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膝の痛みについて

膝の痛みは筋肉や腱が
関係していることもあります

膝関節の痛みは、軟骨や骨だけでなく、靱帯や腱、筋肉などさまざまな組織が関与して生じます。加齢や運動、外傷などをきっかけに発症し、症状や原因は患者様ごとに異なります。 近年では超音波診断装置などの普及により、痛みが生じている部位や動作との関連をより詳細に把握できるようになりました。個々の原因を見極めたうえで適切な治療を行うことが重要です。膝の機能を保つために、過度な負担を避けつつ、周囲の筋力を維持・強化することを心がけましょう。

CONSULTATION

このような症状、
お悩みはご相談ください

  • 歩くと膝が痛くなる
  • 長い距離が歩けない
  • 立ち上がるのがつらい
  • 足の爪切りが難しい
  • 膝が腫れている
  • 正座ができない
  • 平らな道でつまずきやすくなった
  • 膝の曲げ伸ばしで「パキッ」と音が鳴る

など

主な症状・疾患

      
変形性膝関節症

症状・原因

変形性膝関節症は、膝のクッション機能を果たす膝関節の軟骨や半月板が加齢や負荷によってすり減り、炎症や変形で痛みが生じる疾患です。 初期は、朝起きて動き出す際や、立ち上がり時の膝の違和感から始まります。進行すると階段の上り下りや正座が辛くなり、膝に水(関節液)が溜まって腫れたり、歩行時に膝が完全に伸びなくなったりします。中高年以降の女性に多くみられます。 主な原因は加齢による軟骨の老化ですが、肥満、膝を酷使するスポーツ、過去の半月板・靭帯の損傷、O脚(内反変形)なども大きく影響します。特に筋力が低下すると関節への負担が増し、症状を悪化させる要因となります。

検査方法

診察では、膝の腫れ具合や熱感、痛みが内側・外側のどちらにあるかを確認し、関節を動かせる範囲を確認します。 レントゲン検査で診断します。関節の隙間(関節裂隙)がどの程度狭くなっているか、骨のトゲ(骨棘)ができているかを確認して進行度を判定します。レントゲンだけでは捉えきれない半月板の損傷、軟骨の摩耗状態、関節内の炎症を詳しく評価する必要がある場合には、MRI検査を行い、痛みの原因を詳細に特定します。

治療方法

まずは膝への負担を抑える「保存療法」を優先します。 痛みが強い時期には、消炎鎮痛剤の内服や湿布の使用に加え、膝関節内へのヒアルロン酸注射を行い、関節の動きを滑らかにして炎症を抑えます。リハビリテーションでは、膝を支える「大腿四頭筋」の筋力強化やストレッチを行い、関節を安定させます。生活面では、体重管理や足に合ったインソール(足底板)の作成、膝サポーターの活用により、物理的な負荷を軽減します。 これらの治療を継続しても歩行が困難な場合には、人工膝関節置換術などの手術を検討します。

      
      
半月板損傷

症状・原因

半月板は大腿骨と脛骨の間(膝関節の間)にあり、関節にかかる体重を分散させる役割と、関節の位置を安定させる役割を担っている三日月型の軟骨組織です。半月板を損傷すると、膝の曲げ伸ばし時の痛みや引っかかり感(キャッチング)が生じます。ひどい場合には、膝が特定の角度で動かなくなる「ロッキング」状態になり、激痛で歩行が困難になることもあります。 原因は、スポーツ中のジャンプの着地や急な切り返しによる「外傷性」のものと、加齢に伴い脆くなった組織が日常生活の些細な動作で傷つく「非外傷性」の変性断裂に分かれます。前者は若年層、後者は中高年層に多く見られるのが特徴です。

