バスケ選手必見!整形外科で行うリハビリの実態

福岡県久留米市安武町にある「まつもと整形外科」

こんにちは

久留米市安武町にある整形外科クリニック まつもと整形外科 院長 松本淳志です


バスケ選手&バスケット愛好家は必見!今回は、一般的なバスケットボールで起こり得る外傷と障害、ジャンパー膝の症状と原因、治療やリハビリテーション法などをご紹介します。


バスケットボール選手&バスケット愛好家のためのリハビリ

バスケットボールは、激しい運動競技のため膝や足首などの関節に負担が掛かり、怪我のリスクがあります。整形外科のリハビリは選手が安全かつ迅速に試合に復帰するために、そして予防の観点からも不可欠です。

バスケットボールの協議を熟知したリハビリ専門家の理学療法士が選手の症状や状態を把握し、適切なリハビリを提案します。リハビリは筋力トレーニングやストレッチ、柔軟性向上など生活習慣の改善を含みます。

これらの治療を継続的に行うことで、選手は怪我の再発や悪化を予防し、競技を続けることができます。また、リハビリを定期的に行うことで、未然に怪我を防ぐことが可能です。

専門的なリハビリを受けることで、選手は競技において痛みを軽減させるだけではなく怪我を予防し、さらに動作やスタミナの向上が見込まれます。整形外科のリハビリは、バスケットボール選手やバスケット愛好家にとって貴重なサポートとなります。

バスケットボールとバスケットゴール
バスケ選手特有の怪我がたくさんあります

バスケットボールでよくある障害・外傷

バスケットボールには激しい運動や接触が伴うため、以下のような多くの障害や外傷が発生します。

– 膝の靭帯損傷

– 膝の半月板損傷

– 足首の捻挫

– 手首や指の捻挫、突き指

– 肩の腱板損傷

– 骨折

– オスグッド病、ジャンパー膝

これらの障害や外傷は練習や試合中に突然発生する場合もありますが、長期間の疲労や筋力の不均衡が原因となることもあります。選手は効果的なリハビリや予防策を行い、早期復帰や再発防止を目指すことが重要です。


ジャンパー膝の症状と原因

ジャンパー膝とは

ジャンパー膝は運動レベルが増えてくる中学生~高校生にかけて発症するリスクが高くなり、ジャンプやダッシュを繰り返すことで膝関節の屈伸動作を繰り返すことで起きます。バスケットだけではなく、バレーボールやサッカー、陸上競技でも同じ動作を繰り返すために発症することが多いです。

ジャンパー膝の原因は

膝蓋骨から下に繋がる膝蓋腱(膝蓋靭帯)は、膝関節がスムーズに曲げ伸ばしできる役割を果たしています。

スポーツ時にジャンプやダッシュ、ストップ動作を繰り返すことで、膝蓋腱(膝蓋靭帯)に強い牽引力が加わって、膝蓋腱に炎症を引き起こします。

ジャンパー膝の治療・リハビリテーション法

ジャンパー膝の治療は、まず安静にすることで痛みを軽減させます。薬物療法として、炎症を抑えるNSAIDsの服用や外用薬(湿布)が行われることがあります。リハビリテーションでは以下のような方法が取り入れられます。

– 筋力トレーニング: 大腿四頭筋やハムストリングスの筋力を向上させます。

– 柔軟性向上: 筋肉や腱の柔軟性を高め、関節の可動域を拡大します。

– ストレッチ: 筋肉の緊張を緩和し、柔軟性を向上させます。

これらのリハビリを継続することでジャンパー膝の症状が改善され、選手は競技に復帰できるようになります。

バスケでシュートを打とうとしている女性
ジャンパー膝のリスク

オスグット病とバスケットボールの関係

オスグット病は、10代の成長期のバスケットボール選手に特に多く見られる脛骨粗面障害です。バスケットボールは、ジャンプやダッシュなどの激しい動作が繰り返されるスポーツであるため、脛骨粗面に過度なストレスがかかりやすく、オスグット病の発症リスクが高まります。

選手がオスグット病を発症すると、膝下の痛みや腫れが生じ、プレイに支障が出ることがあります。このため、オスグット病の早期発見と適切な治療が重要であり、トレーニングや試合の負担を調整することが求められます。

オスグット病の治療とリハビリのポイント

オスグット病の治療は、まず安静にすることが基本です。症状が落ち着くまでの間、スポーツ活動を一時的に制限し、疲労回復を促します。加えて、炎症を抑えるための冷却療法や痛みを軽減するための医療処置が行われることがあります。

リハビリにおいては、筋力トレーニングやストレッチが重要です。特に、大腿四頭筋やハムストリングスの筋力を向上させることが望ましく、柔軟性を高めるストレッチも効果的です。また、適切なウォームアップやクールダウンはリハビリの効果を高めるだけでなく、再発予防にも繋がります。

治療やリハビリにおいては、医師や専門スタッフと協力して、個々の状況に応じた適切なアプローチを選択することが大切です。

オスグッドについては以下のブログで詳しくご紹介していますので、ぜひご覧ください。

よく耳にするオスグッドって?


