~脂質異常症のリスクと予防~

久留米市安武町にある「まつもと整形外科」

 

こんにちは

いつもまつもと整形外科のブログをご覧いただき、ありがとうございます

 

今回は健診等で『高脂血症』『高コレステロール血症』『脂質異常症』を指摘された方へ

そのリスクと予防についてお話します!

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🍀はじめに・・・『高脂血症』『高コレステロール血症』『脂質異常症』とは??

 

いずれも血液中の脂質成分が異常値になっている状態のことです!

これらの脂質のうちいずれかが異常値になっていることにより、『高脂血症』または『高コレステロール血症』に分類されます。

 

また、『脂質異常症』とは中性脂肪やコレステロールなどの脂質代謝に異常が発生している状態のことです。

空腹時の血中濃度が下記のうち、1つでも当てはまると脂質異常症と診断されます!

 

①LDLコレステロール「悪玉コレステロール」 140㎎/dl以上➡高コレステロール血症

②トリグリセライド「中性脂肪」150mg/dl以上➡高脂血症

③HDLコレステロール「善玉コレステロール」 40mg/dl未満➡低コレステロール血症

 

このように『脂質異常症』とは『高脂血症』『高コレステロール血症』を含んだ病名です。

 

●LDLコレステロールは肝臓で作られたコレステロールを全身に運ぶ役割を担っている一方、過剰になると血管壁に溜まって心筋梗塞や脳梗塞などの要因になることから、別名「悪玉コレステロール」と呼ばれています。

 

●HDLコレステロールは組織に溜まったコレステロールを正常に保つ働きがあることから、別名(善玉コレステロール)と呼ばれています。

 

LDLコレステロールが一定値を上回った場合や、HDLコレステロールが一定値を下回った場合は脂質異常症と診断されますが、「悪玉がなければいい」「善玉が多い方ほどいい」というわけではなく、両者のバランスが取れていることが健康を保つ秘訣になります!

 

中性脂肪やコレステロールは健康に悪いというイメージがありますが、中性脂肪は体内のエネルギーを貯蔵する役割を担い、コレステロールは細胞膜やホルモン、胆汁酸を作る材料となることから、本来はどちらも人間に欠かせないものです!

そのため、多すぎず、少なすぎず、正常値をキープすることが理想とされます。

 

🍀脂質異常症の原因

 

脂質異常症の発症には、過食、運動不足、肥満、喫煙、アルコールの飲みすぎ、ストレスなどが関係していると言われています。

特に、お腹になかに脂肪がたまる「内臓脂肪型肥満」の方はLDLコレステロールや中性脂肪が多くなりHDLコレステロールが少なくなりやすい傾向があります。

また、遺伝的な要因によって起こる「家族性高コレステロール血症」と呼ばれているものもあります。

このタイプはLDLコレステロールの数値が著しく高く、動脈硬化が進行しやすいことが知られています。

 

🍀脂質異常症の症状

 

脂質異常症そのものには特に自覚症状がなく、見た目が変化したり、痛みなどを感じたりすることはありません。

自覚症状がないため、放置してしまっている方もいるのではないでしょうか。

しかし、症状がないうちに脂質異常が進行して少しずつ動脈硬化が進むため厄介です。

脂質異常症は狭心症・心筋梗塞などの心疾患や脳梗塞・脳出血などの脳血管疾患を発症する最大の危険因子となります。

・力が入らない・頭痛・めまい・しゃべりにくい

・時々胸が痛くなる・動悸がする・疲れやすい

・足が冷える・しびれる

などの症状は動脈硬化が進行しているサインの可能性があります。気になる症状が出始めたらお早めに医師までご相談ください。

 

🍀脂質異常症の治療と予防

 

☆食事療法

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・コレステロールが多い食品は控えめに‼

(鶏卵、イクラやタラコなどの魚卵、ウナギ、バターなどの乳製品)など動物性食品に多く含まれているため、これらを日常的に食べている方は要注意です!

 

・ビタミン類を沢山とる‼

ビタミンCやEには悪玉(LDL)コレステロールの酸化を防ぎ、動脈硬化を予防する働きがあります!ニンジン、カボチャ、トマト、ピーマンなどの緑黄色野菜やサケ・サバにもビタミン類が豊富です!ビタミンCとEは一緒に取ると、より効果的です

 

☆運動療法

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・ウォーキングや水中歩行など適度な有酸素運動を続けると、中性脂肪を減らし、HDL(善玉)コレステロールを増やすことができます。運動は肥満予防や解消にも役立つため、毎日続けて習慣づけることが重要です!

※心臓や関節などに病気がある方は必ず医師に相談してから行うようにしてください!

 

☆薬物療法

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・脂質異常症の薬にはLDL(悪玉)コレステロールを下げる薬や、中性脂肪を下げる薬があります。

薬物療法だけで脂質異常症の治療を行うことはなく、食事療法・運動療法と並行します。そのため、普段の生活の改善や継続的な運動も必要となります!

※薬剤量は症状に合わせて適宜、増減されることがありますので、医師の指示通りに服用をしてください。

 

🍀最後に

 

脂質異常症は多くの場合、生活習慣と深く関係しています。治療の基本は食生活の改善、体重の管理、運動習慣を身に付ける事です!

体重が適正になると脂質異常症だけでなく、高血圧や糖尿病などの改善効果も得られます。

普段の生活から心がけていきましょう

 

まつもと整形外科では、糖尿病専門医・循環器専門医が在籍し、糖尿病・高血圧・高脂血症などの生活習慣病の外来を主に実施しております。

年齢、合併症、生活スタイルなどを考慮して患者様ごとに目標を設定し、治療を行っていますので、お気軽にお問い合わせください😊

 

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診療担当

松本 千紗(糖尿病専門医)           

専門分野:糖尿病(1型糖尿病・2型糖尿病)・脂質異常症・高血圧・生活習慣病全般            

月曜日・水曜日 

10:00~15:00(昼休みなし)

 

守谷 知香(循環器専門医 総合内科専門医)

専門分野:高血圧・狭心症・不整脈・心不全・生活習慣病全般             

金曜日  

9:00~13:00 

14:30~17:30

2022年11月24日