検査方法

診察では、膝をひねったり圧迫したりして痛みやクリック音が出るかを確認する誘発テスト(マックマレーテストなど)を行い、損傷の有無を予測します。 レントゲンでは関節の隙間(関節裂隙)が狭くなっていないか確認しますが、軟骨である半月板自体はレントゲンには写りません。そのため、確定診断にはMRI検査が不可欠です。MRIを用いることで、半月板がどのように、どの程度断裂しているのか、また周囲の靭帯にダメージがないかを詳細に捉えることができます。これにより、リハビリで対応可能か、手術が必要な状態かを正しく判断します。

治療方法

治療は、損傷の程度や日常生活・競技への影響を考慮して決定します。 まずは膝の腫れや炎症を抑えるため、消炎鎮痛剤の内服や湿布による処置を行います。関節水腫や疼痛が強い場合、初回は膝関節内にステロイド注射を行います。継続して、膝関節内にヒアルロン酸注射を行なっていきます。並行してリハビリテーションを行い、膝周囲の筋力を鍛えて関節の安定性を高めることで、損傷部位へのストレスを軽減させます。 こうした保存療法を継続しても、ロッキング症状が繰り返される場合や、スポーツ復帰が難しい場合には手術を検討します。手術は関節鏡を用いて、損傷した部分を縫い合わせる「縫合術」や、傷んだ部分を取り除く「切除術」が行われます。

      
      
前十字靭帯(ACL)損傷

症状・原因

前十字靭帯(ACL)は、膝関節の中で大腿骨(太ももの骨)と脛骨(すねの骨)をつなぎ、脛骨が前外側へ飛び出さないよう支える重要な靭帯です。損傷すると、受傷直後に「ブチッ」という断裂音を感じることが多く、強い痛みと共に膝が急激に腫れ上がります。 一時的に痛みが引いた後も、スポーツや階段の上り下りで膝が外れるような感覚(膝折れ)が生じるのが特徴です。 主な原因は、ジャンプの着地や急な切り返し、急停止といった動作時の「捻り」です。 接触型:ラグビーや柔道などで外力を受けて受傷するもので男性に多いといわれています。 非接触型:バスケットボールやバレーボールなどでジャンプの着地、方向転換で受傷することが多く、女性に多いといわれています。

検査方法

受傷時の状況を詳しく伺った上で、診察では「ラックマンテスト」や「前方引き出しテスト」などの手技を行い、脛骨(すねの骨)が不自然に前へ引き出されないかを確認します。 画像検査では、レントゲンで骨折の有無を確認しますが、靭帯自体は写りません。そのため、確定診断にはMRI検査が必須となります。MRIでは靭帯の断裂部位や程度に加え、合併しやすい半月板損傷や靭帯損傷、骨挫傷の状態も同時に把握し、総合的な重症度を診断します。

治療方法

膝の安定性を取り戻し、将来的な軟骨損傷を防ぐことを目的とします。 受傷直後は、消炎鎮痛剤の内服や湿布、アイシング等で痛みと腫れを抑えます。前十字靭帯損傷(ACL損傷)は、靭帯の血流が乏しいこともあり、自然治癒が難しく、手術が第一選択となる場合が多くなっています。 手術後は社会復帰、スポーツ復帰に向けてリハビリが重要になります。

      
      
鵞足炎

症状・原因

鵞足炎は、膝の内側下方にある「鵞足(縫工筋、半腱様筋、薄筋の腱が重なる部分)」に炎症が起き、痛みが生じる疾患です。 主な症状は、運動時や階段の上り下りでの膝の内側の痛みです。特に膝を完全に伸ばした時や、急な方向転換で踏ん張った時に鋭い痛みを感じることが多く、重症化すると安静時にもジンジンとした痛みを感じるようになります。 原因は、ランニングやサッカーなどの過度なスポーツによる繰り返しの摩擦です。不適切なフォーム、硬い地面での練習、またX脚や扁平足といった骨格の影響により、腱と骨がこすれ合うことで発症します。立ち仕事や階段の上り下りが多い方にも発生しやすく、中高年や高齢者にもみられることがあります。