バスケットボール選手の予防策とサポート体制

バスケットボール選手の怪我予防策として、適切なウォームアップやクールダウンが重要です。また、筋力トレーニングやストレッチングで筋力や柔軟性を向上させることも効果的です。

怪我を予防し、選手のパフォーマンスを維持するためには、連携したサポート体制が不可欠です。選手自身も自己管理に気を付け、監督や家族、主治医とコミュニケーションを大切にすることが望ましいです。


理学療法士によるバスケットボール選手のリハビリの重要性

バスケットボールは怪我が起こりやすいスポーツであり、選手にとってリハビリテーションが欠かせません。理学療法士による適切なリハビリは、怪我の回復を早めるだけでなく、再発予防にも繋がります。その理由は、理学療法士はリハビリ専門家であり筋骨格系の専門知識を持ち、適切な治療法を提供できるからです。

選手が怪我を負った場合、理学療法士は関節の安定性を向上させるリハビリや筋力トレーニングを行います。これにより、選手は競技への復帰が可能となります。また、リハビリ中に痛みを感じた際も、理学療法士は選手の痛みの原因を正確に診断し、適切な対策を講じることができます。


バスケットボールの基本動作と理学療法

バスケットボールの基本動作は、ジャンプ、ランニング、ピボットなど様々であり、これらを安定して行うためには理学療法のサポートが不可欠です。理学療法士は選手の動作分析を行い、動作中の筋肉の使い方や関節の動きを評価します。これにより、問題のある動作を改善し、怪我のリスクを低減できます。

また、バスケットボール選手は肩や肘の痛みを抱えることも多く、専門的なリハビリや療法が求められます。バスケットボール経験者でバスケットボールを熟知した理学療法士が、選手の生活習慣や競技状況を理解し、効果的な治療プランを立てます。

このような理学療法の取り組みにより、選手は安心して競技に臨むことができます。


バスケ選手に必要な筋力と柔軟性トレーニング

バスケ選手には筋力と柔軟性トレーニングが不可欠です。筋力トレーニングは、ジャンプ力向上や速度を上げる効果があり、競技力の向上に繋がります。一方、柔軟性トレーニングは関節可動域の拡大や筋肉の緊張緩和に役立ち、怪我の予防に有効です。

具体的な筋力トレーニング例としては、スクワットやデッドリフトなどの全身を鍛えるものが挙げられます。柔軟性トレーニングでは、ストレッチやピラティスなどがよく行われます。

これらのトレーニングは、バスケ選手にとって競技力向上や怪我の予防において重要な要素であり、継続的な取り組みが求められます。


動作改善と筋肉バランスを整えるリハビリ

リハビリテーションの目的は、筋肉バランスを整え、動作改善を促すことです。適切なリハビリプログラムにより、症状や痛みが軽減され、日常生活やスポーツ競技への復帰がスムーズになります。

理学療法士が個々に合ったリハビリプランを立て、筋力トレーニングや柔軟性の向上、関節の可動域拡大を目指します。具体例としては、筋肉のアクティベーション、ストレッチング、筋力トレーニング、運動指導が挙げられます。

リハビリにおける重要な点は、患者様とスタッフが密に連携し、継続的なケアが行われることです。

バスケプレイ中の男性
動作改善が必要

バスケ選手の疲労回復とリハビリメニュー

バスケ選手の疲労回復とリハビリメニューは、ケガを予防し、競技力を向上させるために重要です。選手は、筋力トレーニングやストレッチング、スポーツに特化したリハビリプログラムを行い、疲労回復を促すことが必要です。

例えば、バスケ選手には、下半身の筋力強化やジャンプ力向上に焦点を当てたトレーニングが効果的です。また、肩や肘の関節を保護し、投げる動作を改善するリハビリも必要とされる場合があります。

スタッフが選手に適切なリハビリメニューを提案し、無理のないペースでケガのリスクを下げることが重要です。


バスケット選手、バスケット愛好家のためのリハビリのまとめ

バスケット選手、バスケット愛好家のためのリハビリは、ケガの予防と早期回復を目指します。適切なリハビリプログラムを受けることで、筋肉バランスの整った体作りや動作改善を実現し、競技復帰を早めることができます。医師や理学療法士と連携し、ケガや疲労回復に効果的なリハビリメニューを選択することが大切です。


スポーツリハビリ

まつもと整形外科ではスポーツでのケガの治療を専門とするスポーツリハビリチームがあり、

スポーツでのケガの治療を専門とする理学療法士が治療を担当します。スポーツリハビリでは、スポーツでのケガに対して早期スポーツ復帰、再発の予防、パフォーマンス向上を目的としてリハビリを行っていきます。競技特性に応じた専門的なリハビリが必要となるために、スポーツでのケガでお悩みの方、リハビリをご希望の方はぜひご相談下さい。

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当院のスポーツリハビリについて

スポーツリハビリ専用のインスタグラムアカウントを開設しました!自宅で行えるストレッチや運動を紹介してますので、ぜひご覧ください!

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2024年12月12日
著者
執筆者 松本 淳志
まつもと整形外科 院長
<経歴>
福岡大学医学部卒
済生会福岡総合病院
九州大学病院
九州医療センター
福岡赤十字病院
<保有資格>
日本整形外科学会専門医
日本整形外科学会認定運動器リハビリテーション医
日本整形外科学会認定脊椎脊髄病医
日本フットケア学会認定フットケア指導士
<所属学会>
日本整形外科学会
日本感染症学会
日本フットケア・足病学会
院長 松本 淳志