福岡県久留米市安武町にある「まつもと整形外科」
こんにちは
久留米市安武町にある整形外科クリニック まつもと整形外科 理学療法士の渡邊です。
スポーツ中の突発的な痛みや筋肉の損傷は、適切なリハビリを行わないと再発や長期的なトラブルに繋がることがあります。肉離れの原因やRICEなどの初期対応、回復を促すストレッチや運動方法を知ることで、早期治療と競技復帰が目指せます。患部の状態を正しく確認したうえで、必要なリハビリテーションや医療機関の受診を検討し、筋力と柔軟性を高めるプログラムを実践すれば、痛みを軽減しながら復帰しやすくなります。
冬は気温が低いため、筋肉が硬くなりやすく、肉離れのリスクが高まります。寒さによって筋肉が縮こまり、柔軟性が低下することで、急な動きに対応できずに損傷しやすくなります。普段よりも筋肉に負担がかかりやすい季節だからこそ、適切な準備とケアを心がけることが肉離れの予防につながります。
肉離れによる損傷は、急性期に痛みが強くなることが多いです。回復を促すため、患部の安静やアイシングを行う一方で、リハビリを的確に進める必要があります。スポーツ選手や指導者、保護者の方が、正しい対処法を理解することで再発を予防し、競技や運動への早期復帰を目指すことができます。症状が落ちついてきたら、負荷を少しずつ増やしながら筋力や柔軟性を高めるリハビリを継続します。患部の状態を確認しつつ、段階的に運動を取り入れることで痛みを抑えつつ機能を回復させます。適切な期間と方法を守りましょう。足や膝、太もも裏など部位に応じてストレッチやトレーニング内容を変え、慎重に進める必要があります。
受傷直後はRICE処置が重要となり、アイシングや圧迫を徹底して出血や炎症を抑えます。特に3〜5日間は筋力トレーニングやストレッチなどを避け、患部を安静に保ちましょう。損傷した部位に負担をかけずに痛みを軽減させるためには、まずは腫れや炎症の有無を確認します。圧迫や冷却を組み合わせることで回復を早められる場合があり、痛みが落ち着くまで過度な運動は控える必要があります。休んでいる間も、患部以外の関節や筋肉を適度に動かすことで血行を維持し、回復後の機能低下を防ぎます。
急性期をすぎて痛みが落ち着きはじめたら、亜急性期に入ります。ここでは患部を無理なく動かす運動療法が必要になります。ストレッチは反動をつけずゆっくり行い、炎症が再燃しないように注意を払いましょう。筋肉の柔軟性を高めながら、徐々に筋力を向上させることで再発リスクを低減できます。回復が進めば、ボールを使うスポーツやキック動作なども取り入れますが、痛みや腫れが出た場合はトレーニングを中止して状態を確認しましょう。段階的に適度な負荷をかけることで、競技復帰に向けたリハビリをスムーズに進めることができます。
肉離れとは、筋肉が瞬間的に大きな負荷を受け、筋繊維が部分的に裂けてしまう状態を指します。痛みだけでなく腫れや内出血を伴う場合があり、さらに放置すると治りが遅れることもあります。専門的な治療では患部を安静にしつつ、筋力や柔軟性を回復させるリハビリを段階的に行います。予防としては過度な疲労を避け、日頃から定期的なストレッチや体幹トレーニングに取り組む工夫が効果的です。痛みが消えた後も筋力が十分に戻っていない場合があるため、医師や理学療法士と相談しながら適切な時間をかけて復帰を目指すことが大切です。
筋損傷が起きた際に放置すると再発しやすいです。痛みを放置せずに、受傷後はできるだけ早く患部を冷却し、圧迫や安静を行いましょう。重症の場合には治癒に数か月かかり、競技復帰までの期間も長引くこともあります。スポーツ選手は肉離れを起こしても急いで復帰しがちですが、焦りすぎると再び裂けるリスクが高まります。治療とリハビリを計画的に進め、痛みが落ち着いてきてからストレッチや筋力強化を少しずつ行うことが重要です。走る動作やジャンプなどのハードな運動は筋肉の状態を確認しながら慎重に開始しましょう。