検査方法

診断では、荷重時(まっすぐ立った状態)で膝の内側下方にある鵞足部に痛みや圧痛があるかを確認します。ここは他の膝疾患とは痛む位置がわずかに異なるため、触診による判別が非常に重要です。 画像検査では、レントゲンで骨自体に異常がないかを確認し、必要に応じて超音波(エコー)検査を行います。エコーでは鵞足部の腫れや、周囲に水が溜まっていないかを観察でき、診断の精度を高めます。また、疲労骨折や半月板損傷など、似た部位に痛みが出る疾患を除外するために、MRI検査を検討する場合もあります。

治療方法

治療の基本は、炎症を引き起こしている物理的なストレスを取り除くことです。 痛みが強い初期段階では、消炎鎮痛剤の内服や湿布による局所の鎮静を行い、必要に応じてアイシングを併用します。鵞足部に直接ステロイド注射を行なって疼痛軽減を図ります。リハビリテーションでは、鵞足部を構成する「縫工筋」「薄筋」「半腱様筋」のストレッチを行い、硬くなった筋肉をほぐして摩擦を軽減させます。 さらに、足に合ったインソールの作成や、膝が内側に入りすぎる動作(knee-in)を修正する運動療法を行い、再発しにくい体作りを目指します。 エコーガイド下でのステロイド注射が著効することが多く、リハビリと併用しながら相乗効果を図ります。

      
      
膝蓋腱炎(ジャンパー膝)

症状・原因

膝蓋腱炎は、お皿の骨(膝蓋骨)とすねの骨(脛骨)をつなぐ「膝蓋腱」に過度な負担がかかり、炎症や微細な損傷が起きる疾患です。 主な症状は、ジャンプやダッシュ、階段の上り下りでの膝のお皿のすぐ下に痛みを感じます。階段昇降や運動時に痛みを感じますが、進行すると運動後も痛みが続き、重症化すると日常生活の歩行にも支障をきたします。 原因は、バレーボールやバスケットボールなどの跳躍動作の繰り返しによるオーバーユース(使いすぎ)です。太ももの筋肉(大腿四頭筋)の柔軟性不足や、硬い地面での練習などが重なることで、膝蓋腱への牽引力が強まり発症します。

検査方法

診察では、お皿のすぐ下の腱の部分を指で押し、圧痛があるかを確認します。また、膝を伸ばす動作で痛みが強まるかといった徒手検査を行い、他の膝疾患との差別化を図ります。 画像検査では、レントゲンでは膝蓋骨の骨棘の有無、石灰化の有無を確認します。さらに超音波(エコー)検査が非常に有用で、腱が厚くなっている様子や、内部の微細な損傷、血流の増加(炎症反応)を観察します。慢性化している場合や、腱の変性の程度をより詳しく評価する必要がある場合には、MRI検査を行います。

治療方法

治療の基本は、炎症を起こした腱の修復を促すための「負荷のコントロール」です。 痛みが強い時期には、消炎鎮痛剤の内服や湿布を用いて炎症を鎮め、スポーツの強度を調整します。リハビリテーションでは、原因となる大腿四頭筋の徹底したストレッチを行い、腱にかかる牽引力を緩和させます。また、負担を軽減する膝蓋骨用のサポーター装着や、足元からのバランスを整えるインソール作成も有効です。 痛みが強い場合、初回はエコーガイド下でステロイド注射を行なって、痛みと炎症を軽減させます。ステロイド注射とリハビリを併用することで、相乗効果が期待できます。

      
      
腸脛靭帯炎(ランナー膝)

症状・原因

腸脛靭帯炎は、太ももの外側を走る長い靭帯(腸脛靭帯)が、膝の外側にある骨の出っ張りとこすれ合い、炎症を起こすスポーツ障害です。 長距離を走るマラソンランナーでよく発症することから、「ランナー膝」と呼ばれています。主な症状は、運動中や運動後の膝の外側の鋭い痛みです。初期は走り始めには痛みを感じず、数キロ走ったあたりから徐々に痛みが出現し、休むと痛みが引くのが特徴です。しかし進行すると、歩行時や階段の上り下りでも常に痛みを感じるようになります。原因は、ランニングやサイクリングなどの繰り返しの動作によるオーバーユース(使い過ぎ)です。特に、硬い路面での練習、過度な走行距離、O脚傾向、または足の外側に体重がかかりすぎるフォームなどが重なると発症しやすくなります。

