こんにちは!産後リハビリチームの理学療法士です
今回のテーマは『産後リハビリの特徴』です!!
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「産後リハビリ」を理学療法士が徹底解説!! vol.4〜腱鞘炎〜
産後の身体と心のケアが注目されるなか、産後リハビリは痛みを無くすだけではなく、美容と健康の両方を手に入れるための重要な要素です。
今回は、産後リハビリの重要性や特徴、整形外科での診療内容、効果や長期的な健康管理について解説します。
産後リハビリは、骨盤や身体の変化に対処するだけでなく、日常生活や育児にも役立つため、新しいママにとって知っておくべき情報です。
産後リハビリに特化した理学療法士が適切なリハビリの指導やサポートを行い、悩みを相談できる環境が整っている整形外科で、産後リハビリを受けることをお勧めします。
産後リハビリは、出産後の女性が身体のトラブルを未然に防ぎ、順調な育児生活を送ることができるようサポートする重要な治療の一つです。産後の身体は、妊娠・出産による負担やホルモンバランスの変化などが原因で、様々な症状が現れることがあります。
産後リハビリの特徴は、専門的な知識と技術を持つ理学療法士によるケアや適切な予防策が提供されることです。骨盤底筋トレーニングや姿勢改善運動などが行われ、肩こり、骨盤痛、腰痛や尿漏れの予防・改善が期待できます。また、運動指導や身体の機能評価も行われ、個々の状態に合わせたアプローチが可能です。
産後の身体は、骨盤や筋肉、関節などの構造が変化することが一般的です。これらの変化は、妊娠中の重心のズレや出産時の圧力によって引き起こされます。その結果、産後の女性は腰痛や肩こり、尿漏れ、骨盤臓器脱などの症状を発症するリスクが高まります。リハビリが重要な理由は、こうした症状を早期にケアすることで、後の育児生活や日常生活に支障をきたさないようにするためです。
産後リハビリは、整形外科専門医や理学療法士の指導のもと、整形外科で実施されることが一般的です。リハビリは、産後の身体を総合的に評価し、骨盤底筋のトレーニングや姿勢改善運動、関節可動域の拡大などを行うことで、身体の機能を回復・向上させることを目的としています。これにより、産後の女性は、健康な身体で育児に専念することができるようになります。
産後リハビリにおける理学療法士の役割は、適切な指導・アドバイスを提供し、産後の女性が健康な身体を取り戻すことをサポートすることです。理学療法士や医師は、産後の身体の変化や症状について専門的な知識と経験を持っているため、個々の患者様に合わせた最適なリハビリプログラムを作成・実施することができます。
また、産後リハビリでは、身体の機能を評価するための検査や運動療法の指導が行われますが、これらは理学療法士が担当します。また、リハビリの専門家である理学療法士が「人の手」を使った丁寧なリハビリで症状の改善を図ります。
当院のリハビリでは、マンツーマンで治療や指導を行います。産後に抱える以下のように様々な身体のトラブルに対応し、早期の回復を目指すことを目指しています。
◯骨盤の評価と矯正
◯運動療法及びトレーニング
◯肩こり、腰痛や尿漏れなどの改善
◯姿勢の指導と日常生活のアドバイス
◯育児の負担による筋肉疲労のケア
産後リハビリテーションの一つである骨盤矯正は、骨盤の変化が引き起こす腰痛や尿漏れ、骨盤臓器の下垂などの症状の改善に効果的です。リハビリにて筋肉のバランスが整え、正しい姿勢を取り戻すことができます。
運動療法では、理学療法士と共に筋肉のストレッチや筋力トレーニングを行い、体力の回復や筋肉の緩和を促します。これにより、産後の不調や機能低下の改善が期待できます。
産後リハビリでは、日常生活での動作や姿勢の指導も重要な役割を果たしています。理学療法士からの適切なアドバイスにより、家事や育児の負担を軽減することができます。正しい授乳姿勢や抱っこの方法、抱っこ紐の指導、家事を行う際の適切な姿勢など、アドバイスすることができます。
