福岡県久留米市安武町にある「まつもと整形外科」
「最近、骨がもろくなってきた気がする」「年齢とともに背中が丸くなってきた」
そんな風に感じたことはありませんか?それはもしかすると骨粗しょう症(こつそしょうしょう)のサインかもしれません。
骨粗しょう症は、骨がスカスカになり、折れやすくなる病気です。しかし、この病気のもっとも厄介な点は、「自覚症状がほとんどない」ということ。症状に気づいたときには、すでに骨折していた…というケースも少なくありません。
今回は、骨粗しょう症の特徴や、発見に欠かせない「DEXA(デキサ)検査」についてご紹介します。
骨粗しょう症とは、骨の強度が低下し、骨折しやすくなる病気です。主に加齢や女性ホルモンの減少、栄養不足、運動不足などが原因とされています。とくに女性は閉経後に女性ホルモンが急激に減少するため、骨密度が低下しやすくなります。
日本では高齢化が進む中で、骨粗しょう症の患者数も増加傾向にあります。現在、日本国内で骨粗しょう症が疑われる人は約1,300万人以上と言われており、まさに国民病ともいえる状況です。
骨粗しょう症の最大の特徴は、「症状がほとんどない」ことです。骨密度が減っていても、痛みも違和感もないまま進行していきます。そのため、発見が遅れやすく、「骨折して初めて気づく」ケースが多く、脊椎圧迫骨折、橈骨遠位端骨折、大腿骨頸部骨折などが、よくみられます。
特に背骨の圧迫骨折は、転倒などがなくても、咳やくしゃみをしただけで起こることもあります。自覚がないまま骨折していることもあるため、「背が縮んだ」「姿勢が悪くなった」といった変化も見逃せません。
では、症状のない骨粗しょう症をどうやって見つければいいのでしょうか。
そこで重要になるのが骨密度検査、特に精度の高い「DEXA(デキサ)検査」です。
DEXA検査とは、「二重エネルギーX線吸収測定法(Dual-Energy X-ray Absorptiometry)」の略で、骨密度を詳細に測定できる検査方法です。腰椎や大腿骨などの骨に微量のX線を照射し、その吸収率をもとに骨の密度を測定します。
DEXA検査は、
①他の検査よりも正確に骨密度を測定できます。
②検査は5~10分程度で終わり、放射線の量もごくわずか。
③痛みがなく安心です!
といった特徴があります。骨粗しょう症の診断には、若年成人平均(YAM)との比較が用いられます。YAMの70%未満で「骨粗しょう症」と診断され、80%未満だと「骨量減少(骨粗しょう症予備軍)」とされます。
以下のような方は、一度DEXA検査を受けてみることをおすすめします。
☑️ 40歳以上の女性
☑️ 閉経後の女性
☑️ 家族に骨粗しょう症の方がいる
☑️ 運動習慣が少ない
☑️ 食事の栄養バランスに不安がある
☑️ 背が縮んだと感じる
☑️ 転びやすくなった
これらに当てはまる方は、骨密度が低下している可能性があります。早期に検査をおこない治療を受けることで、骨折を未然に防ぎ、将来の寝たきりリスクも軽減できます。
骨粗しょう症は「静かに進行する病気」と言われるほど、自覚しにくく、気づいたときにはすでに骨折していることもあります。しかし、早期に発見し、適切な食事・運動・薬物療法を取り入れることで、進行を防ぐことが可能です。
【予防のために心がけたいポイント】
カルシウムやビタミンDの摂取:小魚、乳製品、大豆製品、きのこ類など
日光浴と適度な運動:骨への刺激で骨密度維持をサポート
定期的な骨密度検査:早期発見のために
骨粗しょう症は、進行するまで症状が現れにくい病気です。そのため、「私は大丈夫」と思っていても、実は骨密度が低下していた…というケースは多く見られます。
将来、骨折によって寝たきりにならないためにも、定期的な骨密度のチェック(特にDEXA検査)がとても大切です。
とくに40歳を過ぎたら、一度検査を受けてみてはいかがでしょうか?
骨の健康は、あなたの未来の「動ける体」と「自立した生活」を守る第一歩です。
今からできる予防を始めて、大切な人生を笑顔で過ごしましょう。
当院で行っている骨粗しょう症検査・治療については以下のページで詳しくご紹介しています!ぜひご覧ください☆
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【参考文献】
・骨粗鬆症財団, 骨粗しょう症の検査 https://www.jpof.or.jp/osteoporosis/inspection_treatment/tabid255.html
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