検査方法

診察では、膝の外側の骨の出っ張り(大腿骨外側上顆)周辺を指で押し、強い痛み(圧痛)があるかを確認します。また、膝を30度ほど曲げた状態で患部を圧迫し、痛みが誘発されるかを調べる「グラスピングテスト」を行い、診断の決め手とします。 画像検査では、レントゲンで骨の異常や関節の変形がないかを確認します。超音波(エコー)検査は非常に有効で、炎症によって腸脛靭帯が厚くなっている様子や、靭帯と骨の間に液体が溜まっている状態をリアルタイムで観察できます。他の膝疾患や外側半月板損傷との判別が必要な場合には、MRI検査を行い、深部の炎症範囲を詳しく把握します。

治療方法

治療の基本は、炎症の原因となっている「摩擦」を軽減させることです。 痛みが強い時期には、消炎鎮痛剤の内服や湿布を用いて炎症をコントロールし、原因となっている運動量を適切に調整します。 症状が強い場合は初回から希望に応じてケナコルト注射(ステロイド注射)をエコーガイド下に腸脛靭帯へ直接行います。リハビリテーションでは、腸脛靭帯とつながるお尻の筋肉(大腿筋膜張筋や中殿筋)のストレッチを行い、靭帯の突っ張りを和らげます。また、フォームチェックや、足のアーチをサポートするインソールの作成を行い、膝が外側へ逃げないような体作りを指導します。

      
      
オスグッド・シュラッター病

症状・原因

オスグッド病は、サッカーやバスケットを活発に行う10歳〜15歳頃の成長期の子供に多く発症するスポーツ障害で、膝下にある脛骨(脛骨粗面)に痛みや炎症が起こることで発症します。スポーツが活発な男子に多いとされていますが、女子にも発症することもあります。 主な原因は、成長期の骨の発育(骨の成長にその周囲の筋肉の成長が追いついていない)、スポーツ活動による過負荷(サッカーやバスケットなどのオーバーユース)、筋肉の柔軟性不足や筋力のアンバランス(大腿四頭筋やハムストリングの柔軟性が不足)です。

検査方法

診察では、すねの骨の出っ張り部分(脛骨粗面)に圧痛があるか、また膝を深く曲げた時に痛みが出るかを確認します。 画像検査ではレントゲン検査で脛骨粗面の成長軟骨部の剥離を確認します。他の疾患との判別が必要な場合にはMRI検査を行うこともあります。

治療方法

成長期の一過性の疾患であるため、基本的には「保存療法」で改善を目指します。 痛みが強い時期はスポーツ活動を一時的に制限し、消炎鎮痛剤の内服や湿布、アイシングを用いて炎症を抑えます。最も重要なのはリハビリテーションで、原因となる大腿四頭筋の柔軟性を高めるストレッチを徹底し、骨への牽引力を弱めます。 また、専用のオスグッドバンド(サポーター)の装着や、足のアーチを整えるインソールの使用も負担軽減に有効です。多くの場合は成長が止まるとともに痛みも消失しますが、剥離した骨片が痛みの原因として残る場合に限り、稀に摘出手術を行うこともあります。

      
      
内側側副靭帯(MCL)損傷

症状・原因

内側側副靭帯(MCL)は、膝の内側に位置し、関節が外側に開かないよう支える役割をしています。損傷すると、膝の内側に鋭い痛みと腫れが生じ、膝を内側にひねるような動作で痛みが強まります。重症の場合は、関節がぐらつくような不安定感(動揺性)を自覚することもあります。 主な原因は、スポーツ中の接触プレーなどで膝の外側から強い衝撃を受けた際に、膝が内側に強制的に押し込まれる(外反強制)ことです。また、ラグビーやサッカーでのタックルだけでなく、スキーの転倒などで自重がかかって受傷するケースも多く見られます。