また、リハビリで得た知識や技術は、日常生活の中で自分自身でケアができるようになります。適切なストレッチや筋力トレーニングを継続することで、身体の機能や状態が維持され、症状の再発を防止することができます。
妊娠や出産による身体の変化が、多くのトラブルや症状を引き起こすため、産後リハビリは、出産後の女性の身体に対するケアとして、非常に重要な役割を担っています。産後リハビリを受けることで、これらの問題に対処し、長期的な健康管理が可能になります。
産後リハビリによって、肩こりや腰痛の改善、骨盤底筋の筋力回復、尿漏れ改善、骨盤の矯正が期待できます。さらに、正しい姿勢の維持や動作指導を通じた日常生活の改善にもつながります。
産後リハビリを受けることで、育児に必要な体力や筋力を維持することができ、女性の健康面での悩みを軽減できます。また、リハビリは腱・骨・関節・筋肉に作用して、痛みや不快感を和らげる効果もあります。これらの理由から、産後リハビリは、長期的な健康管理において重要な役割を果たすと言えるでしょう。
産後リハビリで得られる身体機能の改善には、以下のような点が挙げられます。
◯骨盤のゆがみや開きの改善
妊娠・出産により骨盤が開き、筋肉や靭帯が緩んでしまうことがあります。リハビリによって、筋肉のバランスを整え、骨盤を正しい位置に戻し、骨盤を矯正することができます。
◯腰痛の緩和
骨盤や筋肉のバランスが整うことで、腰痛の原因となる負担が軽減されます。その結果、痛みが緩和されることが期待できます。
◯肩こりの改善
抱っこの正しい姿勢、抱っこ紐の正しい使い方を知ることで、首や肩への負担が軽減し、肩こりが解消されます。
◯尿漏れの改善
産後の骨盤底筋が緩んだ状態では、尿漏れや尿失禁が起こりやすくなります。リハビリで骨盤底筋を鍛えることで、尿漏れの改善が期待できます。
◯筋力や体力の向上
出産後は筋力が低下し、育児疲れが起こりやすくなります。リハビリによって筋力が向上し、育児を楽にこなせる体力を維持することができます。
これらの身体機能の改善により、産後リハビリは、出産後の女性にとって、健康的な生活を送るためのサポートとなります。また、適切なアドバイスや指導を受けることで、自宅でも継続してトレーニングが可能となり、さらなる効果が期待できます。
リハビリを効果的に進めるには、まず症状や悩みを医師に相談し、適切な診療を受けることが大切です。整形外科で産後リハビリを受け、また理学療法士にアドバイスを受けながら、日常生活での姿勢や動作にも注意を払いましょう。
リハビリ期間は個人差がありますが、骨盤のケアや腰痛、肩こりの改善を目指す場合、産後2~3カ月から始め、徐々に負担のかかる運動を取り入れることが望ましいです。無理をせず、医師や理学療法士、助産師などと相談しながら適切なペースで進めることが大切です。
また、予防策として産前からリハビリやトレーニングを行うことも効果的です。
産後リハビリと育児の両立には、まず時間管理やバランスが大切です。
整形外科でリハビリを受けると同時に、理学療法士のアドバイスを活用しながら、効果的な自宅での運動やリハビリ法を学ぶことで、育児と並行して身体のケアを行えます。また、家族や友人に協力をお願いすることで、負担を軽減できます。
さらに、リハビリと育児の両立を図る上で、医療機関やリハビリ施設と良好な連携を築くことも重要です。適切な相談やサポートを受けることで、より効果的なリハビリが可能になります。
産後の身体の変化やトラブルに対処するためには、整形外科でのリハビリが効果的です。産後リハビリに対応する適切な医療機関で診療やリハビリを受け、また自宅でできるケアを習って、自分自身でも自宅でのケアも行いましょう。リハビリと育児の両立が可能であれば、快適なママライフが送れます。
今回の内容を参考に、産後のリハビリを積極的に取り入れ、身体のケアに努めましょう
当院の産後リハビリについては下のリンクからご覧ください
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【参考文献】
・リガクラボ,産前産後の身体の変化を知ろう https://rigakulab.jp/2023/01/06/id000170/