福岡県久留米市安武町にある「まつもと整形外科」
こんにちは
久留米市安武町にある整形外科クリニック まつもと整形外科 院長 松本淳志です
交通事故によって引き起こされるむち打ち症状は、首から肩にかけての痛み、手足の痺れ、腰の痛み、頭痛など多彩な症状を認めることがあります。レントゲンでは異常が無くても、レントゲンで写らない筋肉、靭帯、軟部組織、神経などに損傷を与えるためです。事故直後は無症状や軽微な症状であっても、数時間以内に症状が出現することもあれば、数日後に現れることもあります。
早期の診断と早期の治療が回復を促す可能性が高いです。適切な期間通院し、医師と相談しながら治療を進めることが大切です。
むち打ちは一般的に軽症と思われがちですが、実際には軽症なケースだけではなく重篤な症状に長期に渡って悩まされる方もいるため、適切な診断と治療が必要となります。軽症であれば首の痛みは3ヶ月程度で改善しますが、重症の場合は首の痛み、痺れ、頭痛などが6ヶ月(半年)以上続いたり、後遺症として症状が残ったままの方もいます。むち打ちを軽視する方もいますが、実際には慢性的な肩こりや頭痛が後遺症として残ると日常生活にも大きな支障がでるために、受傷早期より適切に治療することが重要になります。
首の痛みが強い場合や骨折が疑われる場合、神経症状が強い場合には首の安静と保護を目的として頚椎カラー(ソフトカラー)と言われる首のコルセットを使用することがあります。骨折が無ければ、一般的には1~2週間の固定を行います。長期間の固定は首の筋力が低下するために望ましくありません。寝るときには、頭の重さが首にかからないために、首の負担が減りますので頚椎カラーは外しても大丈夫です。
むち打ちは、交通事故による衝撃で首が過伸展して、首の椎間関節に衝撃が加わり、筋肉や神経、靭帯などの組織もダメージを受け症状が発症します。
交通事故後は、まず整形外科を受診し医師による診察と診断が行われます。薬物治療、リハビリテーションでの治療が行われます。治療期間は症状や回復状況により異なりますが、一般的に3か月程度、長い方は6ヶ月程度の治療が必要になります。早期治療と継続的な通院が回復を促進します。
リハビリ期間と通院頻度は生活環境や症状、状態により異なります。整形外科専門医、理学療法士と相談のもと、個々の状況に応じて最適な治療計画を立てることが大切です。
健康保険と違って、交通事故の保険はある程度通院期間が決まっています。治るまで治療することができませんので、できるだけ初期段階では週に3回以上の頻度で通院することが望ましいです。リハビリ通院期間は3~4ヶ月程度ですが、症状が強い患者さまでは6ヶ月程度の治療期間が必要になることもあります。しっかり通院して、回復が進めば、徐々に通院頻度を減らしていくことができます。リハビリ期間や通院頻度については、医師や理学療法士に相談してみましょう。
むち打ちのリハビリにはいくつかの方法があります。「人の手」による手技で筋肉や筋膜の緊張を緩め、関節の柔軟性を高め、痛みを緩和させるための治療が実施されます。
急性期は首を無理に動かさず、首の安静を保つことも重要です。また、適切な姿勢や首のサポートを意識し、負担を軽減することが効果的です。
最後に、リハビリは長期にわたることが多いため、焦らず無理をせず、医師とのコミュニケーションを大切にして、確実な回復を目指しましょう。
頚椎カラーは、首の安静と保護を目的として使用します。これにより、炎症や筋肉緊張の解消、神経への圧迫の軽減が期待できます。
一方、電気治療は、適切な電流を患部に流すことで、筋肉の緊張緩和や痛みの抑制、血行の促進などが目的です。特に慢性的な症状に対して効果的があります。
理学療法士による個別指導は、むち打ち治療やリハビリテーションにおいて非常に重要な役割を果たします。理学療法士は、患者さまの状態や症状を把握し、一人ひとりに合った適切な治療プランを提案します。
・肩や首の可動域向上のためのストレッチや運動療法の指導
・筋力向上や姿勢矯正のためのエクササイズの提案
・通院期間やリハビリの頻度の調整
・セルフケアの方法の解説
個別指導が適切に行われることで、早期回復が可能となり、患者様のQOL(生活の質)が向上します。
むち打ちからの早期回復の秘訣は以下の点に注意することです。
1. 事故直後に整形外科を受診し、早めの治療を行う
2. 医師や理学療法士と密にコミュニケーションを取り、症状や状況を適切に伝える
3. リハビリテーションに励む
4. 適切な生活習慣の改善及び健康管理を心掛ける
5. 必要に応じて投薬を受ける
これらの秘訣を実践することで、むち打ちの回復を促進し、後遺症のリスクを軽減することができます。
生活習慣の改善と健康管理は、むち打ち回復において重要な要素です。
・適切な睡眠時間を確保し、疲労回復に努める
・バランスのとれた食事を摂取し、栄養不足を防ぐ
・適度な運動を行い、筋力や柔軟性を維持する
・ストレスの軽減策を講じ、心身の健康を保つ
これらの生活習慣の改善と健康管理を意識的に行うことで、むち打ちの回復を促進し、身体全体の健康維持に貢献します。
リハビリは、筋力や柔軟性の向上に効果的な治療法です。特にむち打ち患者さまに対しては症状の改善が期待できます。
適切なリハビリを行うことで、筋肉の柔軟性が向上し、関節可動域が広がり、痛みが軽減されます。
また、リハビリ期間中に適切な運動を行うことで、後遺症のリスクが減少します。運動は、医師や理学療法士と相談し、個人の状態に合わせてプログラムを組む必要があります。
まつもと整形外科では、投薬や電気治療だけではなく、物理療法(電気治療)とリハビリテーションを組み合わせることで最善の治療を行っていきます。人の手を使った手技によるリハビリテーションにて根本的な改善を図っていきます。
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【参考文献】
・日本整形外科学会,むち打ち症 https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/traumatic_cervical_syndrome.html