検査方法

診察では、膝をわずかに曲げた状態で外側に開く力を加える「外反ストレステスト」を行います。 画像検査では、レントゲンで骨折の有無を確認しますが、靭帯自体の損傷は写りません。そのため、損傷の部位や程度(部分断裂か完全断裂か)を正確に判断するためにMRI検査を行います。MRIは、同時に傷めやすい「前十字靭帯」や「内側半月板」の合併損傷の有無をチェックするためにも極めて重要です。また、超音波(エコー)検査で靭帯の腫れや連続性を確認することもあります。

治療方法

新鮮例においては支柱付きの装具を装着し、早期よりリハビリを開始します。単独損傷であれば「保存療法」で治癒することが大半です。 受傷直後は、消炎鎮痛剤の内服や湿布、アイシングによって炎症と痛みを速やかに抑えます。損傷の程度(グレード)に合わせて膝の外反を制限する支柱付きサポーターを装着します。リハビリテーションでは、可動域の回復訓練とともに、膝周りの筋力強化を行い、安定性を補完します。 合併損傷がある場合や、保存療法では著しい不安定性が残る場合に限り、手術(靭帯修復術や再建術)が検討されることがあります。

      
      
膝蓋骨脱臼

症状・原因

膝蓋骨脱臼は、膝のお皿(膝蓋骨)が本来収まっているべき正常な位置から外れてしまう状態で、多くは膝の外側へと外れます。 受傷時は激しい痛みとともに、膝が変形したように見えたり、自力で動かせなくなったりします。脱臼が自然に元の位置に戻る(整復される)ことも多いですが、その際にお皿の裏の軟骨や骨を痛めることが少なくありません。 原因は、ジャンプの着地や急な切り返しなどの強い力が加わることですが、生まれつきの脱臼素因を持っていることが多く、関節の形状や成長期における骨格の柔らかさや筋力バランスが関係しています。10歳代の女性に多く、約40~60%の方が繰り返して脱臼し、日常生活やスポーツ活動などで膝の不安感を感じます。

検査方法

診察では、お皿の外側を指で押した際に、また外れるのではないかという不安感が出るかを確認する「不安感テスト(アプレヘンジョン・サイン)」を行います。 画像検査では、レントゲンで脱臼に伴う骨折の有無や、お皿の適合性を確認します。CT検査は骨の形状(溝の深さなど)を立体的に把握するのに適しています。さらにMRI検査は極めて重要で、脱臼時に傷めた靭帯(内側膝蓋大腿靭帯)の損傷程度や、レントゲンでは写らない軟骨の剥離を確認するために不可欠です。

治療方法

初めての脱臼で骨折などの合併症がない場合は、まず「保存療法」を行います。 炎症を抑えるための消炎鎮痛剤や湿布を使用し、一定期間の固定やサポーター装着でお皿を安定させます。リハビリテーションでは、お皿が外側に流れるのを防ぐ「内側広筋」の筋力強化や、太もも外側のタイトさを取るストレッチを行い、お皿の動き(軌道)を修正します。 しかし、脱臼を繰り返す「反復性脱臼」に移行した場合や、骨・軟骨の損傷が激しい場合には、靭帯を再建する手術などを検討します。

      
      
結晶誘発性関節炎(痛風・偽痛風)

症状・原因

これらは関節内に生じた「結晶」に対して免疫が反応し、急激な炎症(発作)を引き起こす疾患です。 痛風は、血液中の尿酸値が高い状態が続き、針状の「尿酸塩結晶」が関節に溜まることで発症します。痛風発作は足の親指の付け根に最も多く、足関節や膝関節にも生じます。 偽痛風は「ピロリン酸カルシウム結晶」が原因です。痛風に似た激痛ですが、高齢者の大関節に多く、偽痛風の半数以上が膝関節です。それ以外には足関節、肩関節、手関節が好発部位です。どちらも前触れなく突然発症し、歩行が困難になるほどの痛みを伴います。

