切な指導のもとで尿酸値を改善することが重要です。

習慣的な運動で尿酸値をコントロール

運動は尿酸値をコントロールする効果があります。特に有酸素運動は血液の循環を良くし、尿酸の生成や排泄を促進するため、尿酸値の上昇を抑えることができます。ウォーキングや自転車、水泳など、負担の少ない運動を習慣的に取り入れることで、体重の管理にも役立ちます。また、筋肉量を維持することで脂質の代謝が促され、高尿酸血症の予防につながります。

肥満と高尿酸血症の関係:体重管理が重要

肥満高尿酸血症のリスクを高めます。肥満が尿酸値の上昇を招くメカニズムとして、脂肪細胞が尿酸の排泄を妨げることが挙げられます。そのため、体重管理が高尿酸血症の予防や改善に重要となります。食事のバランスを良くし、適度な運動を取り入れることで体重を減らし、尿酸値の改善が期待できます。

🍴今月のレシピ🍴

暑い夏が続いていますが、こんな時期にぴったりのさっぱりとした和食レシピをご紹介します。高尿酸血症の方にもおすすめの「夏野菜とささみの冷しゃぶサラダ」です。このレシピは、低カロリーでありながら栄養豊富な食材を使っているので、健康的に美味しく食べられますよ。

夏野菜とささみの冷しゃぶサラダ

材料(2人分)

  • ささみ:2本
  • トマト:1個
  • きゅうり:1本
  • 大根:1/4本
  • レタス:適量
  • みょうが:1個
  • 青じそ:数枚
  • ポン酢:適量

作り方

  1. ささみを沸騰したお湯で茹でて、火が通ったら冷水にとり、手で細かく裂いておきます。
  2. トマト、きゅうり、大根は薄切りにし、レタスは手でちぎります。
  3. みょうがと青じそは千切りにします。
  4. 大きなボウルに野菜とささみを入れて、全体をよく混ぜます。
  5. お皿に盛り付け、ポン酢をかけて完成です。

効能と食事の効果

このサラダには、尿酸値の管理に役立つ食材がたくさん含まれています。まず、主役のささみ低カロリーで高タンパク質。脂質が少ないので、筋肉の維持や修復に役立ちますし、満腹感を持続させることで過食を防ぐ効果も期待できます。また、プリン体が少ないため、尿酸値の上昇を抑えるのに適しています。

トマトにはリコピンという抗酸化成分が豊富で、細胞の酸化を防ぎ、炎症を抑える働きがあります。これにより、尿酸の生成を抑制する効果も期待できます。さらに、水分が多く含まれているので、夏の水分補給にも最適です。

きゅうりもまた、水分が豊富で、体内の老廃物を排出する利尿作用があります。これにより、尿酸の排出を助ける効果が期待できます。

大根は消化を助ける酵素を含んでおり、食事の消化を促進します。消化が良くなると、尿酸の生成を抑える効果があります。

最後に、ポン酢は低カロリーでさっぱりとした風味が特徴。カロリー摂取を抑えることができるので、体重管理にも役立ちます。

このように、「夏野菜とささみの冷しゃぶサラダ」は、尿酸値の管理に役立つだけでなく、夏の暑い日にさっぱりと楽しめる一品です。

ぜひお試しください🍀

プリン体の少ない食事

プリン体の少ない食事

高尿酸血症を予防・改善するための生活のポイント

高尿酸血症を予防・改善するポイントは、食事のバランス、適度な運動、水分摂取です。適切な治療法や生活改善のアドバイスを受けながら、健康的な食生活を心がけ、適度な運動を継続することが大切です。また、正確な情報を得ることが重要であり、信頼できる専門家やクリニックの案内などを参考にすることをお勧めします。今後も高尿酸血症に関する情報をチェックし、さらに健康的な生活を送るためのアドバイスを探しましょう🍀

来週は、食事と密接な関係のある運動療法について、お話します🙌お楽しみに🍀

【参考文献】

・大山博司,高尿酸血症患者に対する運動負荷の影響,痛風と核酸代謝第39巻 https://www.jstage.jst.go.jp/article/gnam/39/1/39_96/_pdf/-char/ja

・厚生労働省,高尿酸血症 https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/metabolic/m-05-007.html

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2024年08月01日