物損事故とは
物損事故とは交通事故が発生したものの、誰も怪我をしておらず、車やバイク、自転車、壁など物だけが壊れたり損傷した場合の事故のことをいいます。自分の車の損傷と他人の車の損傷の場合があり、車の修理費や代車費、レッカー代、携行品(洋服や携帯電話など)などが賠償の対象となります。
人身事故と物損事故の大きな違いは、「身体的被害の有無」になります。身体的被害の有無や被害者の届け出によって警察が人身事故か物損事故か判断します。
物損事故と人身事故の大きな違いが何ですか?
人身事故と物損事故の大きな違いは、被害者の「身体的被害の有無」になります。
また、物損事故と人身事故の違いとしては加害者側の問われる責任が変わってきます。物損事故では民事責任のみですが、人身事故では刑事責任、行政責任、民事責任の3つが問われることになります。
物損事故から人身事故へ切りかえる場合は?
交通事故に遭った直後は、交通事故による動揺もあり体内のアドレナリンが過剰に分泌されて痛みが感じにくいものです。そのため、事故直後は無症状であったために物損事故として処理したものの、事故から数時間~数日後にむち打ち症状、首や腰の痛み、頭痛など症状が出てきた場合には物損事故から人身事故に切りかえる必要が出てくることもあります。そのような場合は物損事故から人身事故に切りかえることができます。人身事故に切りかえる場合には医療機関(病院、クリニック)を受診して、警察用診断書を作成する必要があります。この警察用診断書を警察署へ提出して、物損事故から人身事故へ切りかえることができます。
物損事故から人身事故への切りかえ
STEP
医療機関(病院、クリニック)で警察用診断書を作成する。
物損事故での治療
物件事故のままでも、加害者側の保険会社が被害者側の治療費の支払いをする場合もあり、怪我をして治療する被害者の方が人身事故に切りかえないという方もいらっしゃいます。交通事故で被害に遭って治療を受ける場合、物損事故のままだと軽傷とみなされて早期に治療を打ち切られたり、後遺障害が非該当になったり、過失割合が不利になる可能性があります。被害者にも関わらず、不利な立場になってしまうことがあります。交通事故直後は痛みがなかったために物損事故で処理をした場合でも、時間が経過してから痛みが出てきた場合には速やかに人身事故への切りかえて治療を行いましょう。