検査方法

診察では、関節の腫れ、赤み、熱感を確認し、発症した部位や年齢、既往歴から原因を推測します。 画像検査では、レントゲンで関節内の石灰化(偽痛風に特徴的)を確認します。超音波(エコー)検査も非常に有用で、関節水腫を確認することができます。 血液検査では、炎症反応(CRP)や尿酸値を測定します。診断を確定させるためには「関節液」を採取し、検査に提出します。

治療方法

発作が起きている最中は、まず炎症と激痛を鎮めることを最優先します。 消炎鎮痛剤(NSAIDs)を通常より多めに内服する「痛風発作への短期集中投与(NSAIDパルス)」や、湿布、アイシングを併用して症状を抑えます。痛みが非常に強い場合は初回にステロイドの関節内注射を行うこともあります。 発作が収まった後は再発防止が重要です。痛風の場合は、食事療法や飲酒制限に加え、落ち着いたタイミングで尿酸値を下げる薬の内服を開始します。偽痛風は背景に加齢や軟骨変形があるため、関節の負担を減らすリハビリや生活指導を継続的に行います。

      

よくあるご質問

Q. 健康のためウォーキングを続けていますが、膝に痛みを感じることがあります。
膝に痛みを感じながら歩き続けると、症状が悪化するおそれがあります。運動の量や頻度を控えるか、水中ウォーキングなど膝の負担が小さい運動に変えることをおすすめします。また、悪化する前に整形外科に相談してください。
Q. 変形性膝関節症はどのような病気ですか?
老化や閉経後のホルモンバランスの乱れなどから、関節の変形が起こることで膝に痛みを伴います。正座やあぐら、横座りなどで負荷がかかりやすくなります。
Q. 変形性膝関節症は治りますか?
関節の変形自体は治すことはできません。しかし、太ももの筋力をつけたり柔軟性を出したりすることで、症状を緩和することができます。
Q. 膝の痛みがあります。どうしたらいいでしょうか?
膝の痛みの原因はさまざまです。まずは整形外科を受診し、必要に応じてX線(レントゲン)やエコーなどの検査を行いましょう。まずは原因を突き止めることが重要です。
Q. 今後膝が痛くならないためにどうしたらいいでしょうか?
太ももの筋力をつけること、筋肉の柔軟性を出すことが膝関節への負担軽減につながります。具体的にどの筋力が必要か、どの筋肉の柔軟性が必要かは一人ひとり異なるため、当院では患者さまの身体の状態に合わせてご提案させていただきます。
Q. 膝に水が溜まると、抜いてもクセになると聞きましたが本当ですか?
「水を抜くからクセになる」というのは誤解です。膝関節内にある半月板や軟骨が損傷したり、炎症が起きることで反応性に水(関節液)がたまっていることが根本的な原因です。当院では、必要に応じて水を抜いた後、炎症を抑えるお薬(ステロイド)やヒアルロン酸を関節内に注射し、痛みと炎症を和らげながら「水が溜まりにくい状態」へと治療していきます。
Q. 市販の膝サポーターは、一日中ずっと着けていたほうが良いのでしょうか?
痛みが強い時や、仕事や旅行で長時間歩く時、歩行・階段の上り下りなど膝に負担がかかる場面での着用が効果的です。
Q. 膝を動かすと「ポキポキ」と音が鳴りますが、痛みはありません。受診すべきでしょうか?
痛みがなく音だけが鳴る場合は、関節内の圧力変化や腱の摩擦によるものが多く、すぐに受診しなくても問題ないことがほとんどです。しかし、音が鳴る際に「痛み」や「引っかかり感」を伴う場合は、半月板損傷や軟骨のすり減り(変形性膝関節症)などが疑われますので、一度整形外科を受診して原因を調べることをおすすめします。