継続的なリハビリは、痛みを軽減して安全にスポーツへ復帰するために欠かせません。受傷直後にアイシングや圧迫を行い、炎症がある程度落ち着いたら、徐々にストレッチや筋力強化を取り入れます。焦ってフルパワーの動作を再開すると、患部が再度損傷する場合があります。段階的な負荷で筋肉と関節の機能を高め、再発を回避しながら復帰するには、理学療法士による指導や医師の診療を定期的に受け、状態を正しく判断することが望ましいです。足や膝など痛めやすい部位の予防のためにも、リハビリの進め方をしっかり把握し、安全な競技生活を目指しましょう。
痛みが和らぐと、歩行や軽いランニングを開始するタイミングを検討します。急に過度な運動を入れると再発しやすいため、まずは短い距離やゆっくりとしたペースから始めましょう。筋力を取り戻すには、太ももやハムストリングスなど患部周辺のトレーニングを焦らず行いましょう。ストレッチで柔軟性を高めつつ、段階を踏んでダッシュやジャンプなどの負荷を増やしていきます。痛みや違和感が出た場合は即座に進捗を見直し、整形外科で状態を確認すると安心です。
1. ハムストリングストレッチ(もも裏のストレッチ)
肉離れが起こりやすい太ももの裏(ハムストリング)を優しく伸ばすストレッチです。床に座り、片足を伸ばして、もう片方の足を曲げます。伸ばした足のつま先をつかむように上体を前に倒し、もも裏が伸びるのを感じながら15~30秒キープ します。反対側も同様に行い、左右2~3回ずつ 繰り返します。痛みを感じたら無理に倒さず、軽く伸びる程度でキープすることが重要です。
2. カーフストレッチ(ふくらはぎのストレッチ)
ふくらはぎの肉離れ後におすすめのストレッチです。壁の前に立ち、片足を後ろに引いて膝を伸ばし、前足の膝を軽く曲げます。かかとを床につけたまま壁に向かって体重をかけ、ふくらはぎが伸びるのを感じながら15~30秒キープ します。左右交互に2~3回ずつ 行いましょう。立ったまま行うのが難しい場合は、座った状態でタオルを足の裏にかけ、優しく引っ張る方法もおすすめです。
リハビリ期のストレッチは、無理をせず、痛みのない範囲で行うことがポイント です。毎日継続することで、筋肉の柔軟性を高め、再発のリスクを軽減できます。
肉離れの治療法は、損傷の程度や部位によって異なります。筋肉のみの軽症なら、ストレッチや筋力トレーニングを中心とした保存療法で改善を目指すことが多いです。痛みがやや強い中等症では、RICE処置やマッサージで炎症を抑えつつ、少しずつ患部を動かして筋力を回復させます。完全に筋や腱が断裂した重症の場合、医師の判断で手術が検討されることが稀にあります。どの段階でも、痛みに応じて運動制限を行いながらリハビリを進めるため、医師や理学療法士との連携が不可欠です。正確な診断と適切な治療計画を立てるには、MRI検査や定期的な診療が有用となります。
患部を守りながら機能を回復させるリハビリは、痛みを我慢せず無理のない範囲で行いましょう。まずは抵抗をかけずに筋肉を動かし、痛みがなければ段階的に負荷を増やしていきます。ストレッチでは反動をつけず、ゆっくりと筋肉を伸ばす方法が適切とされます。損傷が大きいケースは長期間の安静を余儀なくされるが、その間に他の筋群を鍛えるなど、身体全体の機能維持に努めると良いでしょう。誤ったリハビリを続けると回復の妨げになり、肉離れの後遺症や再発リスクを高めてしまいます。スムーズな競技復帰を目指すなら、痛みや状態をこまめに確認し、必要に応じて理学療法士の指導を受けましょう。
まつもと整形外科ではスポーツでのケガの治療を専門とするスポーツリハビリチームがあり、スポーツでのケガの治療を専門とする理学療法士が治療を担当します。スポーツリハビリでは、スポーツでのケガに対して早期スポーツ復帰、再発の予防、パフォーマンス向上を目的としてリハビリを行っていきます。競技特性に応じた専門的なリハビリが必要となるために、スポーツでのケガでお悩みの方、リハビリをご希望の方はぜひご相談下さい。
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【参考文献】
・日本整形外科学会,肉離れ https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/pulled_muscle.html