人身事故

人身事故とは

交通事故における人身事故とは「人が怪我をしてしまった、後遺障害が残ってしまった、死に至ってしまった」、つまり身体に何らかの損害を負った場合のことを「人身事故」といいます。人身事故の場合は、警察によって「実況見分調書」が出されます。
一方、物損事故の場合、「怪我を負った人がいない、自動車や自転車を壊した、ガードレールを破壊した」など、物が壊れた場合を物損事故といいます。物損事故では、警察による「実況見分調書」は出されません。

人身事故の流れ

交通事故に遭った場合、被害者側であっても加害者側であっても、どちらの立場であったとしても、「現場対応」、「警察へ連絡」、「保険会社へ連絡」をする必要があります。保険対応が交通事故の事後処理をするには「交通事故証明書」が必要になるために、きちんと警察に通報して事故処理しないとこの交通事故証明書が発行されません。交通事故証明書が発行されないと、保険金が支払われないリスクがあります。

交通事故後の流れ

STEP
事故に遭った
STEP
警察へ連絡
STEP
保険会社へ連絡
STEP
まつもと整形外科受診
STEP
診察、治療、診断書作成

人身事故後の治療の流れ

交通事故で最も多い頚椎捻挫は「むちうち」とも呼ばれ、首や肩に痛みや違和感が発生します。レントゲンで骨に異常がなくても、関節や筋肉、靭帯、軟部組織にダメージを受けて症状が出てきます。むちうちは首や肩の痛みだけではなく、吐き気や頭痛、痺れが出ることもあります。放置すると慢性的な肩こりや頭痛に悩まされることになります。
被害者の方は自賠責保険を利用して、自己負担金無し(0円)で治療を受けることができます。
また、加害者の方は任意保険である人身傷害保険に加入していれば自賠責保険を使用することができますが、自賠責保険が使用できなかった場合には健康保険を使用して治療することができます。
交通事故の治療費はどうなる?保険で支払ってもらえるの?
著者
執筆者 松本 淳志
まつもと整形外科 院長
<経歴>
福岡大学医学部卒
済生会福岡総合病院
九州大学病院
九州医療センター
福岡赤十字病院
<保有資格>
日本整形外科学会専門医
日本整形外科学会認定運動器リハビリテーション医
日本整形外科学会認定脊椎脊髄病医
日本フットケア学会認定フットケア指導士
<所属学会>
日本整形外科学会
日本感染症学会
日本フットケア・足病学会
院長 松本 淳志